1. うのまち珈琲店
    Photo: Kumiko Nakakukiうのまち珈琲店
  2. レックコーヒー 渋谷東店
    Photo: Kisa Toyoshimaレックコーヒー 渋谷東店
  3. サザコーヒー KITTE丸の内店
    Photo: Kisa Toyoshimaサザコーヒー KITTE丸の内店
  4. オガワコーヒー ラボラトリー 桜新町
    Photo: Kumiko Nakakuki

東京、注目すべき地方発の名喫茶12選

東京にいながら日本全国を旅するようにカフェを巡る

編集:
Genya Aoki
寄稿:
Kumiko Nakakuki
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タイムアウト東京 > フード&ドリンク > 東京、注目すべき地方発の名喫茶12選

地方を出て東京で暮らす人の中には、街で自分の地元発祥の店を見つけたり、偶然同郷の店員と出会ったりして、思わずうれしくなった経験がある人もいるだろう。

地方で生まれた店はそれ自体をウリにはしていなくても、どこかその土地らしい雰囲気を醸し出している。今回は中でも独特の魅力を持ったカフェを紹介しよう。

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  • レストラン
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  • 表参道

1990年代のカフェブームをけん引し、今もなおカフェ愛好家たちから「カフェの聖地」と呼ばれる栃木県那須塩原の1998カフェショウゾウ(1988 CAFE SHOZO)。東京唯一の支店が北青山にある。テイクアウト販売がメインの7席ほどの小さなコーヒーショップだが、店内では本店と似た那須のゆったりとした空気感を味わうことができる。

ぜひ味わってほしいのは、名物の『スコーン』(ジャム・クリーム付き、450円。価格は税込み。以下同じ)。丸みを帯びた厚みのある形で、香ばしく甘みがある。夏は冷たい『カフェオレ』(S・480円)もぜひ試してみてほしい。専用の器具で8時間以上かけて抽出した水出しコーヒーで作られており、深みのあるコクと香りが楽しめる。

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  • 表参道

2021年10月に東京1号店をオープンするやいなや、瞬く間に大人気店となった アマム ダコタン(AMAM DACOTAN) 表参道。福岡県六本松に本店を構えるベーカリーカフェで、イタリアの伝統菓子「マリトッツォ」ブームの火付け役だ。

石畳の床、ヨーロッパ製のアンティーク家具、ドライフラワーなどで作り込まれた空間には、毎日140種類以上の焼き立てパンが所狭しと並ぶ。

イタリア料理店を営むシェフでもあるオーナーの平子良太が生み出すパンはビジュアルの美しさもさることながら、素材のうま味を生かしたトッピングが格別だ。紫キャベツがたっぷり挟まれた『ダコタンバーガー』(572円)には、オレガノ、ブラックペッパーなどで味付けした香ばしい自家製サルシッチャが挟まれている。

テラスにテーブルが5つほど用意されておりイートインも可能だ。テイクアウトだけなら一部の商品は事前予約をすれば並ばずに購入できる。訪問前に公式ウェブサイトをチェックしよう。

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  • 桜新町

1952年に京都で創業した老舗コーヒー店、小川珈琲が展開する新業態。常時22種類以上のバリエーション豊富なコーヒーや、炭焼きをコンセプトにした本格的な食事が楽しめる。茶室のようなにじり口のあるコーヒー貯蔵庫や、和紙を用いた床壁、廃線市電の敷石を利用した床材など、和の建築美にも注目したい。

ラテアートの日本大会で優勝経験を持つバリスタの衛藤匠吾が考案したシグニチャードリンク『Bright Sence』は、1カ月に780杯も注文されるほどの大人気商品。「酸味に対して苦手意識がある人の印象を覆したい」と作られたドリンクで、泡立てたミルクに微量の塩を加えることでコーヒーの甘みを引き立たせている。

小腹が空いた時には、池尻大橋のベーカリーであるトロパントウキョウ(TOLO PAN TOKYO)の食パンを、ジョスパー社製のチャコールオーブンで炭火焼きしたトーストを試してほしい。炭の香りが食欲をそそる、満足度の高い一品だ。

