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歴代ジョジョ9人初集結、体験型ショップ「THE★JOJO WORLD」がオープン

パルコ渋谷に荒木飛呂彦が降臨、「メメタァ」体験やスタンド診断も

Karin Minamishima
テキスト
Karin Minamishima
Writer/Editor
ザ ジョジョ ワールド
Photo: Kisa Toyoshima | このショップのために書き下ろされた9人の主人公たちとインフィニティミラーがゲストを出迎える圧巻のエントランス
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2025年7月24日(木)、ジョジョの奇妙な冒険初の常設体験型ショップ「ザ ジョジョ ワールド(THE★JOJO WORLD)」が渋谷パルコ(PARCO)」6階にオープン。物語の世界観を、体験・グッズ・カフェで表現する。

この記事では記者会見の様子と、ジョジョワールドと呼ぶにふさわしいショップの詳細をレポートする。

目指すは渋谷の守り神

ザ ジョジョ ワールド
Photo: Kisa Toyoshima記者会見に登壇したプロデューサーの久家麻衣子と荒木飛呂彦。

ショップの披露に先立ち、まずメディア向けの記者会見が開催された。原作者・荒木飛呂彦も登壇し、ショップの魅力やキービジュアルへのこだわりについて語った。

今回のキービジュアルには、歴代のジョジョの主人公9人が勢ぞろい。すべて描き下ろしのイラストで、会場には等身大パネルがずらりと並んだ。まるでハイブランドのコレクションを見ているかのような、圧倒的な存在感を放っていた。

荒木にとって、9人を一度に描くのは初の試み。制作依頼を受けた際には戸惑いもあったが、メンバーのバランスやファッション、ポーズなど細部までこだわり抜いた結果、キャラクターたちが本当にそこにいるように感じられるほど納得のいく仕上がりになったという。

トークセッションでは、「あえてジョジョ立ち(作中の決めポーズ)ではなく、このビジュアルのための新しいポーズを採用した」「女性主人公・空条徐倫が原作では着ていないショートパンツを履いている」「承太郎がイギーを抱いている」など、マニア心をくすぐる制作の舞台裏が次々と明かされた。「この9人が、渋谷の守り神になってくれたらいいな」と、オープンに向けた想いも語られた。

また、ショップのテーマカラーにはピンクと青が選ばれた。荒木にとってこの配色は、ここぞという場面で使う「色の必殺技」だという。

来場者を奇妙な冒険へと誘う仕掛け満載のショップ

ザ ジョジョ ワールド
Photo: Kisa Toyoshima荒木は、ジョナサンのポーズをチョイス。どのポーズにするか迷ってしまいそう
ザ ジョジョ ワールド
Photo: Kisa Toyoshima入り口に設置された「スタンドの矢」。触れると店内に隠された「スタンド(超能力を持つキャラクター)」が見えるようになるので、入店するときには必ず触れよう。

店内は回廊のような構造。丁寧に壁面に配置されたアートワークに囲まれながらスロープを降りると、自然とストーリーの世界へと引き込まれていく。 

ザ ジョジョ ワールド
Photo: Kisa Toyoshima回廊に展示されるグッズたち。キラキラしたビジュアルで、ジョジョの宮殿を歩いている気分になる。
ザ ジョジョ ワールド
Photo: Kisa Toyoshima店内。映像やアートワーク、ゲームコーナーなどが混在し、ファンにとっては夢の空間

グッズ売り場にはアートパネルやキーホルダー、ランダム缶バッヂなど多数のオリジナルアイテムが並ぶ。制覇するには相当な時間がかかりそうだ。また、店内には「スティッキーフィンガーズ」や「パール・ジャム」など作中に登場する11種類のスタンドのミニ演出が隠されている。お気に入りのグッズを探しながら、店内での冒険を楽しもう。

ザ ジョジョ ワールド
Photo: Kisa Toyoshima待望の新グッズ「おなまえホルダー」(1650円)。自分の名前で作ったり、推しの名前で作ったり、楽しみ方は無限大

 名シーンを再現したアトラクションに挑戦

ザ ジョジョ ワールド
Photo: Kisa Toyoshima「スタンド診断研究所」での「持続力診断」。ボタンを連打し、「無駄無駄無駄ァ!!」をたくさん鳴らす。楽しい。

アトラクションやミニゲームも見逃せない。「スタンド診断研究所」(1回990円、以下全て税込み)は、6つのゲームを通じて120種類のスタンドから最も自分に近いスタンドを診断してくれるアトラクションだ。足踏みをしたり、壁のボタンを押したり、迷路ゲームをしたり……すべての項目で高評価を取るのは至難の技。挑戦したい読者は来店までにトレーニングに励んでもらいたい。

ザ ジョジョ ワールド
Photo: Kisa Toyoshimaタイムアウトを代表して筆者が挑戦。写真付きの診断書がもらえるのでビジュを整えていくことをおすすめする。

名シーンを再現できるミニゲームもある。「帰ってきたッ!メメタァ!波紋ルーレット〜波紋エネルギーこそ仙道パワー‼︎〜」(1回600円)では、第一部でツェペリが岩の上のカエルに拳を打ちつけたシーンを再現できる。このシーンの象徴的な効果音「メメタァ」に合わせて、岩の上にいるカエルをパンチ。岩とカエルの状態によってレベルを判定してくれ、レベルに応じた景品をもらえる。

ザ ジョジョ ワールド
Photo: Kisa Toyoshima3度目の正直でA賞を獲得。カエルも岩も無事だった。

ほかにも、「目指せ!ホームラン!Oh!That's a baseball!!」(1回600円)は、第三部で承太郎がプレイした野球ゲームがモチーフになっている。これもゲーム結果に応じて承太郎のグッズがもらえる。

アトラクションやミニゲームは事前予約制のため、詳細は公式ウェブサイトを確認してほしい。

バトルの後は、名犬イギーとほっと一息

ザ ジョジョ ワールド
Photo: Kisa Toyoshimaオリジナルドリンクや「イギードーナツ」、「もちもちもっち」

併設の「イギーカフェ(IGGY CAFÉ)」では、作中のキャラクター・イギーをモチーフにしたドーナツとドリンクのセット「イギードーナツドリンクセット」(1500円)や「トニオの特製プリン」(950円)など、遊び心たっぷりの可愛いメニューが味わえる。アトラクションやミニゲームでバトルを終えたら、イギーたちに癒やされよう。

カフェの前には、ジョジョのガチャガチャや「イギーのコーヒーガムみくじ」(400円)も設置され、隅々までジョジョの世界を楽しめる。

ジョジョカルチャーで渋谷から世界へ挑む

ザ ジョジョ ワールド
Photo: Kisa Toyoshima天井にバトルシーンが上映されるスペシャル演出。随時行われる。

ショップを訪れた荒木が、「素晴らしい。すべてがジョジョ」と太鼓判を押すように、ジョジョワールドと呼ぶにふさわしい作り込まれた世界が現実となった。また、「若者や外国からの来場者が集まる渋谷。ジョジョのキャラクターだけではなくて、ファッションやデザイン性でも世界に挑んでいきたい」と意気込みを語る。

キャラクターやストーリーの魅力はもちろん、ファッションやアート、デザインの文脈からも楽しめる空間は、まさに現代の渋谷にふさわしい。新たな東京カルチャーのハブとして、多くの注目を集めそうだ。

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