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「伊勢丹新宿店」で、ソニーと富士フイルムのデザイナーが手がけた「まだ誰も見たことのないこけし」の展示・販売会が開かれる。会場に並ぶのは、伝統技法や制作工程から着想を得た、新しい解釈のこけし作品たちだ。
本企画は、電通の「Future Creative Center」と伊勢丹新宿店が推進する「IN-HOUSE→SOCIAL DESIGN UNIT」の一環として実施されるもの。企業内デザイナーやクリエーティブ人材の専門性を生かし、社会課題の解決や新たな商品開発へとつなげる取り組みである。
デザイナーたちは鳴子こけしの工人・櫻井尚道との対話や制作現場への理解を通じて、伝統の本質を尊重しながらも、現代的な感性や新たな用途を取り入れた表現を探求。そこで生まれたのは、工人の筆致を反映したシルクスカーフの「纏うこけし」、衣服の要素を重ねた「装うこけし」、端材を活用したコマの「廻るこけし」、ろくろ挽(び)きの工程から発想した器の「承けるこけし」、同様のモチーフを展開したペンダントライトの「灯るこけし」などだ。
伝統と現代デザインが交差する、多彩な作品群に注目したい。
※10〜20時/入場は無料
「新宿ルミネ1」屋上で「新宿BBQビアガーデンHELLO」として親しまれてきたビアガーデンが、2026年は「旅するビアガーデン Hello」として大幅にリニューアルする。
会場の名物となっているメリーゴーランドは特別仕様で設置され、きらびやかな装飾とカラフルな光に包まれた空間には、フォトスポットも多数用意される。フードは「富士」「花火」「舟盛り」など、日本の伝統文化をモチーフにしたバーベキューメニューを展開。飲み放題付きのプランもあり、160種類以上のカクテルやサワーのほか、常時5種類以上のビールもオプションで追加できる。
食材や飲み物を持ち込めるプランもあり、席と機材を借りて好みに合わせたバーベキューを楽しめるのも魅力。期間中は、日本の夏を感じられるイベントも随時開催される。日差しや雨を避けられる屋根付きの客席もあり、天候を気にしすぎず快適に過ごせるのもうれしい。
※16〜22時30分、土・日曜・祝日12〜22時30分(7月1日〜8月31日は平日12〜22時30分、土・日曜・祝日11〜23時)
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都心のオアシスのような「日本橋三越本店」の屋上で、料理とドリンクが楽しめるビアガーデン。池の近くに設けられた席は涼しげで、百貨店の屋上とは思えない落ち着いた雰囲気の中で過ごせるのが魅力だ。
料理は、アメリカ発のグリルブランド「Weber」のバーベキューグリルを使い、厚切りの肉やグリル野菜などを自分で焼いて味わう。今年は炭火グリルとガスグリルの2種類から選べ、飲み放題付きのコースを中心に、焼きそばや揚げ物などのアラカルトメニューも用意する。
※17〜22時/土・日曜・祝日は11時30分〜15時、17〜21時(7・8月の土・日曜・祝日は夜のみ営業)/料金は6,820円〜、中学・高校生6,270円〜、小学生以下3,300円、3歳以下無料
「Akio Nagasawa Gallery Ginza」で、中国の現代写真を代表する写真家、リン・チーペン(林志鹏、aka No.223)の個展「223 BY 223」が開催される。未発表作品を中心に構成されるほか、Akio Nagasawa Publishingから写真集『223 BY 223』Vol.1も刊行される。
1979年に中国・広東省で生まれたリンは、現在北京を拠点に活動する写真家・フリーランスライター。中国において、写真を通じて若者文化を世の中に提示した最初期の作家の一人として知られる。インディペンデント雑誌の編集・出版やファッション撮影など幅広い分野で活動しながら、自費出版を含む多数の写真集を発表し、国内外で精力的に展覧会を開催してきた。
