1. 江戸東京たてもの園
    Photo: Edo-Tokyo Open Air Architectural Museum
  2. ワイズマンコーヒー 前原3丁目店
    Photo: Kumiko Nakakuki
  3. ぐるてんずカヌレ
    hoto: Youhei Ohashi左から時計回りに「塩キャラメルプレッツェル」「醤油味噌ハニーバターコーン」「チョコミントカヌレ」「桜ずんだあんバターサンド」
  4. 中村文具店
    Photo: Youhei Ohashi

武蔵小金井でしかできない5のこと

カフェ、レトロスポット、ラーメン、カヌレなどエッジのきいた店やスポットが連なる

テキスト:
Genya Aoki
寄稿:
Yousuke Ohashi
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タイムアウト東京 > Things To Do > 武蔵小金井でしかできない5のこと

中央線の三鷹駅と国分寺駅に挟まれた「小金井」エリアは、ゆったりとした時間が流れるベッドタウンである。だが、ここよりも「ぶらり散歩」に最適なエリアはそうそうない。江戸時代から昭和初期までの古の街並みを今に残す「江戸東京たてもの園」の最寄り駅であり、カフェ好きをうならせる気鋭の名喫茶、ラーメンファンが愛する老舗も存在する。

それだけでも訪れる価値としては十分だが、日本全国をはじめ、あちこちからコレクター客が来るという週末限定の文具店、なみなみならぬカヌレ愛によって誕生した不定期のスイーツショップなど、タイミングを合わせて訪れたい魅力的なスポットまでもがあるのだ。

ここでは、それら5つのスポットの魅力を紹介しよう。普段は降りない駅だからこそ新鮮な出合いがある。ぜひふらりと訪れみてほしい。

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  • レストラン
  • カフェ・喫茶店
  • 武蔵小金井

ワイズマンコーヒー 武蔵小金井駅南口店

シドニーやトロント、日本でバリスタや焙煎(ばいせん)の経験を積んだオーナーの木山岳大が営むコーヒーショップの2号店。

シドニー時代に通っていたカフェにインスパイアされて作った1号店が人気を呼び、同じく小金井に2号店を2023年3月にオープンした。店内はマットな黒や茶色を基調にした落ち着いた雰囲気だ。

カウンター中央には「スレイヤー(Slayer)」のエスプレッソマシンが置かれており、自家焙煎した品質の高いコーヒーを提供する。コーヒーはシングルオリジンを常時4〜5種類と、エスプレッソブレンドを用意。焙煎においては、まろやかなうまみと、飲み終わった後に甘さやフルーティーさが心地よく残るような後味を重視している。

フードは、フランスパンを「アパレイユ」に6時間以上漬け込み、オーブンでふっくらと焼いた後フライパンで焼き目を付けた「フレンチトースト」が人気だ。2種類の砂糖と練乳で作る自家製キャラメルソースとバニラアイスが乗る。キレのいい甘さのダークチョコレートやブラックココアを使用した、黒さが際立つ「カフェモカ」もSNSを中心に話題を集めている。

  • レストラン
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  • 武蔵小金井

中華そば 一清

J武蔵小金井駅南口から徒歩5分ほど、和風の料亭のような店構えの人気ラーメン店。「町田汁場 塩らーめん 進化」出身の店主が、修行先の遺伝子を受け継いだ「中華そば」(870円)を提供する。

中華そばは注文時に、塩かしょうゆを選択できる。塩は、石川県、北海道、沖縄県などの海から5種類をブレンドしたたれに、北海道産真コンブや高知県産かつお節など、20種類の素材を使ったスープ。さっぱりとした味の中に、鶏と魚介の風味が混ざり合う。

スープをしっかりと吸い込んだ麺はもっちり食感でおいしい。「特製」の具材には、豚肩ロースや鶏チャーシューが加わり、いずれも歯切れのよさが魅力的だ。キレの強いしょうゆもぜひとも味わってほしい。

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  • パティスリー・洋菓子屋
  • 武蔵小金井

ぐるてんずカヌレ

ここは、スイーツの食べ歩きが趣味のオーナーが、自分の理想を追求したカヌレを手作りで提供する店だ。吉祥寺のシェアキッチンからスタート。「地元に店を構えたい」と、当時大学生ながらクラウドファンディングなどを駆使し、2022年7月に開店した。

外はザクザク、中はしっとりとした食感が特徴のカヌレは、一度食べたらとりこになってしまうだろう。一番おいしい状態を堪能してもらうために、店頭販売時にはその日作ったものだけを販売する。

店頭には全8種のフレーバーを用意。事前予約できるものが4種、当日店頭でのみ購入できるものが4種という構成だ。試行錯誤したフレーバーは、来るたびに種類が変わるほどバラエティーに富んでいる。

中でも「塩キャラメルプレッツェル」(450円、税込み)はレギュラーなみの人気があるという。ベーグルや焼き菓子なども並んでいるので、併せてチェックしてみよう。

不定期営業かつ予約制のため、訪れる前に公式Instagramで確認してほしい。

  • ミュージアム
  • 小金井

江戸東京たてもの園

東京都江戸東京博物館の分館として開設された、江戸東京たてもの園。現地保存が不可能な歴史的建造物を移築し、復元、保存、展示を行う。

歴史的建造物である光華殿を改修したビジターセンターでは、江戸の建築の歴史や構造など、より深い知識を学べるほか、図書コーナー、ミュージアムショップなどが利用できる。マスコットキャラクター「えどまる」のグッズや、歴史的建造物のオリジナル絵はがきも、土産としてチェックしたい。

