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2025年7月24日(木)、「ジョジョの奇妙な冒険」初の常設体験型ショップ「ザ ジョジョ ワールド(THE★JOJO WORLD)」が「渋谷パルコ(PARCO)」6階にオープン。物語の世界観を、体験・グッズ・カフェで表現する。
この記事では記者会見の様子と、ジョジョワールドと呼ぶにふさわしいショップの詳細をレポートする。
目指すは渋谷の守り神

ショップの披露に先立ち、まずメディア向けの記者会見が開催された。原作者・荒木飛呂彦も登壇し、ショップの魅力やキービジュアルへのこだわりについて語った。
今回のキービジュアルには、歴代のジョジョの主人公9人が勢ぞろい。すべて描き下ろしのイラストで、会場には等身大パネルがずらりと並んだ。まるでハイブランドのコレクションを見ているかのような、圧倒的な存在感を放っていた。
荒木にとって、9人を一度に描くのは初の試み。制作依頼を受けた際には戸惑いもあったが、メンバーのバランスやファッション、ポーズなど細部までこだわり抜いた結果、キャラクターたちが本当にそこにいるように感じられるほど納得のいく仕上がりになったという。
トークセッションでは、「あえてジョジョ立ち(作中の決めポーズ)ではなく、このビジュアルのための新しいポーズを採用した」「女性主人公・空条徐倫が原作では着ていないショートパンツを履いている」「承太郎がイギーを抱いている」など、マニア心をくすぐる制作の舞台裏が次々と明かされた。「この9人が、渋谷の守り神になってくれたらいいな」と、オープンに向けた想いも語られた。
また、ショップのテーマカラーにはピンクと青が選ばれた。荒木にとってこの配色は、ここぞという場面で使う「色の必殺技」だという。
来場者を奇妙な冒険へと誘う仕掛け満載のショップ


店内は回廊のような構造。丁寧に壁面に配置されたアートワークに囲まれながらスロープを降りると、自然とストーリーの世界へと引き込まれていく。


グッズ売り場にはアートパネルやキーホルダー、ランダム缶バッヂなど多数のオリジナルアイテムが並ぶ。制覇するには相当な時間がかかりそうだ。また、店内には「スティッキーフィンガーズ」や「パール・ジャム」など作中に登場する11種類のスタンドのミニ演出が隠されている。お気に入りのグッズを探しながら、店内での冒険を楽しもう。

名シーンを再現したアトラクションに挑戦

アトラクションやミニゲームも見逃せない。「スタンド診断研究所」(1回990円、以下全て税込み)は、6つのゲームを通じて120種類のスタンドから最も自分に近いスタンドを診断してくれるアトラクションだ。足踏みをしたり、壁のボタンを押したり、迷路ゲームをしたり……すべての項目で高評価を取るのは至難の技。挑戦したい読者は来店までにトレーニングに励んでもらいたい。

名シーンを再現できるミニゲームもある。「帰ってきたッ!メメタァ!波紋ルーレット〜波紋エネルギーこそ仙道パワー‼︎〜」(1回600円)では、第一部でツェペリが岩の上のカエルに拳を打ちつけたシーンを再現できる。このシーンの象徴的な効果音「メメタァ」に合わせて、岩の上にいるカエルをパンチ。岩とカエルの状態によってレベルを判定してくれ、レベルに応じた景品をもらえる。

ほかにも、「目指せ!ホームラン!Oh!That's a baseball!!」(1回600円)は、第三部で承太郎がプレイした野球ゲームがモチーフになっている。これもゲーム結果に応じて承太郎のグッズがもらえる。
アトラクションやミニゲームは事前予約制のため、詳細は公式ウェブサイトを確認してほしい。
バトルの後は、名犬イギーとほっと一息

併設の「イギーカフェ(IGGY CAFÉ)」では、作中のキャラクター・イギーをモチーフにしたドーナツとドリンクのセット「イギードーナツドリンクセット」(1500円)や「トニオの特製プリン」(950円)など、遊び心たっぷりの可愛いメニューが味わえる。アトラクションやミニゲームでバトルを終えたら、イギーたちに癒やされよう。
カフェの前には、ジョジョのガチャガチャや「イギーのコーヒーガムみくじ」(400円)も設置され、隅々までジョジョの世界を楽しめる。
ジョジョカルチャーで渋谷から世界へ挑む

ショップを訪れた荒木が、「素晴らしい。すべてがジョジョ」と太鼓判を押すように、ジョジョワールドと呼ぶにふさわしい作り込まれた世界が現実となった。また、「若者や外国からの来場者が集まる渋谷。ジョジョのキャラクターだけではなくて、ファッションやデザイン性でも世界に挑んでいきたい」と意気込みを語る。
キャラクターやストーリーの魅力はもちろん、ファッションやアート、デザインの文脈からも楽しめる空間は、まさに現代の渋谷にふさわしい。新たな東京カルチャーのハブとして、多くの注目を集めそうだ。
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