親しい友人や身近な人々を主な被写体に収めた作品群は、現代中国の若者たちの日常や文化を率直に映し出す。その表現は時にエロティックにも映るが、作家自身はそれを故意に切り取っているわけではない。食べることや眠ることと同じように、自然で大切な日常の一部として捉えているという。
「No.223」は、リンがウェブ上でも使用してきた通称で、映画『恋する惑星』に登場する「警官223号」に由来。背景には、中国における性的表現への厳しい規制がある。一方で、北京のアートシーンは比較的表現に寛容であり、活動を続ける上で大きな困難は感じていないと語る。
リンが一貫して見つめ続けてきた、現代中国の若者たちの親密な日常と、その時代の空気を映し出す最新作に注目したい。
※11〜19時(土曜の13〜14時は閉廊)/休廊日は日・月曜・祝日/入場は無料
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「アーティゾン美術館」で、昭和を代表する詩人であり美術批評家の瀧口修造(1903~1979年)に焦点を当てた展覧会「瀧口修造 書くことと描くこと」が開催。石橋財団が所蔵する瀧口作品163点のうち、半数あまりを一挙に公開する。
1920年代にシュルレアリスムの影響を受けて詩作を始めた瀧口は、その後、ポール・セザンヌ(Paul Cézanne)から同時代の美術に至るまで幅広い思索と著述を重ね、「書く」ことを通じて芸術と向き合ってきた。一方、1960年頃からは、自ら「デッサン」と呼ぶ造形作品の制作にも本格的に取り組むようになる。
一見すると異なる営みに見える「書くこと」と「描くこと」。しかし瀧口にとって両者は切り離されたものではなく、自然な連続性を持つ表現だった。本展では、初期の詩作や美術評論、展覧会の企画資料、他の作家との交流をたどりながら、「書く」行為から「描く」行為へと至る思考の軌跡を紹介する。
また、多彩な実験的手法による瀧口の作品に加え、パウル・クレー(Paul Klee)、マルセル・デュシャン(Marcel Duchamp)、ジョアン・ミロ(Joan Miró)ら関連作家の作品約140点も展示。1958年に初めて渡欧した瀧口は、パリでアンドレ・ブルトン(André Breton)やアンリ・ミショー(Henri Michaux)らと対面したのに加え、ミロやデュシャンとの交流はその後の新たな創作へと発展した。
詩人、美術批評家、そして表現者としての瀧口の多面的な活動を読み解く機会となりそうだ。
なお、本展の鑑賞料金で、同時開催の展覧会「エットレ・ソットサス —魔法がはじまるとき、デザインは生まれる」も鑑賞できる。
※10〜18時(金曜は20時まで)/入館は閉館の30分前まで/休館日は月曜(7月20日・9月21日は開館)、7月21日、9月24日/料金はウェブ予約1,200円、窓口販売1,500円、学生無料(要ウェブ予約、中学生以下は予約不要)
標高500メートルの場所にある、ビアガーデンならぬ「ビアマウント」。都心から横浜まで広がる、美しい夜景を楽しみながら、ビールや食事を楽める
料理は30種類以上が並ぶビュッフェ形式で、名物の「八王子ラーメン」やナポリタン、天ぷら、ピザなどのメニューが提供される。ドリンクは国内メーカーの生ビールをはじめ、サワーや日本酒、ソフトドリンクなどを用意。昼は山の緑、夕方は空の移ろい、夜は都心方面の夜景を眺めながら過ごせるのが魅力だ。
アクセスは、高尾山口駅からケーブルカーに乗って、高尾山駅まで約6分。「高尾山ビアマウント」の営業期間中は、ケーブルカーの終発時刻が21時15分となる。人気のイベントなので、早めの来場をおすすめしたい。
※12〜21時(5・6・11月の月〜木・日曜は11〜17時、11月の金・土曜は20時まで)/料金は5,000円、小学生1,800円、3歳以上500円(大人1人同伴で無料)、3歳未満無料
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日本屈指のアニメーション監督の一人に数えられる、細田守。この監督が生み出してきた世界を旅する展覧会が、「CREATIVE MUSEUM TOKYO」で開幕される。展覧会タイトルの通り、細田による創作の始まりの原点に立ち会える場所へと来場者を誘っていく。
