I don’t care what you think about it
《Bonding No.4》Courtesy of Kamwei Fong
《Bonding No.4》Courtesy of Kamwei Fong

東京、12月に行くべき無料のアート展11選

アルヴァ・アアルト、カムウェイ・フォン、宮島達男など

Chikaru Yoshioka
広告

タイムアウト東京 > カルチャー > 東京、12月に行くべき無料のアート展11選

12月の東京では、気鋭のアーティストによる個展から、夢と現実のはざまを行き来するような体験型インスタレーション、フィンランドのサウナ哲学をひもとく企画まで、ジャンルを横断するアート体験が揃う。

宮島達男が東北に寄せて展開する「時間」の作品、アルヴァ・アアルト設計のサウナを通して北欧の精神性に迫る展示、そしてカムウェイ・フォンによるユーモアと温度に満ちたモフモフの世界。寒い季節に心を温めてくれる、11の「行って損なし」の展示を紹介する。

関連記事
東京、12月に行くべきアート展5選

  • アート
  • 江東区

Gallery A4」で、フィンランドを代表する建築家のアルヴァ・アアルト(Alvar Aalto)が設計したサウナ6作品を中心に、フィンランドの精神が宿るサウナについて紹介する展示が開催される。

フィンランドの厳しい自然環境の中で培われたサウナ文化は、祝祭と日常生活の両方に深く根ざし、生活の中心として、そしてアイデンティティーの一部として息づいている。フィンランドの環境特性を重んじ、自然との共生を大切にしたアアルトにとっても、サウナは神聖なる場、設計理念の中心となる場であった。

アアルトは設計を始めた初期に、自国が誇るサウナを中心とした文化施設を計画し、提案した。実現はしなかったが、その後も公共サウナから個人邸のサウナまで名作をいくつも設計している。

本展では、ムーラッツァロの実験住宅(コエタロ)のサウナ小屋のほか、彼の代表的な住宅のサウナや公共サウナを実寸模型や設計原図、写真などで紹介。またサウナの歴史、機能、そこから派生する暮らし文化の広がりに着目し、生活文化に欠かせないフィンランドの精神が宿るサウナとは何かを考えていく。

  • アート
  • 早稲田

奴隷制時代から現代まで、黒人女性の芸術は沈黙を破り、内なる魂(ソウル)に光を当て、自らの言葉で自己を定義するための力であった。「早稲田大学国際文学館 村上春樹ライブラリー」で開催される本展では、アメリカを中心とする黒人女性作家・ジャズ奏者による作品を紹介する。

会場では、ゾラ・ニール・ハーストン(Zora Neale Hurston)、トニ・モリスン(Toni Morrison、アリス・ウォーカー(Alice Walker)など、アフリカ系アメリカ人女性作家および、そのほかの地域の黒人女性作家による文学作品のうち、日本語に翻訳されたものが並ぶ。

また、ベッシー・スミスBessie Smith)やビリー・ホリデイBillie Holiday)をはじめとする女性ブルース歌手やジャズ歌手のレコードも展示。さらにメアリー・ルー・ウィリアムズ(Mary Lou William)、エスペランサ・スポルディング(Esperanza Spalding)など、ジャンルやジェンダーの枠を超えて活躍してきた器楽奏者のレコードも登場する。

小説や詩、歌や演奏に宿る声、そこから響く豊かなブラックフェミニズム思想に耳を傾けてみては。

12月のアートをもっと知るなら……

  • アート

2026年の東京は、アートを巡る話題が尽きない一年になりそうだ。空山基やロン・ミュエクの大規模回顧展をはじめ、ピカソとポール・スミスの創造性が交差する企画、杉本博司が挑む写真表現の極地など、ジャンルや文脈を越えた展覧会が各美術館で開催される。

おすすめ
    最新ニュース
      広告