屋外に並ぶ複合建造物の中には、私邸や商店と同様に、彫刻が特徴的な銭湯や、将軍の妻のための霊廟(れいびょう)など、この世に一つしかないものもある。生活民俗資料なども一緒に展示されているので、ぜひ当時の生活や商いの様子を想像して、タイムスリップした気分を味わおう。

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  • ヴィンテージショップ・古物商
  • 武蔵小金井

中村文具店

武蔵小金井駅から歩いて5分ほどの場所にある、ビンテージをメインとしたこだわりの文具を扱う店。戦前も含め昭和の頃に作られて、デッドストックとして眠っていた国産の文具を多く取り揃えている。

貴重なアイテムが並ぶ店内はさながら私設ミュージアムだ。そのうわさを聞きつけ日本各地をはじめ世界のあちこちからコレクター客も訪れるという。ペン先がガラスでできたガラスペン、目に鮮やかなタイポグラフィのパッケージが見ているだけで楽しい箱に収められたクリップなど、枚挙にいとまがない。

今の文房具には見られない意匠や工夫に魅入られてしまうことだろう。近年はデッドストックの品だけでなく、国産メーカーのロングセラー品も並ぶ。

このほか、店主自ら作り上げたオリジナルの文具も展示。例えば、自動車の部品を軸として加工し、ペン先を付けたすてきなフォルムのガラスペンなどだ。店主の文房具への愛に胸が熱くなってしまう。

内装はDIYで仕上げ、商店などで使用されていた年代ものの什器(じゅうき)で構成されたこだわりの空間だ。まるで昭和からタイムスリップしてきたような店構えの同店で、文房具の魅力にとりつかれてみては。

営業は土・日曜日と祝日だが、不定期で平日の夕方に開いていることもある。

中央線沿線の街の魅力を知りたいなら……

  • Things to do

三鷹駅前の「風の散歩道」や「井の頭恩賜公園」など緑豊かな景色が広がる三鷹エリア。地域に根づいた商店が軒を連ねる「中央通り」は地元の人で賑わい、穏やかな空気が漂う。

晩年の太宰治が住んでいたことでも有名で、墓がある「禅林寺」、彼の入水した「玉川上水」もあり、6月19日の「桜桃忌」には今もなお熱狂的なファンが集う。

また、ジブリアニメの中で歩いているような気分に浸れる「三鷹ジブリの美術館」といった文化的な施設と自然が心地よく同居している。

ここでは、太宰を愛する古本カフェから著名人にも愛されている餃子屋、アーティストおすすめのレコード店まで、文化的な三鷹散策のための5つのスポットを紹介しよう。

  • Things to do

JR中央線で吉祥寺から西へ2駅、武蔵境は緑に恵まれた地域だ。街路樹も豊かで、「野川公園」や「小金井公園」などの広大な緑地は休日、家族連れでにぎわう。駅周辺にもナシやブドウを栽培する果樹園があり、採れたての野菜や果実の販売所も多い。

近隣にはいくつもの大学が並ぶ学生街の一面もあり、駅前にある「武蔵野プレイス」は都外からも人が訪れる人気の図書館だ。館内にはカフェもあり、市民の憩いの場となっている。

近年では、7月には中央線沿線のブルワリーが一堂に会する「中央線ビールフェスティバル」が開催されることでも注目を集めるほか、人気ラーメン店や著名人がオープンしたビーガンレストランなど、知る人ぞ知る名店も多い。

ここでは、途中下車してでもわざわざ訪れたくなるユニークな施設や専門店をピックアップしてみた。ぜひ、散策の参考にしてほしい。

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  • Things to do

JR中央線快速で新宿から30分。国分寺崖線とよばれる斜面地や湧水、貴重な樹林など緑豊かな土地で、都市の喧騒(けんそう)から離れたのどかな町だ。一方で、1970〜80年代には「ヒッピーの聖地」とも呼ばれ、個性的な店や人が多く集まるエリアでもある。

文化と自然のバランスがほどよくとれた地味な都市という印象だが、実は東京都内でも有数の魅力を秘めたスポットがいくつも存在する。ここでは、そんなきらめく魅力を持った店を5件だけ紹介しよう。

  • Things to do

中央線の国分寺駅と立川駅の中間にできた駅という意味で、両駅から1字ずつ取って名付けられたのが国立市の由来だ。南口には一橋大学国立キャンパスがあり「大学通り」の桜並木は都内の名所としても知られ、春には多くの人でにぎわう。

手話で接客を行うスターバックスのサイニングストア「nonowa国立店」がある町としても名高い。魅力的な独立書店やカフェ、バー、雑貨店、ギャラリーなども多く存在しており、豊かな文化を育んできた町だ。ここでは、中でもユニークなヴェニューを5件紹介しよう。ぜひ散策を楽しんでほしい。

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  • Things to do

5月上旬はネモフィラの花が咲き誇るなど季節ごとに見どころがあり、都内から多くの人が集まる「国営昭和記念公園」がある駅として有名な街、立川。「イケア 立川」があるほか、映画好きなら、爆音上映を世に広めた立役者である「シネマシティ」もよく知るところだろう。

2020年には大型ライブハウスを併設した未来型の文化都市空間「グリーンスプリングス」が誕生し、一気にあか抜けた感もある。その進化は2023年もとどまるところを知らない。

ここでは、近年急速に盛り上がりを見せている立川の中でも、ホットなスポットを5つ紹介しよう。アート、憩い、食、ショッピングといずれもローカルな魅力を残しつつも、ハイクオリティーな場所ばかり。ぜひ「ハイローカル」な街を探索してほしい。

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