本展の魅力は、ヒット作の展示ににとどまらず多様な時代の細田の作品を楽しめる点にある。演出家時代の作品、中学生時代に撮影した自主アニメーション作品、金沢美術工芸大学時代に制作した実写映像作品、油絵作品など、膨大な作品群が登場。これらを多彩な制作資料と一緒に堪能できるのがうれしい。
『サマーウォーズ』に登場するインターネット上の仮想世界「OZ」の世界観が体験できる展示は圧巻だろう。天井の高さ5メートルという会場の空間を最大限に生かした展示だ。「キング・カズマ」と「ラブマシーン」の等身大フィギュアにも会いに行こう。
細田のアートに満ちた展示空間が待っている。
※10〜18時(金・土曜・祝前日、8月11〜14日は20時まで)/入場は閉場の30分前まで/料金は前売り2,300円、高校生1,300円、小・中学生800円/当日2,500円、高校生1,500円、小・中学生1,000円、未就学児無料
大ヒットコミックス『BLEACH』は、テレビアニメシリーズでも最終章へ突入。テレビアニメ版の最終クール『千年血戦篇-禍進譚-』に注目した企画展が、「アニメ東京ステーション」で開催される。
会場には、最終章「千年血戦篇」の歴代キービジュアルが並ぶ。登場人物の等身大パネルや、主人公が持つ刀「斬月」の実際の大きさに近いレプリカが展示される。
本展限定のコンテンツでは、各キャラクターがそれぞれ持つ奥義「卍解」の世界観が楽しめる。ファンならばこちらもしっかりと体験しよう。
※11〜19時(入場は18時30分まで)/休館日は月曜(祝日の場合は翌日)/入場は無料
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アニメ『未来少年コナン』のトリビュートイベントが、吉祥寺の「リベストプラザ」で開催。2026年度で3回目となる本展には、「私たちの赤毛のアン展」が併催される。
本展では、両作から強い影響を受けたアーティストの作品が展示される。漫画家、イラストレーター、アニメーターなど、多種多様な作家の作品を通じて、知られざる両作の魅力を発見してほしい。
本展の展示作品や商品は、会場で購入できる。気に入った作品は、手元に置くことを検討してみては。
※12~18時(6月28日は17時まで)/入場は無料
描かれたチョウに指で触れた瞬間、絵から「音」が立ち上がるーー。中村馨章による個展「Cyborg Butterfly: Threshold」が、「ホワイトストーンギャラリー銀座新館」で開かれる。「Cyborg Butterfly(サイボーグ・バタフライ)」と「Threshold(閾値)」の2つのシリーズを通して、未知の知覚とコミュニケーションの境界を探っていく。
中村の表現の根底にあるのは、聴覚や視覚といった感覚の境界を見つめ直し、自己や他者との新たな対話の可能性を切り開くこと。幼少期から感音性難聴を抱え、2000年には一度完全失聴を経験したが、2012年に人工内耳を装用したことで、音や視覚、さらには時間の知覚にも劇的な変化が訪れた。モノクロームだった世界は、より多層的で彩りに満ちたものとして迫ってきたという。
本展の「Cyborg Butterfly」は、「異なる感覚間の対話の可能性」の探求を、絵画表現からさらに発展させたもの。全作品には骨伝導スピーカーが内蔵されており、描かれたチョウに触れることで、視覚的な残響としての「音」が立ち現れる。人工内耳によって作家自身が経験した感覚の変容を、視覚・聴覚・触覚を横断しながら体感できる。
一方、「Threshold」は、鑑賞者の内省を促す参加型インスタレーション。作品そのものの形式よりも、鑑賞者との関係性や相互作用に重きを置き、リレーショナルアートの可能性をさらに押し広げていく。
日本画に音響的要素を取り込みながら、「身体の変容」「音と沈黙」「日本的な美意識」をテーマを探求する中村。予定不調和な知覚の在り様と微量な揺らぎと、その境界が静かに開かれていく過程を体感してほしい。
なお、6月20日(土)15時からは、中村と美学者・伊藤亜紗によるトークイベントが会場で実施される。実際に作品に触れながら話を聞くことで、作品や制作背景への理解がより深まるだろう。
