1. Nakano Broadway
    Photo: Kisa ToyoshimaNakano Broadway
  2. Coffee Zingaro
    Photo: Kisa ToyoshimaCoffee Zingaro
  3. Lou
    Photo: Kisa ToyoshimaLou

中野でしかできない20のこと

ディープな買い物スポットはもちろん、モダンなカフェからギャラリーまで網羅

テキスト:
Kirsty Bouwers
Kaila Imada
翻訳:
Time Out Tokyo Editors
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タイムアウト東京  Things To Do > 中野でしかできない20のこと

中野といえば、「中野ブロードウェイ」を中心にアニメや漫画などが集積する「オタクの天国」として有名だ。2023年になってからは、ジャパニーズカルチャーを愛する外国人たちによるにぎわいを取り戻している。

だが、決してそれだけではない。居心地の良いハイセンスなカフェやカジュアルなファインダイニングなどのモダンな店から、マイクロブルワリーや名物スイーツの数々など食の見どころも多い。

この記事では、タイムアウト東京英語編集部が選定した中野でおすすめのレストランやショップ、銭湯、ギャラリーなどを紹介しよう。これを機に、新旧の魅力がモザイク状に詰まった中野という街をぜひ散策してみてほしい。

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ーレストラン&カフェー

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  • 中野

ルー

バーや居酒屋が多い中野エリアで、同カフェは貴重なスポットだ。2021年にオープンした「ルー(Lou)」は、「パドラーズコーヒー西原店」の姉妹店。パドラーズよりもフードメニューが充実しており、北欧テイストのスープやペストリー、ケーキ、アイスクリームなど、さまざまな品が揃っている。コーヒーや紅茶、クラフトビール、ワインなど、ドリンク類も充実している。

店内には、クラシックジャズから「真夜中のドア〜stay with me」で知られる松原みきといったシティポップまで、多彩なBGMが流れており、リラックスした雰囲気だ。

テーブルウェアは、厚みのあるマグカップや愛らしいガラスのスプーンなど、アートとしても楽しめるものが多い。

各テーブルにはJohn Molesworthが手がけたかわいい花瓶が並ぶ(購入可能)。そのほか、コーヒー豆や、心地よい香りのルームスプレーやハンドソープ、サニタイザーも販売しているので、併せてチェックしてほしい。

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純喫茶ジンガロ

世界的アーティストである現代美術家の村上隆が手がける喫茶店。同地で2020年まで営業していたカフェ「バー ジンガロ(Bar Zingaro)」がリニューアルオープンした形だ。

1960〜70年代をイメージしたという昭和レトロな内装の店内には随所に村上の作品が並ぶ。中でも、特大のブラウン管テレビ風モニターに映し出されたNFT映像作品は見応えたっぷりだ。

全て純正だというテーブル型ゲーム筐体10台も見どころ。「マリオブラザーズ」「ストリートファイター」など伝説の幕開けともいえる名作の初期作が揃う。専用の「お花コイン」(500円)を購入すれば、実際にプレーすることもできる。

食事メニューは、フグレンロースタリーのコーヒーやカフェラテのほか、「となりの開花堂」が同店のために開発したコーヒゼリーのほか、メロンフロート、プリン、パンケーキといった定番の喫茶メニューを用意。プリンは固めプリンの上に、自家製クリームとお花デザインのオリジナルクッキーが添えてあり、写真映えもバッチリだ。

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マグロマート

予約困難な店としても知られるマグロ専門店。希少な部位もカジュアルに楽しめるのが魅力の一軒だ。

さまざまなマグロの部位を一度に楽しめる「マグロマート盛り」や、スプーンで身を削りながら味わうマグロ「中落ち」など、マグロ好きにとってはまさに天国のような空間といえる。赤身に新鮮な卵黄と甘辛いたれを絡めた「マグロユッケ」は、うま味たっぷりの前菜だ。

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トトト

「マグロマート」が手がけるスタイリッシュモダンなピザダイニング。ピザは石窯で焼くイタリアの定番スタイルを踏襲。旬の国産魚介や野菜がたっぷりトッピングされており、「高知ピーマン、しらす、からすみ」や「本ワサビ、きのこ、パンチェッタ」といったメニューが楽しめる。鳥取の「大山こむぎ」と全粒粉をブレンドした生地は香ばしい風味が特徴だ。

このほか、豊洲魚市場から毎日直送される新鮮な鮮魚を使ったアラカルトも見逃せない。特に季節のシーフードマリネが目を引く。タイ、ブリ、マグロ、ホタルイカ、イクラなどの刺し身を、柚子の香りがアクセントのバルサミコ酢ドレッシングで味わうさわやかな一品だ。

