TOKYO COFFEE Roastery cafe
Photo: Keisuke Tanigawa
Photo: Keisuke Tanigawa

東京、団地カフェ5選

東京西部と埼玉に点在する懐かしさと温もりあふれるカフェへ

Kumiko Nakakuki
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高度経済成長期に建てられた団地には、今もどこか懐かしい風景が残る。近年、その中に若い感性を取り入れた魅力的なカフェが次々と誕生している。

世代を超えた多くの人々が暮らす広大な敷地には、緑豊かな公園があり、時間が緩やかに流れている。団地特有の穏やかさや温もりに引かれ、この場所を選ぶカフェオーナーも少なくない。地元の人々だけでなく遠方からわざわざ訪れる人も多く、地域のハブ的存在となる店もある。

今回は、そんな日本の暮らしの原風景である団地に生まれたカフェを特集する。

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京王線つつじヶ丘駅から徒歩12分の場所にある「手紙舎つつじヶ丘本店」。1965年に建てられた「神代団地」の一角にたたずむ。 学校の図書館を空間コンセプトとし、古い建物の温もりを生かしてスローな空気感を残すリノベーションを得意とする建築家の井田耕市が内装を担当した。

壁一面にしつらえられた本棚には、スタッフがセレクトした本や、オリジナルのマスキングテープ、ポストカードなどの雑貨が並ぶ。ページをめくったり、雑貨を手に取ったり、そんなひとときもこの店で過ごす楽しみの一つだ。

看板メニューは、クラシカルなデザートグラスに美しく盛られた「プリンアラモード」。季節ごとに内容が変わり、程よい苦みのカラメルをまとった固めのプリンに、旬の果物や焼き菓子が添えられる。食事メニューでは「ルーロー飯」が人気。豚バラ肉を五香粉や八角でじっくりと煮込み、本格的な香りと深いうまみを堪能できると評判だ。

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1959年に建てられた、「ひばりが丘団地」にある「COMMA, COFFEE(コンマ,コーヒー)」。団地では珍しい長屋建てだった建物をリノベーションして造られた、コミュニティセンターの一角にある。数部屋分の空間を生かした店内は、天井が高く開放的。店の前には芝生が広がり、まるで避暑地にいるような心地よさだ。

内装は、「家のような安心感を感じてほしい」という思いの下、デザインの異なる椅子を配し、明るい色みの木材を採用。暮らしの延長線上にあるような温かな雰囲気に仕上げられている。

メニューは、丁寧に入れられたハンドドリップコーヒーや季節のパフェ、焼き菓子などを用意。まるで絵本から飛び出したような「カステラパンケーキ」(1,800円、以下全て税込み)は熱々ふわふわで、香り豊かなコーヒーとともに味わえばさらに格別だ。

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  • 浦和

「『団地キッチン』田島」はJR西浦和駅から徒歩2分、「田島団地」の玄関口に2022年オープンした複合施設。1973年に建てられた元銀行の1階をリノベーションし、カフェ、シェアキッチン、ブルワリーを併設している。物的環境の改装だけでなく、新たなコミュニティの場の創出などが評価され、2023年には「グッドデザイン賞」を受賞した。

各部屋はつながりを感じられるような開放的なデザインで、子どもから高齢者まで幅広い世代がリラックスして集える空間となっている。ランチタイムは、平日でも満席になるほどの人気ぶりだ。

メニューのコンセプトは、「いえの味を、まちの味へ」。家庭の温もりを感じる料理を、丁寧に下味から手づくりしている。中でも、竜田揚げ風に衣をサクッと揚げた「鶏の唐揚げ定食」(1,000円)が人気。食後には、固めで濃厚な味わいの「DANCHIプリン」(500円)を勧めたい。店内で醸造された「クラフトビール」(400円〜)を目当てに、遠方から訪れるリピーターも多い。

なお、メニューの料金は、2025年10月現在のものであり、変更となる場合がある。

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  • 多摩地域

東久留米市「滝山団地」の商店街の一角に構える、焙煎(ばいせん)所を併設したオーガニックコーヒー専門店「TOKYO COFFEE Roastery cafe」。日米ハーフの兄弟がこの場所のたたずまいにほれ込み、約1年をかけて自らの手で造り上げた。

建物はかつての商店街の趣を残しながら再生。解体時に出た木材をリユースし、照明や家具も制作している。木の温もりと緑に包まれた30席の空間に、年齢も国籍もさまざまな人々が集う。

「おいしくて、健康的で、新鮮なコーヒーを一人でも多くの人に」。その思いの下、化学肥料や農薬を使わないオーガニック認証豆のみを扱う。フルーティーな中浅いりからバランスの取れた中深いり、力強い味わいの深いりまで、国内有数のラインアップを誇る。カフェではシグネチャーブレンドをはじめ、季節ごとに入れ替わる4種類ほどのシングルオリジンが楽しめる。

コーヒーのお供には、サクサクとした香ばしいワッフルやティラミス、手づくりのクッキーなどを用意している。

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  • 多摩

多摩ニュータウン「貝取団地」の一角に店を構える「珈琲屋 黒子」。老舗の「サザコーヒー」で経験を積み、ハンドドリップの技術を競う大会で幾度も日本一に輝いた実力派バリスタ・尾籠一誠が手がけるスペシャルティコーヒー専門店だ。注文ごとに豆をひき、一杯ずつ丁寧にドリップで抽出。流れるような無駄のない所作に思わず見とれてしまう。

中深いりを中心に、コクと苦味を楽しむものから、果実味のあるフルーティーなタイプ、希少な豆まで、常時10種類をラインアップ。銘柄にはそれぞれ香味の印象に合わせた漢字の商品名が付けられており、一番人気は「金獅子」だという。コロンビアの先住民・カンクワモ族が秘境で育てる自然栽培のコーヒーだ。

ハンドドリップコーヒーに加え、エスプレッソドリンクも提供。極深いり豆で抽出するカフェラテ「クロコラテ」は、力強いコクと香ばしい余韻が楽しめる一杯である。

東京の多彩なカフェを探訪するなら……

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美術館に行った際は、写真を撮ったりグッズを買ったりするが、併設のカフェで一休みをしながら友人と感想を言い合ったり、一人で余韻に浸ったりするのもよいだろう。美術館の中には、作品をモチーフにしたユニークなメニューが味わえたり、風情ある庭園が楽しめたりと、特徴的なカフェが備わっている施設もある。

ここでは、モダンな近代建築やアート作品に囲まれた店など、魅力的な美術館併設カフェを8つ紹介したい。アート巡りの時間をより充実させてほしい。

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看板がなく知らないと通り過ぎてしまうような店や、予約をした者にしか住所を教えない店、薄暗い階段を上らないとたどりつけない店……。そういう隠れた店は、初めて入る時こそ少し勇気がいるが、入ってしまえば長居したくなるような居心地の良い店も多い。

時には一人でゆっくりと過ごし、また時には友人と冒険気分で楽しむのもいいだろう。ブックマーク必須のおすすめ隠れ家カフェを紹介する。

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