参加費は無料で、定員は20人。申し込みはメール(cs@whitestonegallery.jp)で受け付けている。作家本人の言葉とともに、身体感覚を通して作品を感じてみては。
※11〜19時/休館日は日・月曜/入場は無料
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「伊勢丹新宿店」で、ソニーと富士フイルムのデザイナーが手がけた「まだ誰も見たことのないこけし」の展示・販売会が開かれる。会場に並ぶのは、伝統技法や制作工程から着想を得た、新しい解釈のこけし作品たちだ。
本企画は、電通の「Future Creative Center」と伊勢丹新宿店が推進する「IN-HOUSE→SOCIAL DESIGN UNIT」の一環として実施されるもの。企業内デザイナーやクリエーティブ人材の専門性を生かし、社会課題の解決や新たな商品開発へとつなげる取り組みである。
デザイナーたちは鳴子こけしの工人・櫻井尚道との対話や制作現場への理解を通じて、伝統の本質を尊重しながらも、現代的な感性や新たな用途を取り入れた表現を探求。そこで生まれたのは、工人の筆致を反映したシルクスカーフの「纏うこけし」、衣服の要素を重ねた「装うこけし」、端材を活用したコマの「廻るこけし」、ろくろ挽(び)きの工程から発想した器の「承けるこけし」、同様のモチーフを展開したペンダントライトの「灯るこけし」などだ。
伝統と現代デザインが交差する、多彩な作品群に注目したい。
※10〜20時/入場は無料
「NANZUKA UNDERGROUND」で、アメリカ人アーティスト、ケニー・シャーフ(Kenny Scharf)の新作個展「ShimiShimiKao!」を開催する。独自のキャラクターを駆使したアート作品という21世紀型ポップアートのトレンドにつながる文脈を切り開いたシャーフの、新作ペインティング21点を紹介する。
ロサンゼルス生まれのシャーフは、アンディ・ウォーホル(Andy Warhol)に触発されニューヨークへ移住。1980年代の「イースト・ヴィレッジ・アート・ムーヴメント」を代表するアーティストの一人として、ジャン=ミシェル・バスキア(Jean-Michel Basquiat)やキース・ヘリング(Keith Haring)らとともに注目を集めた。
会場では、「シミが顔のように見える」という現象から着想を得た新シリーズ「ShimiShimiKao」を中心に展開。感情豊かな円形の顔で構成される「MOODZ」シリーズや、新聞の切り抜きを用いた「ダイアー・ヘッドライン(悲劇的な見出し)」シリーズなど、約50年にわたるキャリアの中で培われてきた多様な作品群が並ぶ。
冷戦下の1980年代、ニューヨークで青春時代を過ごしたシャーフは、核の脅威や環境破壊への危機感を一貫して作品に投影してきた。「ShimiShimiKao」シリーズでは、さまざまな顔が細胞分裂のように増殖していくダイナミックなイメージが展開される一方、「シミ」だけで構成された作品も含まれている。その表現には、享楽的なポップイメージの背後で、想像力によって悲惨な現実を乗り越えようとする、シャーフの誠実なまなざしがうかがえる。
※11〜19時/休館日は日・月曜/入場は無料
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「ギンザ・グラフィック・ギャラリー」で、映像デザイナー/クリエイティブディレクターであり、クリエイティブアソシエーションCEKAIの共同代表を務める井口皓太の個展が開催。本展では、動的なデザインを軸に、モーショングラフィックスから実写映像まで一貫した表現を展開してきた井口の実践の中から、平面として存在してきたグラフィックに時間と空間を与える試みに焦点を当てる。
会場には、石井伶、三重野龍、佐々木拓/金井あきといったコラボレーションゲストを迎えた。それぞれ幾何図形と規則性、文字と身体性、紙と連続性という、グラフィックデザインの基礎的要素をテーマとした新作3点を発表。平面グラフィックから、立体、そしてモーショングラフィックスへとつながる思考の軌跡に焦点を当てる。