マグロマートの名物である「本鮪頬肉のレアステーキ」も食べられる。

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  • 日本料理
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宇奈とと 中野店

ウナギといえば時間をかけて提供される高級食材というイメージがあるが、ここに来れば「安い・うまい・早い」でウナギを楽しめる。

米酢が隠し味だという甘めのオリジナルタレに漬けて備長炭で焼き上げたウナギは本格派。身はふっくら肉厚で皮は薄い。安いうな重にありがちな、ぶよぶよしたゴムのような食感では決してない。「うな丼」なら、わずか590円と良心的なのが何よりすごい。

愛知県の特産品である「ひつまぶし」(1,100円)も絶品。まず、ウナギとご飯にワサビを付けて食べる。次いで、白飯にだしをかけて茶漬けのようにして、味わいの変化を楽しもう。

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  • ショッピング
  • ベイカリー・パン屋
  • 沼袋

カイルズ グッド ファインズ

コーンブレッドやブラウニー、チョコレートチップクッキー、クリームチーズアイシングのキャロットケーキなど、古き良きアメリカの伝統料理を提供するベーカリーは、東京ではなかなか見つからない。そんな人は「カイルズ グッド ファインズ(Kyle's Good Finds)」に今すぐ向かおう。

アメリカから東京に移住したカイル・セクストンが経営するこの小さなパン屋は、30年以上にわたって中野の定番店として親しまれてきた。フレッシュなベーカリーが自慢だが、クリスマスや感謝祭などの季節限定メニューや、家庭の味が恋しい人は、七面鳥、スタッフィング、マック&チーズ、コラードグリーンなどのクラシックなホリデーメニューも見逃せない。

  • レストラン
  • カフェ・喫茶店
  • 中野

氷舎 ママトコ

2016年に中野新橋の住宅街にオープンし、2021年に新中野に移転したかき氷店。店主は、年間1800食のかき氷を食べ歩いた「かき氷の女王」と呼ばれる原田麻子。季節のフルーツをトッピングし、酒粕をアクセントにしたかき氷や、グラノーラをトッピングしたメニューなど、原田ならではの独創的な一皿が楽しめる。季節によって変わるので、公式Twitterでメニューを確認してから出かけよう。

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  • 中野

デイリーチコ

中野ブロードウェイでクールダウンするなら「デイリーチコ」を見逃すわけにはいかない。ここでは、高さ20cm、8層からなる特大ソフトクリームが味わえる。

味は店長の気分で時々変わるが、バニラ、チョコレート、抹茶、ラムネソーダが定番のようだ。この巨大なデザートは見た目は威圧的だが、アイスクリーム自体は驚くほど軽く、一般的なソフトクリームの3分の1程度のカロリーしかない。隣には系列店のうどん屋もあるので、メインディッシュに移る前に麺で腹を満たすのもいいだろう。

おやき処 れふ亭

中野駅北口からすぐの今川焼き専門店「れふ亭」は、行列のできる有名店だ。

具には定番の「小倉あんこ」のほか、チョコクリーム、クリームチーズ、そして「焼きいもあんこ」などをラインアップ。季節によって「りんごクリーム」や「瀬戸内レモンフロマージュ」なども展開する。味ごとに焼き印が変わるのも楽しい。売れ切れ次第終了なので、早めに来店し、出来たて熱々を食べよう。

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  • バー
  • 新井薬師前
  • 価格 1/4

四文屋 新井薬師本店

新井薬師前駅を南口から出て少し歩いたところにある居酒屋。西武線沿線やJR中央線沿線に多数の店舗を展開する「四文屋」の本店だ。

「焼とん 焼とり」と書かれた黄色い屋根が目立つが、馬刺や牛レアステーキなども置いている。焼きとんや焼き鳥は1串120円から、ハイボールが390円の値段設定がうれしい。まさに「庶民の味方」である。仕事帰りに寄りたくなる店だ。

  • レストラン
  • 中野

角打ち割烹 三才

日本酒ブームの火付け役となった「日本酒バル 青二才」によるユニークな「角打ち割烹(かっぽう)店」。

店内に入ると、壁一面に色とりどりの手ぬぐいで包まれたボトルが飾られた、驚くほどカジュアルなダイニングスペースが広がっている。その中には、日本の12の酒蔵とコラボレーションしたオリジナルブランド「ワックスアンドウェイン」の日本酒もあり、40種類のボトルの中から2勺(しゃく=36ミリリットル)サイズで楽しめる。

フードは、パリッとした自家製のシュー生地に、ディプロマットソースと低温調理した大山鶏の胸肉を挟んだ「大山鶏のシュークリーム」や、レーズン、アンチョビなどを包んだパイ料理「たい焼き ベッカフィーコ仕立て」など、どれもこだわりの逸品だ。