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  • 渋谷

岡山県発祥のブックカフェ。40席ほどがゆったりと配された店内には、約1000冊の蔵書が至るところに置かれている。本はオーナーの小田墾と各店舗のスタッフがセレクトしており、文芸書やビジネス書のほかスポーツやデザイン関連、エッセーなど、普段あまり本を読まない人でも手に取りやすいラインアップになっている。

店が用意した「しおり」に自分のニックネームとSNSアカウントを記入し、本に挟んでおくと、共通の好みを持った人とつながれる独自のシステムも面白い。記載された連絡先に自分からアクセスしてもいい。

スイーツやドリンクは写真映えするものばかり。季節のフルーツスムージーと無糖ヨーグルトを組み合わせた『ツートンラッシー』(800円)は、常時2種類以上を用意している。さつまいもクリームがたっぷりとトッピングされた『スイートポテトのペイストリー』(900円)も好評だ。注文してから焼き上げるため提供まで15分ほどかかるので、ゆっくり過ごしたい時にオーダーしよう。

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  • 世田谷区

名古屋市にある大須観音近くに本店を構え、愛知県内に2店舗、東京・神奈川に4店舗展開しているカンノン コーヒー(KANNON COFFEE)。店舗ごとに焼き上げる種類豊富な焼き菓子が評判のコーヒーショップだ。古民家を改築した同店は、長い時間の流れを感じさせる梁(はり)や建具などがそのまま残されており、温かみのある空間となっている。

人気のスコーンを使った『あんことバターのスコーンサンド』(450円)は、ゲランド塩とあんこが織りなす甘じょっぱさが絶妙だ。毎日店内のキッチンで手間ひまかけて作るキャラメルに、エスプレッソと泡立てたミルクを加えた『自家製キャラメルラテ』(630円)は、香ばしさやほろ苦さが後を引く一杯である。

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  • 丸の内

茨城県ひたちなか市に本店を持ち、茨城県内に11店舗、都内に5店舗展開しているサザコーヒー(SAZA COFFEE)。1969年創業の老舗店であり、日本でいち早くコロンビアに自社農園を開設したり、2009年から世界最高値のゲイシャコーヒーを毎年落札し続けたりなど、コーヒー業界を切り開いてきた先駆者的な存在だ。

KITTE丸の内店は、ゲイシャコーヒーの中でも世界最高ランクのものだけを取り扱うコーヒーショップである。注目は2004年に登場以来、品評会「ベストオブパナマ」で何度も優勝に輝いてきたエスメラルダ農園の中でも、特に高品質な豆が採れるマリオ地区のコーヒー『パナマゲイシャ エスメラルダマリオ』(飲み比べコーヒー付き、3,000円)だ。ゲイシャコーヒー特有の華やかな香りとともに、甘さが際立つ一杯である。世界中のコーヒーマニアを魅了する希少な一杯を試してみよう。

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  • コーヒーショップ・喫茶店
  • 世田谷区
  • 価格 2/4

長野県軽井沢で創業し、長野県を中心に9店舗展開している丸山珈琲は、日本でスペシャルティーコーヒーの魅力をいち早く広めてきた。オーナーの丸山健太郎自ら世界中の農園を回り、高品質の豆を買い付けている。ワールド・バリスタ・チャンピオンシップで準優勝に輝いた鈴木樹など、トップレベルのバリスタを多数輩出しており、店舗にいるスタッフたちの抽出技術にも定評がある。

中深煎(い)りのエスプレッソブレンドで入れるカフェラテは、コクがしっかりしており満足感がある。コーヒー豆やドリップバッグの品ぞろえも充実しているので、おうちコーヒーやプレゼントにもいいだろう。

新型コロナウイルス感染症の影響でイートイン営業を休んでいる場合がある。詳細は店舗に直接問い合わせてほしい

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  • カフェ・喫茶店
  • 銀座

大阪発祥の丸福珈琲店は、1934(昭和9)年の創業以来、漆黒色のコーヒーで多くの人を魅了してきた。もともと洋食店のオーナーシェフだった創業者の伊吹貞雄は、コーヒーの焙煎技術を研究する傍ら、オリジナルの抽出器具を製作するなど最高の味を追求したという。

