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東京ステーションギャラリーと隣接、大正の建築技術や空襲の名残りを保存

近代日本を代表する建築・東京駅の丸の内北ドーム内に、重要文化財として知られるレンガ壁の質感がそのまま楽しめるカフェ「TOKYO STATION CAFE -THE NORTH DOME-」がオープンした。1914年の東京駅竣工当時に待合室だった空間を、東京駅の歴史に触れられる空間として現代に引き継ぐ。
「NEW CLASSIC TOKYO」をコンセプトにデザインされた店内。幾多の旅を見守ってきた東京駅で、日常から離れて物思いにふけられる空間を目指す。
まず目に飛び込んでくるのは、100年以上の時を刻んだ構造レンガ壁。むき出しになった鉄骨も鑑賞できる。
このレンガ壁の最大の特徴は、朽ちた木のような柔らかな表面の凹凸。創建当時、レンガ壁には漆喰(しっくい)が塗られていたが、1945年の東京大空襲で被災した。戦後の復興工事では漆喰を取り除き、レンガに「目あらし」と呼ばれるキズをわざとつけて、モルタルが塗られた。
壁の随所にあるレンガが抜かれたような空白は、木のブロック「木レンガ」の名残り。創建時の工事で部品をくぎで固定するための部材だったが、空襲による火災で消失した。ところどころ、燃えずに残っているものもある。
館内で見られるレンガ壁は、大正時代に積まれたレンガと、昭和の戦争の爪痕も残しながら東京駅がたどった歴史を伝える。
レンガ壁のほか、見逃せないのは華やかなメニュー。煮込み風ハンバーグ「シチュー・ド・ハンバーグ デミグラスソース」(2,900円、以下全て税込み)や「特製ハヤシライス」(2,500円)などの大正時代から日本独自の食文化として進化した洋食を味わえる。
隣接する「東京ステーションギャラリー」で開催される「スイス絵画の異才 カール・ヴァルザー 世紀末の昏き残照」展から着想を得た、芸術的で華やかな限定コラボレーションパフェ(1,800円)が登場する。
展覧会のイメージカラーであるグリーンを、抹茶味のマカロンとピスタチオソースで表現し、濃厚なチョコレートアイスクリームとフルーツを合わせた。ダークチョコレートの重みも加え、画集をめくるような重層的な味わいを楽しめる。
東京駅名物の「八角形天井」をイメージした「オリジナルドームズコット」(1ピース1,800円)。イチゴがたっぷり入った断面もみずみずしく美しい。
「オリジナルブレンドティー」(1,200円)はインド産の「ダージリン」「アッサム」に「和紅茶」をブレンド。そこにジューシーなマスカットや桃の香りをまとった華やかでフレッシュな味わいだ。
文化財の重厚ながら居心地のいい空間と、現代的に磨かれた洋食やスイーツが交差する同店。食事やスイーツを味わうだけでなく、東京の記憶をも感じられる場所でもある。旅の合間にもふと立ち止まりたくなる、新たな「待合室」になりそうだ。
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