店内の奥には、割烹料理のペアリングが味わえるファンシーなダイニングスペースを用意。8~10品のコース料理が堪能できる。シェフがそれぞれの料理に合う日本酒を勧めてくれるので、ワンランク上の体験ができるだろう。

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  • バー
  • 中野
  • 価格 1/4

中野ビール工房

中野北口、昭和新道商店街に位置するブルワリーパブ。岡山の「吉備土手下麦酒醸造所」の流れをくむ「高円寺麦酒工房」のもとでビール作りを学んだ店主による、自慢の自家製ビールを提供する。

アールグレイの茶葉を使ったフレーバーエールの「アルトハウス アールグレイ」や、フルーティーでキレのある苦みが人気の「IPA」などの5種類の自家製ビールをたる生で用意するほか、ゲストビールもオンタップで飲める(日によって提供するビールは異なる)。

フードもビールに合う肉料理から揚げもの、温・冷菜、ご飯ものまで幅広いので、腹を空かせて行っても安心だ。

  • バー
  • 中野

ジューク エイティーズ

ノスタルジックな夜を過ごしたいなら、「ジューク エイティーズ(JUKE80's)」に直行しよう。80年代ポップスを中心に4万曲を用意。豊富なコレクションから、曲やミュージックビデオを無料でリクエストできる。80年代に青春を過ごした人や、80’sポップス好きにはたまらないだろう。

ドリンクは500円から。フードはフィッシュ&チップスやフライドチキン、ピザ、オニオンリングなど、ちょっとしたフードメニューも揃える。

昭和の日本歌謡曲やJポップが好きな人は、近くにある姉妹店「ジェイジューク エイティーズ (J-JUKE80’s)」で、山下達郎や細野晴臣などのシティポップの名曲をリクエストしてみては。

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ーショップー

  • ショッピング
  • 中野

中野ブロードウェイ

大聖堂のような商店街を歩き進めると、この屋根付きのブロードウェイが姿を現す。漫画やアニメの新品、中古品、アイドルグッズ、アンティーク玩具などを扱う「まんだらけ」が複数店舗入居しているオタクの聖地の一つだ。

音響、映像機器を販売、買い取りを行う「フジヤエービック(Fujiya Avic)では、希少価値の高い商品やブートレッグが手に入る。

アクションフィギュアなどを扱うショップなど、探索するほどに深みにハマる「オタク天国」に一度は訪れてほしい。

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  • 中野

まんだらけ 中野店

アニメや漫画、サブカルチャー関連のアイテムを買い取り、販売し、現在では全国に展開している「まんだらけ」の原点ともいえる店舗。元々は1980年に中野ブロードウェイ内に開店した古書店だったが、徐々に店舗や取り扱い商品を拡大し、現在は中野ブロードウェイだけでも27店鋪がある。

絶版プラモデル専門の「カグヤ(KAGUYA)」、映画やドラマの台本、映画ポスターを扱う「活動写真館」、SFや精神世界などマイノリティ古書を販売する「海馬」など、個性的な店舗があるのも特徴だ。

  • ショッピング
  • 中野

フジヤカメラ

新品・中古のカメラやレンズ、カメラアクセサリーなどを取り扱っている老舗カメラ店。創業70年以上にわたり、カメラファンから愛されてきた名店だ。

在庫も充実していて、初心者でもスタッフが親切にアドバイスしてくれる。中古品のストックは、現行商品からクラシックやビンテージ物まで合わせて2000点以上。インターネットによる通信販売も行っている。

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  • 新井薬師前

味ノマチダヤ

日本酒や焼酎、梅酒や泡盛など、豊富な種類の酒を取り揃える酒屋。店内にはぎっしりと酒が陳列されており、どれを選んだら良いのか迷ってしまうほど。特にカップ酒の品揃えは圧巻だ。通信販売も行っており、全国の酒が家にいながら楽しめる。

無料でギフトカードを付けてくれるサービスもあり、贈り物にするのにも良い。酒以外に、みりんや調味料なども取り扱っている。

ーThings to Doー

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  • 宗教的な建物&場所
  • 新井薬師前

新井薬師 梅照院

眼病平癒のお守りが有名な寺。絵馬は「めめ絵馬」と呼ばれ、「め」と、逆さ文字になった「め」の2つが描かれている。

本尊は薬師如来と如意輪観音の二仏一体の黄金仏。弘法大師作といわれているが、戦乱のさなかに消失。ところがその後、行春という僧が、新井の里の梅の木の穴が輝きを放っているところを探ったところ尊像を発見。新たに堂を建てたのが梅照院の始まりとされている。

