1. フォスフォレッセンス
    Photo: Keisuke Tanigawa(古本カフェ フォスフォレッセンス)
  2. 餃子のハルピン
    Photo: Keisuke Tanigawa
  3. 禅林寺
    Photo: Kisa Toyoshima

三鷹でしかできない5のこと

太宰治ゆかりの地などを巡る

テキスト:
Tomomi Nakamura
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タイムアウト東京  Things To Do > 三鷹でしかできない5のこと

三鷹駅前の「風の散歩道」や「井の頭恩賜公園」など緑豊かな景色が広がる三鷹エリア。地域に根づいた商店が軒を連ねる「中央通り」は地元の人で賑わい、穏やかな空気が漂う。

晩年の太宰治が住んでいたことでも有名で、墓がある「禅林寺」、彼の入水した「玉川上水」もあり、6月19日の「桜桃忌」には今もなお熱狂的なファンが集う。

また、ジブリアニメの中で歩いているような気分に浸れる「三鷹ジブリの美術館」といった文化的な施設と自然が心地よく同居している。

ここでは、太宰を愛する古本カフェから著名人にも愛されている餃子屋、アーティストおすすめのレコード店まで、文化的な三鷹散策のための5つのスポットを紹介しよう。

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禅林寺

太宰治と森鴎外の墓があることで知られる浄土真宗本願寺派の寺院。太宰の小説「花吹雪」の中に、登場人物の「私」が、尊敬する森鴎外の墓がある禅林寺への埋葬に思いを寄せる場面がある。

毎年6月19日の「桜桃忌」(入水自殺を遂げた太宰の遺体が見つかった日であり、彼の誕生日)には、今も熱狂的なファンが集う。

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古本カフェ フォスフォレッセンス

太宰治好きの店主が彼の命日に禅林寺へ参拝し、「帰り道にもう少し太宰に浸れる場がほしい」という思いから立ち上げたのが、古本カフェの「フォスフォレッセンス」だ。かつて目にしたニューヨークのブックカフェで人々が語り合っていた光景を思い描き、ファン同士が気軽に交流できる場を作り上げた。

「太宰棚」と呼ばれるレジ前の棚には、晩年の初版本や手に入りにくい寄贈コレクション、太宰が使用していた小物がずらりと並び、当時の空気を感じながら自由に手に取れる。

「一人の女性の部屋」をイメージした店内には、近代から現代まで、小説、エッセイなどさまざまなジャンルの古書を揃えている。店内の古書は購入可能(一部非売品あり)。一つ一つ丁寧に描かれたラテアートが目を引く「太宰ラテ」(600円、以下全て税込み)を、ふわふわの「フレンチトースト」(500円)とともに味わいながら、太宰の眠る街と彼の生涯に思いを巡らせてみては。

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餃子のハルピン

中国・ハルピン出身のオーナーが40年前に開店した同店は、皮から手作りした自家製餃子が評判を呼び、著名人もお忍びで訪れる人気店だ。11種の餃子は、定番の「ニラ餃子」(620円)から、チーズと酸味あふれるトマトが相性抜群の「トマト餃子」(620円)、爽やかな香りがふわりと広がる「大葉の餃子」(620円)まで、実に多彩な顔ぶれが並び、全て焼き餃子と水餃子のどちらにも対応している。

一晩寝かせることでコシが増した皮は、水餃子はもちもちの、焼き餃子はパリパリの食感に仕上げている。八角やシナモン、陳皮などの漢方薬や香辛料を加えた餃子は、味わい深いだけでなく、健康にもよい。

一口かじると肉汁があふれ出すジューシーな餃子は、一度食べたらやみつきになること間違いなし。そのまま食べてもおいしさを実感できるしっかりとした味わいなので、まずは何も付けずに召し上がれ。

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パレード

1989年オープンの老舗中古レコード店。扱われているレコードの状態の良さに定評があり、ロックやポップス、ジャズ、クラシックなど幅広いジャンルの品が揃う。買い取ったレコードは、オーナーが1枚ずつ丁寧に磨き、徹底管理。まるで新品レコードのような美品が多いが、価格設定は良心的なので何枚でも買ってしまいたくなる。

