1. Matsumoto-yu in Nakano
    Photo: Keiske Tanigawa
  2. Koganeyu
    Photo: Yurika Kono黄金湯
  3. 久が原湯
    久が原湯

東京、タトゥーフレンドリーな銭湯

渋谷や銀座、戸越銀座、東中野など、タトゥーOKな銭湯を紹介。

テキスト:
Kunihiro Miki
Time Out Tokyo Editors
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タイムアウト東京  Things To Do > 東京、タトゥーフレンドリーな銭湯

極道者の象徴という古いイメージがいまだ残るためか、タトゥーや刺青(いれずみ)は、日本の温浴施設では風紀を理由に排斥されがちだ。観光庁は公式サイト上で2016年から「外国人旅行者が急増する中、入れ墨がある外国人旅行者と入浴施設の相互の摩擦を避けられるよう促していく必要がある」と呼びかけている。

温泉施設やスーパー銭湯などの大きな店では壁はまだまだ厚いものの、銭湯では比較的寛容な店が多い。普段から肩身の狭い思いをしてる人々のために、タトゥーや刺青がOKな都内の銭湯を紹介する。なお、公式にOKとしている店でも、大勢での来店は断っているところは多いので、配慮が必要だ。

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  • 三ノ輪

スーパー銭湯顔負けの設備で知られる、三ノ輪の「天然温泉 湯どんぶり栄湯」。店名は湯船をどんぶりに見立ててつけられた。2017年のリニューアルで露天風呂の追加と、サウナの拡張が行われた。

真っ白に見える湯の正体は、「ナノファインバブル」という粒子レベルの泡。毛穴の中に入り込み、汚れを取り除いてくれるという。湯船の中に設置された2つのつぼは、注ぎ口かと思いきやつぼ型の湯船。豪快に湯をあふれさせながら肩までつかりたい。

サウナルームは、スーパー銭湯でも珍しい岩塩を使いながらも、追加料金は600円。サウナ好きは、入らないという選択肢はないだろう。

浴室には「薬湯」「超高濃度炭酸泉」「でんき風呂」など、さまざまな風呂がある。ランナー用のロッカーや駐車場、駐輪場も完備されているので、色々な使い方ができそうだ。

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  • 大田区

天然温泉が豊富に湧き出る大田区で、60年以上に渡って銭湯を営んできた「久が原湯」。2009年に大規模な改修を行い、現在の形になった。浴室には「黒湯天然温泉」や「高濃度人工炭酸泉」、ジェットバスがあり、大画面のテレビも設置されている男女共に、スチームサウナが追加料金なしで利用できる。

久が原湯の最大の見所は、創業時に作られた巨大なタイル絵の富士山。改装の際にもタイル絵の壁だけは唯一、昔の姿のままで残された。ペンキ絵とは異なるダイナミックさは、銭湯富士ファンにはぜひ体験してもらいたい。

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  • 錦糸町

錦糸町駅の近くにある老舗の銭湯。クラウドファンディングによって最先端の設備を配する現代的なデザインに生まれ変わり、地域住民や観光客など多くの人を癒やしている。フロントがクラフトビールを楽しめるバーカウンターなのも面白い。

湯の温度はぬるいものから熱いものまで3種類を用意。本格的なサウナと冷たい水風呂でリフレッシュするのもいいだろう。無料で使用できるシャンプーやボディーソープがあり、タオルのレンタルも行っているので、手ぶらで足を運べるのもうれしいポイントだ。

そのほか、ゆったりとした宿泊スペースもチェックしてほしい。進化を続けるモダンな銭湯で汗を流してみては。

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  • 学芸大学

鷹番にある温泉銭湯。タイル張りの外壁に取り付けられた青とピンクのレトロなネオンが目印だ。

造りの異なる浴室が1階と2階に設けられ、偶数日は1階が女湯、2階が男湯になる。奇数日はその逆だ。全ての湯に、肌の新陳代謝を促進する成分「メタケイ酸」が入った冷泉を使用している。ともに内湯と露天風呂、サウナ(別途600円)からなる。

