アントニ・ガウディ. 建築と芸術 : 没後100年特別展
《釉薬タイルで覆われたカサ・バトリョの中庭》 | ©Casa Batlló
《釉薬タイルで覆われたカサ・バトリョの中庭》

東京、11月に行くべきアート展5選

ガウディ、ティム・バートン、駒井哲郎など

Chikaru Yoshioka
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11月の東京では、国内外のアーティストや建築家に焦点を当てた、個性豊かな展覧会が各地で開催される。日本初の回顧展となるノルウェーの画家、ニコライ・アストルップの展覧会をはじめ、没後100年を記念したアントニ・ガウディの特別展、ティム・バートンの独創的な世界に没入できる体験型展覧会など、注目の企画が目白押しだ。

絵画から建築、映画、版画まで、それぞれの作家が生み出す独自の世界に触れる秋。気になる展覧会を訪れて、東京のアートシーンを楽しもう。

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「東京ステーションギャラリー」で、20世紀初頭のノルウェーを代表する画家の一人、ニコライ・アストルップ(Nikolai Astrup)の日本初となる回顧展が開催される。油彩画に加え、浮世絵版画の影響を受けながら独自の技法を生み出した木版画や、母親と協働したテキスタイルデザインも紹介。庭を巡る作品や版木、四季折々の映像などを通じて、画家の創造の軌跡をたどる。

西ノルウェーの山々に囲まれた村で育ったアストルップは、生涯にわたってこの地を拠点とし、移ろう季節や自然、人々の暮らしを描いた。とりわけ、自ら植物を育てた「庭」は、食糧を生み出す生活の場であると同時に、創造の源泉でもあった。鮮烈な色彩と大胆なデフォルメによって、日常の風景を独自の象徴的な表現へと変えた作品が特徴だ。

ノルウェーの自然と暮らしを詩情豊かに描いた芸術世界を堪能してほしい。

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  • 渋谷

スペインを代表する建築家、アントニ・ガウディ(Antoni Gaudí)の没後100年を記念した特別展が、「東急プラザ渋谷」で開催。「ガウディ・イヤー2026」の記念事業として、アントニ・ガウディ評議会の協力の下実施される本展では、バルセロナの主要アーカイブなどから厳選した160点の資料を公開する。

会場では、自筆の建築図面や水彩画、立体模型、家具、装飾鉄細工などを通して、初期の設計から「サグラダ・ファミリア聖堂」に至るまで、ガウディの創作の軌跡をたどる。後援者のエウゼビ・グエル(Eusebi Güell)との協働や、「カサ・バトリョ」「カサ・ミラ(ラ・ペドレラ)」などの代表的な住宅建築にも焦点を当て、自然と技術、構造と装飾を融合させた芸術思想を掘り下げる。

模型や貴重なオリジナル資料に加え、没入感のある空間演出も見どころだ。時代を超えたガウディの建築遺産と芸術的ビジョンを体感してほしい。

なお、入場は1時間ごとの日時指定入場制。日時指定不要で、特典付きの「スーパーパス」も販売している。

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2026年11月25日(水)から2027年2月21日(日)まで、没入型展覧会「ティム・バートンのラビリンス」が、豊洲の「CREVIA BASE Tokyo」で開催される。

2022年にスペイン・マドリードで開幕した本展は、これまで世界5カ国8都市を巡回し、累計100万人以上を動員。アジア初上陸となる今回は、映画監督でありアーティストとしても知られるティム・バートンが、およそ10年ぶりとなる日本での展覧会だ。

会場では、『シザーハンズ』『ビートルジュース』『スウィーニー・トッド』『チャーリーとチョコレート工場』『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』など、数々の名作に登場するユニークなキャラクターや作品の舞台を、立体的な空間演出で再現。来場者は決められた順路ではなく、自らルートを選びながら、作品の世界へと入り込んでいく。

また、本展の見どころの一つが、バートン本人による200点以上のオリジナルスケッチの展示。その多くが日本初公開となり、創作のルーツや独創的な発想に触れられる貴重な機会となる。

バートンの創造世界へ足を踏み入れ、まるで迷宮をさまようような体験をしてみては。

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  • 用賀

「世田谷美術館」で、日本の版画史に重要な足跡を残した銅版画家・駒井哲郎(1920~1976年)の没後50年を記念した展覧会「銅版画家・駒井哲郎 掌上にひろがる星座のように」が開催される。10代半ばで銅版画に魅せられ、独自の表現を追求した駒井の、初期から晩年までの版画や油彩画、挿絵原画、制作道具など約300点の作品・資料を紹介する。

世田谷にアトリエを構えた駒井は、夢の情景や心に浮かぶ幻影をテーマに、詩情豊かな作品から人間の内面に迫る作品まで幅広く手がけた。詩人との協働による詩画集や、出版物の挿絵も制作している。

見どころの一つは、童話『夢を追う子』のために作られた挿絵原画の初公開。さらに、駒井が生前に所有していた恩地孝四郎や長谷川潔ら、国内外の作家による版画も展示する。

モノクロームの深遠な表現から、色刷りの作品に見られる豊かな色彩感覚まで、深い思索を重ねて生み出された多彩な創作の世界を堪能してほしい。

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「水戸芸術館現代美術ギャラリー」で、収蔵作品展が開催。1990年の開館前に収集した作品を含め、17人のアーティストによる絵画・彫刻・写真・インスタレーション・体験型作品など約50点を展示する。

出展作家は、磯崎新、小清水漸、クリストとジャンヌ=クロード(Christo and Jeanne-Claude)、クリスチャン・ボルタンスキー(Christian Boltanski)、ロバート・メイプルソープ(Robert Mapplethorpe)など。多彩な作品を通して、同館が現代美術と人々をつないできた活動の軌跡をたどる。

また、彫刻家・小清水漸と美術史家・加治屋健司による対談や、歴代芸術監督によるトークイベント、日高理恵子のアーティストトークなども開催。ドキュメンタリー映画『アンブレラズ』の上映会も予定されている。

作品の背景や制作の過程にも触れながら、アーティストたちが作品に込めたメッセージを再発見できる機会となりそうだ。

11月の予定を立てるなら......

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  • Things to do

ここで紹介するのは、10月から12月にかけて開催される3作品。生々しい生活痕から住人の人生をだどる「事故物件不動産」、架空言語を解読し実際の街へ繰り出す「地図にない国 パンジャ王国展」、そして本物の地下鉄施設でキャストと極秘任務に挑む「東京メトロ整備課 異失物係」だ。日常と「物語」が地続きで交差する、最新のイマーシブ体験を味わってほしい。

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