現在でも伊吹が開発した抽出器具を用い、創業時から変わらないコーヒーの味を提供し続けている。初めて飲む人はあまりに濃厚な味わいに驚くかもしれない。苦さと甘さが口の中に広がり、後味はすっきり。角砂糖を入れるとまろやかさが増すので試してみてほしい。

丸福珈琲店ザ・パーラー 銀座三越店は、全国に28店舗ある直営店の中で都内唯一のフルーツパーラーである。同店を訪れたらぜひ味わってほしいのが、名物のホットケーキと季節のフルーツを盛り付けた『ホットケーキ・季節のフルーツ添え』(1,650円)だ。

ホットケーキは濃厚でコクのある『こだわり家族のこだわり卵』を使用し、注文を受けてから銅板で焼き上げている。しっとりとモチモチした食感がたまらない。

※新型コロナウィルスの影響により、営業時間を変更している場合がある。詳細は店舗に直接問い合わせてほしい。

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  • 中目黒

札幌の「シメパフェブーム」の先駆け店、イニシャル。1日の締めの一杯のような感覚でリキュールで作ったジュレを組み合わせたり、ハーブやスパイスを効果的に使用したりするなど、さっぱりとした大人向けの味わいに仕立てている。

常時510種類のパフェメニューが用意され、中でも北海道産のブランドいちご『よつぼし』をふんだんに使ったパフェ『いちごづくし』(2,200円)が人気だ。

専門店なら15,000円ほどで販売される高級イチゴを使ったメニューも、農家と直接契約することで割安な価格で提供。イニシャルで扱う果物は、完熟するまで畑で育てられ、収穫当日に農家から店舗へ直送されるため、新鮮で味が濃く、甘い。収穫時期が長い『よつぼし』は7月頃までは提供される予定だ。

東京では表参道と、中目黒の2店舗を展開しており、中目黒店は酒と共にゆっくりと楽しむ大人の客も多いそうだ。20時以降は混み合いやすいので、早めの時間帯に訪れるのがベストだろう。

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  • 渋谷

福岡県博多発のスペシャルティコーヒー専門店レックコーヒー(REC COFFEE)の東京2号店。場所は202112月に閉店した人気カフェ、コーヒーハウス ニシヤ跡地で、外観や内観はあえてそのまま継承し、ニシヤ時代の看板メニュー『カプチーノ』(550円)や人気を博した『プレミアムプリン』(550円)など、一部メニューも引き継いでいる。

レックコーヒーは、バリスタ日本チャンピオンに2度輝いた岩瀬由和と、北添修の2人が福岡で立ち上げた店だ。2008年にトラックの移動販売からスタートし、現在は福岡に6店舗、東京に2店舗、台湾に2店舗を展開。品質の高いスペシャルティコーヒーのみを扱い、豆の個性を引き出すような焙煎(ばいせん)や抽出技術に定評がある。

渋谷東店の席数はカウンタータイプの席とテラスを併せて20席ほど。フランスやイタリアの伝統的なカフェを意識して作られた空間で、良質なコーヒーやフードをゆったりと楽しんでみては。

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  • 日本橋

日本橋高島屋の白く整然とした4階フロアに、突如として現れる古めかしい喫茶店。それがCafe 黒澤文庫だ。秋田と仙台で人気を博しているブックカフェの姉妹店で、20217月に東京に初出店した。

店内には、まるで映画に出てくる古書店のようなノスタルジックな空間が広がる。壁に並ぶいくつもの振り子時計が、時折ボーンボーンと小さな音で時間を知らせるのだが、その音が何とも心地よい。全てのテーブルの上に多様な本が並んでおり、手に取れば、未知の世界との出合いがあるだろう。

客席の近くにガレットの焼き台が設置されており、注文が入る度にそば粉が焼ける匂いがふわっと店内に漂う。ガレットは常時5種類用意されており、フランス語で「完全」を意味する『コンプレット』には3種類のチーズやハム、秋田の瀧田養鶏場から取り寄せる卵などが乗っている。サイズも大きく、ランチタイムの人気メニューの1つだ。