超強力ジェットの「エステバス」や、肌に塗った塩で毛穴の汚れを洗い流せる「ソルティサウナ」も人気だ。

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  • 練馬

銭湯で富士山を眺めて湯に浸かることはあるだろう。この銭湯では、プロジェクションマッピングを眺めながら天然温泉を楽しめる。浴室には露天風呂や炭酸泉、「入れ替え季節風呂」にジェットバスなどを設置。アロマボディやタイ古式などのリラクゼーションサロンも併設している。洗練された銭湯で癒しの時間を過ごそう。

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  • 戸越銀座

50年以上に渡って戸越で親しまれてきた銭湯「中の湯」を前身に、2007年にリニューアルした「戸越銀座温泉」。「美人の湯」として知られる黒湯をはじめ、露天風呂やスーパージェットバス、サウナ(800円、入浴料込み)などを完備。世代を超えた人々が集まり、懐かしくも新しい銭湯の楽しさを提供する。

日替わりで男湯と女湯が入れ替わるこちらの銭湯には、雰囲気のまったく異なる2種類の富士山が描かれている。「月の湯」は、絵師の中島盛夫によるスタンダードな富士のペンキ絵。対して「陽の湯」は、若手グラフィティーアートユニットによる富士と七福神だ。伝統的な銭湯富士とは趣を異にする斬新な光景に思わず見入ってしまう。

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  • スパ
  • 両国

下町の老舗銭湯である「御谷湯」は、2015年に改装。徹底的なバリアフリー対応や檜造りへのこだわり、半露天風呂の増設など、利用者にとってより快適で満足感のある場所へと変貌した。

介護が必要な人とその家族が広い浴室を貸し切って入浴を楽しめる「福祉型家族風呂」をはじめ、一般用の浴場も段差が排除され、湯船の高さも低くなっているなど、障がい者やお年寄りのための細やかな配慮が施されている。天然の黒湯温泉は低温から高温まで選べ、さらに心臓に負担をかけずに入浴できる「不感温温泉」などもある。

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  • 渋谷

創業100年を超える老舗銭湯。2018年12月にリニューアルし、スタイリッシュな銭湯に生まれ変わった。湯には、アトピーや敏感肌、乾燥肌の人も安心な軟水を使用し、「美人の湯」といわれるナトリウム温泉に近い泉質だ。炭酸泉風呂のほか、サウナ(別途450円)と水風呂も用意する。

タトゥーフレンドリーなのもうれしいしいところだ。

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  • 銀座

銀座のど真ん中に店を構えるのが「金春湯」。開業は1863(文久3)年で、現在都内で営業している銭湯の中で最も歴史あるものの一つだ。2014年に改修を終え、脱衣所、浴室ともに鮮やかな白を基調とした空間になった。ビルがひしめく一等地にもかかわらず、昔ながらの番台や扇風機など、銭湯らしさを守り続けている。

絵師の中島盛夫による富士山のペンキ絵は、海岸から望むものと赤い富士山の2種類が男湯と女湯にそれぞれ描かれている。また、錦鯉、春秋花鳥を描いた九谷焼の壁面のタイル絵も見事な色彩を放つ。

浴槽は2種類あり、一方はジェットバス付き。季節によっては菖蒲やユズ、ラベンダー湯なども楽しめる。

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  • スパ
  • 笹塚

笹塚小学校近く、マンションの1階にある温泉銭湯。浴槽は3つあり、白湯、入浴剤入り、水風呂が並ぶ。美肌効果が高いとされている「メタケイ酸」含有の温泉で、シャワーやカランの湯まで、すべてに温泉湯が使われている。

そのほか、「コンフォートサウナ」も楽しめる(980円、中学生760円、入浴料込み)。遠赤外線ヒーターに特殊な蒸発皿を設けることにより、適度な湿度が保たれ、安息感が高まる。

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  • 東中野

1936年から店を構える老舗銭湯であり、2021年にリニューアルした「松本湯」。ここに来たらサウナにぜひ入ってほしい。フィンランド製サウナストーブとオートロウリュを設置した「ストーンドライサウナ」や、「スチームサウナ」(女湯限定)などを完備している。

ほかにも、4種類の異なる低周波が流れる「電気風呂」、ハーブや漢方を日替わりで楽しめる「薬草風呂」、マッサージ効果のある高圧シャワーの「ジュビナバス」「座風呂」「寝風呂」など個性豊かな風呂がラインアップしている。

サウナも好きなら……

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