光が差し込む明るい店内はきれいにオーガナイズされ掃除が行き届いており、清潔感がある。かといって気難しい雰囲気は一切ないので、時間をかけてゆっくりディグってほしい。レコードファンなら、ぜひ足を運んでみたい一軒だ。

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山田文具店

三鷹駅南の三鷹産業プラザ内にある文具専門店。「国籍や年代にとらわれない、どこか懐かしくて味のある、そんなストーリーを持つ文具たち」を揃えた街の文具店として、2008年にオープン。コンセプトと歴史を持つロングセラー商品や、学校や図書館で使われている定番品を中心に「書く、塗る、切る、留める、貼る、とじる、包む」といった日々の行為を楽しくしてくれる、1000点以上の文具雑貨が並ぶ。

海外の市場で使われている紙袋、作家もののマスキングテープ、くすっと笑えるデザインのシールやレターセットなど、国内外のまだ見ぬ紙製品を求めて、足繁く通う女性客も多いという。数十円から買い物が楽しめるので、子どもが楽しそうに買い物している姿によく出会うのも印象的だ。

中央線沿線を散策する……

  • Things to do

杉並から武蔵野や練馬エリアをつなぐターミナル駅、荻窪北口。駅ビルのタウンセブンやルミネなどもあり、住民にとってもショッピングの拠点になっている。

駅前だけでも十分に事足りてしまうが、せっかくならばもう一歩深く、この街を歩いてみてほしい。本場のフレンチやエスニックを堪能できるレストラン、ハチミツ専門店 ラベイユのパティスリー、トップアスリートもトレーニングするクライミングジムや卓球道場など、実はマニアックな「聖地」が結集しているのだ。ここではぜひ、わざわざ「巡礼」してほしい14のスポットを紹介する。

  • Things to do

大正から昭和初期には「西の鎌倉、東の荻窪」と呼ばれ、都内近郊の別荘地として人気があった荻窪。近衛文麿元首相が別邸、荻外荘を構えたり、井伏鱒二や与謝野晶子など、多くの文化人が住んでいた。

閑静な住宅地のイメージが強い南口だが、個性的な店舗が点在し、実は知る人ぞ知るグルメスポット。歴史と文化の街を散策して楽しもう。

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  • Things to do

JR中央線快速で新宿から30分。国分寺崖線とよばれる斜面地や湧水、貴重な樹林など緑豊かな土地で、都市の喧騒(けんそう)から離れたのどかな町だ。一方で、1970〜80年代には「ヒッピーの聖地」とも呼ばれ、個性的な店や人が多く集まるエリアでもある。

文化と自然のバランスがほどよくとれた地味な都市という印象だが、実は東京都内でも有数の魅力を秘めたスポットがいくつも存在する。ここでは、そんなきらめく魅力を持った店を5件だけ紹介しよう。

  • Things to do

中央線の国分寺駅と立川駅の中間にできた駅という意味で、両駅から1字ずつ取って名付けられたのが国立市の由来だ。南口には一橋大学国立キャンパスがあり「大学通り」の桜並木は都内の名所としても知られ、春には多くの人でにぎわう。

手話で接客を行うスターバックスのサイニングストア「nonowa国立店」がある町としても名高い。魅力的な独立書店やカフェ、バー、雑貨店、ギャラリーなども多く存在しており、豊かな文化を育んできた町だ。ここでは、中でもユニークなヴェニューを5件紹介しよう。ぜひ散策を楽しんでほしい。

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  • Things to do

5月上旬はネモフィラの花が咲き誇るなど季節ごとに見どころがあり、都内から多くの人が集まる「国営昭和記念公園」がある駅として有名な街、立川。「イケア 立川」があるほか、映画好きなら、爆音上映を世に広めた立役者である「シネマシティ」もよく知るところだろう。

2020年には大型ライブハウスを併設した未来型の文化都市空間「グリーンスプリングス」が誕生し、一気にあか抜けた感もある。その進化は2023年もとどまるところを知らない。

ここでは、近年急速に盛り上がりを見せている立川の中でも、ホットなスポットを5つ紹介しよう。アート、憩い、食、ショッピングといずれもローカルな魅力を残しつつも、ハイクオリティーな場所ばかり。ぜひ「ハイローカル」な街を探索してほしい。

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