コーヒーは、コーヒー豆の輸入や販売を行っているミカフェート監修のオリジナルブレンドを使用。1杯ずつハンドドリップで入れている。客の目の前で温めたミルクとコーヒーを同時に注いで作るカフェオレは特別感がある上、大きなマグにたっぷりと入っているので、日常から離れてのんびり過ごしたい時には最適だ。

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  • 押上

奈良、吉野の広大な山々で果樹を専門に栽培する堀内果実園のカフェ。4号店となる直営店で、東京では初のカフェ併設店舗である。

堀内果実園が自家栽培するフルーツを中心に、フルーツの魅力を再発見できるメニューがそろう。旬の果物をおいしく味わえる最適なタイミングを見分けて提供するスイーツやサンドイッチのほか、バナナやパイナップルなど自社農園以外のフルーツもおいしさにこだわり、最高級のものを仕入れている。

東京スカイツリーのもと、その季節ならではのおいしいフルーツを楽しんでみては。

東京のカフェを巡る……

  • レストラン
  • カフェ・喫茶店

数えきれないほど多くのカフェが存在する東京。もちろん、行きつけの一軒を持っている人も多いだろう。

目当てのドリンクやフードを味わう、友人とおしゃべりを楽しむ、ちょっとした作業をする……。カフェに行く目的は人それぞれだが、「癒やされに行く」というのもまた一つの選択肢。ここでは、一人でゆったりと過ごしたくなるような植物のあふれるカフェを5つ紹介する。

話題のホテルにあるコーヒーショップに、一人の読書時間を堪能するのにうってつけのカフェ、はたまた奥多摩の大自然を背景に優雅なひとときを過ごせる一軒など、同じ植物でもそれぞれに個性の際立つ5軒をラインアップ。普段とは一味違ったカフェ時間を楽しんでほしい。 

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  • カフェ・喫茶店

東京の各エリアは、その街の個性に基づいた独自の魅力がある。古着屋が集まる下北沢や、アートギャラリーやナイトライフでにぎわう六本木などがその例だ。 そんな中、清澄白河は「コーヒーの聖地」として近年定着しつつある町。隅田川の東側に位置するこのエリアにはのんびりとした下町情緒が残り、東京都現代美術館をはじめとするアートスポットも多い。

街の大部分を占める住宅街には、個人経営の店や昔ながらの喫茶店、そして世界的に有名なロースタリーが点在する。一日を通して清澄白河のコーヒーシーンを満喫したい人は、ここで紹介する店を参考にしてほしい。

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ここ数年、海外で人気を博したカフェやコーヒーショップの日本初出店が増えている。海外旅行はまだ気軽にできなくとも、都内で外国のカルチャーに触れたり、異国情緒に浸ったりするのはどうだろう。今回は、中でも海外の雰囲気が満喫できる店を厳選して紹介する。

 

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東京にいながら、緑豊かな空間にほっと心ほぐれる公園周辺のカフェ。井の頭恩賜公園にある隠れ家からイケ・サンパークの最新カフェまで、「密」を避けてゆったりくつろげる店を厳選して紹介する。

穏やかな風を感じながらオープンエアのテラスで食事を楽しむもよし、テイクアウトした入れたてのコーヒーを片手に公園で物思いにふけるもよし。少しだけ足を延ばして、自分だけの特別な時間を過ごしてみては。

 

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午後のブレイクタイムを素朴な空間で楽しみたい。居心地の良い空間でほっと一息をつきたい、という人は古民家カフェに立ち寄ってみよう。使われなくなった銭湯をリノベーションしたユニークなスペースや、古い建物をおしゃれによみがえらせたカフェなど、東京にはレトロでノスタルジックなスポットが点在している。

ここでは、築100年近い建物から東京都の有形文化財に指定された場所まで、ほぼ昔のままの姿で残された情緒あふれる古民家カフェを紹介しよう。熱いコーヒーとともに歴史に思いをはせれば、タイムスリップしたような気持ちになるはずだ。

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