井口とCEKAIの代表的な仕事と合わせて、体験的かつ没入的な視覚コミュニケーションの現在地と、その先に広がる可能性を提示する本展。ぜひ足を運んでほしい。
※11〜19時/休館日は日曜・祝日/入場無料
「GYRE GALLERY」で、展覧会「SPECTRUM 2076 AD ── 来たる世界の意識体」が開催される。本展は、気候変動やテクノロジーの特異点を経た「50年後の未来(2076年)」という視点から現在を遡及的に問い直す、思想的な実験の場。出品作家には、池田謙、森万里子、山田晋也、名和晃平、牧田愛、草野絵美、熊谷亜莉沙が名を連ねる。
会場では、池田は音響によってベルクソン的な「持続」を空間に立ち上げ、鑑賞者の意識の輪郭を剥ぎ取っていく。森の垂直に立つクリスタルは、宇宙的な全一性へと開かれた上昇を提示し、山田は可視と不可視が交錯する絵画の層に、亡霊の気配を定着させる。
名和は物質を波動へと転じ、実在の皮膜を連続体として解体。牧田はポストヒューマンのトポロジーを描き出し、草野はAIという潜在空間から「存在し得なかった過去」を生成して現実と虚構の境界を揺るがす。熊谷は、沈みゆく文明の記憶を照らし返し、現代という一瞬に形而上学的な鎮魂を与える。
鑑賞者は、身体感覚を揺さぶる音響や重層的な視覚体験を通して、自身が「未来から現在へと送り込まれた亡霊(スペクター)」であるかのような感覚に導かれるだろう。壮大な思想的ドキュメントを体感してほしい。
※11~20時/入場は無料
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建築家アントニ・ガウディ(Antoni Gaudí、1852~1926年)の没後100年となる2026年、「ガウディの窓」に焦点を当てた創造的かつ革新的な展覧会が、「21_21 DESIGN SIGHT」ギャラリー3とバルセロナで開催される。バルセロナの世界遺産「パラウ グエル」での展示とコンセプトを共有するサテライト展として、ギャラリーの空間特性を生かした独自の構成で展開する。
本プロジェクト「ガウディ:未来をひらく窓」は、「窓を考える会社」YKK APがこれまでに蓄積してきたガウディの窓に関する知見や研究成果、模型、共同研究の一部などを、展覧会をはじめドキュメンタリー映像や書籍、関連イベントを通じて紹介するもの。来場者とともにガウディの豊かな窓の世界を多角的に捉え、未来の窓の在り方を考える産学官連携プロジェクトだ。
独自の建築思想と探究心、独創的な形態感覚や構造開発に加え、芸術と技術に関する幅広い知見を背景に創作活動を行ったガウディ。多様な職人や協働者との連携、パトロンや施主の支援を受けながら、既存の建築様式や工法にとらわれることなく、多彩な窓を設計し、建築における「総合」と「調和」の実現を目指した。
世界遺産を含むガウディ建築群とのコラボレーションの下、研究者や専門家とともに横断的に探求された「ガウディの窓」の魅力に触れてほしい。
※10〜19時/休館日は5月26日・6月23日/入場は無料
「ギャラリー小柳」で、クリスチャン・マークレー(Christian Marclay)による個展「LISTENING」が開催。マークレーのオリジナルコラージュで構成される本展では、新作シリーズ「Concentric Listening」と「Eccentric Listening」を発表するほか、彼のアイコンといえるレコードジャケットを用いたシリーズ「Oculi」の最新作も展示される。
マークレーは1979年、レコードとターンテーブルを楽器として用いたパフォーマンスを開始し、実験音楽の分野で先駆的な存在となった。1980年代以降は即興的なパフォーマンスに加え、聴覚と視覚の関係を探る作品を、映像・写真・彫刻・絵画・版画など多様なメディアを横断しながら制作している。
コラージュは一貫してマークレーの創作の基盤にある。映像やサウンド、紙媒体の作品において、DJのように音楽や映画、漫画、雑誌などポップカルチャーの断片をサンプリングし、重ね合わせ、切り取り、再構成することで、新たなイメージを立ち上げてきた。