一の湯

創業1950年と半世紀以上にわたり、沼袋で地域住民に愛され続けている銭湯。2010年にリニューアルを行い、ミストサウナや喫煙所を設置して、現在の形になった。

16時から26時(女性は25時30分)まで営業しており、夜行性の人にとってはまさにオアシス。入館料は500円で、高齢者から高校生までさまざまな人が訪れる。スチームサウナや露天風呂(男性のみ)があり、シャンプーやリンス、タオルなどのアメニティーは無料で借りることができるので、気軽に訪れてほしい。

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ーアートー

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  • 中野

ヒダリ ジンガロ

村上隆率いる、アート作品制作とアーティストマネジメントの会社「カイカイキキ」がプロデュースするギャラリー。中野ブロードウェイの3階にあり、村上がセレクトした雑貨や家具、アート作品などが並ぶ。

ギャラリーの名は、江戸時代に活躍した天才彫刻師、左甚五郎の名前に由来する。「左」は反社会性を意味し、「甚五郎」は、当時、舶来の言葉として輸入されたヨーロッパでの放浪の人民、「ジプシー」を意味したとされている。

まさに、自由を求めるアーティストにふさわしい名前である。村上はさらに、「甚五郎」という響きに、夜を支配する「蛾」と「狼」を当てはめ、左甚蛾狼=「ヒダリ ジンガロ(Hidari Zingaro)」と名付けた。

もっと東京を散策するなら……

  • Things to do

東京23区の中でも、特に個性的な区として名高い杉並区。「アニメタウン」としても知られ、ガンダムの生みの親サンライズ社をはじめとする、約70の制作スタジオを有している。杉並アニメーションミュージアムの存在は、アニメ産業が区の経済の柱を担っていることの証だ。

また、商店街に活気があるのもこの区の特徴。多くの駅前に、それぞれ独特の色合いと雰囲気を持った商店街が存在している。本ガイドでは、クールな高円寺を中心に、阿佐ヶ谷と荻窪、西荻窪の面白いヴェニューを紹介。まずは各エリアの概要から見てみよう。

  • Things to do

絶大な人気を誇る吉祥寺の隣にある街、西荻窪。土曜日や日曜日になると快速電車は通過してしまうし、大きな商業施設やシネマコンプレックス、さらにはスターバックスもない。しかし、そういったものがないからこそ、西荻窪は良いのだ。

個人経営の店が多いため人と人との繋がりを感じられたり、ゆったりと流れる時間が人に合わせる必要はないと物語っていたり、生活感が滲み出ていたりと、この街は「西荻窪」という個性をしっかりと持っている。そして、その個性があることによって、ディープな店や面白い店がとても多いのだ。

ここでは、一度食べたら忘れられないカツ丼からトキメキがたっぷり詰まったショップ、時代を飛び越えられるような老舗の喫茶店、看板猫やフクロウと酒が飲める居酒屋、21時からオープンするリサイクルショップなど、西荻窪で足を運びたい20のヴェニューを紹介する。

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  • Things to do

三鷹駅前の「風の散歩道」や「井の頭恩賜公園」など緑豊かな景色が広がる三鷹エリア。地域に根づいた商店が軒を連ねる「中央通り」は地元の人で賑わい、穏やかな空気が漂う。

晩年の太宰治が住んでいたことでも有名で、墓がある「禅林寺」、彼の入水した「玉川上水」もあり、6月の命日などには今もなお熱狂的なファンが集う。ジブリアニメの中で歩いているような気分に浸れる「三鷹ジブリの美術館」といった文化的な施設と自然が心地よく同居している。

ここでは、著名人にも愛されている餃子屋からアーティストおすすめのレコード店まで、文化的な側面から三鷹散策のための5つのスポットを紹介しよう。

  • Things to do

5月上旬はネモフィラの花が咲き誇るなど季節ごとに見どころがあり、都内から多くの人が集まる「国営昭和記念公園」がある駅として有名な街、立川。「イケア 立川」があるほか、映画好きなら、爆音上映を世に広めた立役者である「シネマシティ」もよく知るところだろう。

2020年には大型ライブハウスを併設した未来型の文化都市空間「グリーンスプリングス」が誕生し、一気にあか抜けた感もある。その進化は2023年もとどまるところを知らない。

ここでは、近年急速に盛り上がりを見せている立川の中でも、ホットなスポットを5つ紹介しよう。アート、憩い、食、ショッピングといずれもローカルな魅力を残しつつも、ハイクオリティーな場所ばかり。ぜひ「ハイローカル」な街を探索してほしい。

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