本展の新作シリーズは、「LISTENING」すなわち「聴く」という行為に焦点を当てている。音を聴く行為は、長年にわたりマークレーの創作活動を形作ってきた要素であり、音と映像の境界を曖昧にしながら、それらを一つの知覚の領域として提示してきた。
本展を通して、マークレーの現在地を感じてほしい。
※12〜19時/休廊日は日・月曜・祝日/入場は無料
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「TOTOギャラリー 間」で、建築家・山田紗子の初個展が開催。ギャラリー空間を「環境」と捉え、自然、生物、ランドスケープなどが複雑な旋律を奏でながら共鳴する独自の世界を表現する。
自由な造形や大胆な構成、鮮やかな色彩、生命感あふれるインスタレーションなどを通じて、建築に新たな息吹を吹き込む山田。「2025年日本国際博覧会」(大阪・関西万博)では休憩所の設計を手がけ、樹木群と人工物が溶け合う環境を実現させた。近年は、観光牧場のリニューアルや公共図書館のプロポーザル最優秀者にも選ばれている。
山田は、野生動物を記録する映像ディレクターを母に持ち、大自然の中で命を営む生き物たちの情景を観ながら育った。彼女のルーツには、絶え間なく風景が移り変わる悠久の時間の中で多様な生命が奏でる、無数の歌声が響く大地がある。
「いくつもの歌が同時に響くような建築」を掲げる山田は、要素同士がぶつかり合いながら新たな調和を生むポリフォニー(多声音楽)の在り方を空間として立ち上げる。日々複雑さを増す世界を多声的と捉えて肯定しつつ、躍動感のある豊かな環境の創出を目指す。
なお、2026年5月29日(金)には山田による講演会も実施されるので、チェックしてほしい。
※11〜18時/休廊日は月曜・祝日、5月4・5・6日/入場は無料
「資生堂ギャラリー」で、日本を代表するグラフィックデザイナーの仲條正義(1933~2021年)による個展「うたう仲條 おどる仲條 ―文字と画と、資生堂と」が開催。企業文化誌「花椿」をはじめ、資生堂の広告ポスターや資生堂パーラーのパッケージ、さらには貴重な原画など約200点の作品を紹介する。
仲條は長年にわたり同社のデザインおよびアートディレクションに携わる一方、「松屋銀座」や「東京都現代美術館」のロゴデザインなどでも知られ、鋭敏な時代感覚とアバンギャルドな精神に裏打ちされた独自の造形世界を築き上げてきた。とりわけコンピューターによるグリッドデザインが主流となった2000年代以降、自由な構成や手描きの要素を取り入れたその表現は改めて注目を集め、次世代のデザインに影響を与え続けている。
本展では、仲條のライフワークともいえる「花椿」約350冊を手に取って閲覧できるライブラリーコーナーを設置。ページの展開や構成も含め、彼の真骨頂ともいえるグラフィカルなエディトリアルデザインを肌で感じられるだろう。
仲條デザインの本質の一端に迫ろうとする試みの本展。普遍的な美をすくいあげ、新たな形で表現し続けていた仲條の前衛的であり、かつ色あせない世界を体感するはずだ。
※11~19時(日曜・祝日は18時まで)/休館日は月曜/入場は無料
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「エスパス ルイ ヴィトン東京」で、南アジア系ディアスポラのアーティスト、リナ・バネルジー(Rina Banerjee)による展覧会「You made me leave home…」が開催。インスタレーションや彫刻、絵画など、厳選した19点の作品を紹介する。
本企画は、「エスパス ルイ ヴィトン」の20周年および「フォンダシオン ルイ ヴィトン」による「Hors-les-murs(壁を越えて)」プログラム10周年を記念したもの。バネルジーは、約30年にわたる創作活動を通じて、現代社会における重要なテーマを探求してきた。本展では、地球規模の移動や植民地主義の遺産といったテーマの作品群を届ける。
※12〜20時/休館日に準ずる/入場は無料
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