1. シンディーズ レストラン
    Photo: Keisuke Tanigawa
  2. ゆ~シティー蒲田
    Photo: Keisuke Tanigawa

星葡萄の蒲田おすすめスポット5選

街歩きの達人がディープでホットな蒲田を紹介

編集:
Genya Aoki
寄稿:
budo hoshi
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タイムアウト東京 > Things To Do > 星葡萄の蒲田おすすめスポット5選

浅草橋天才算数塾の主催や生活芸術家・リサーチャー・オーガナイザーなど多岐にわたる活動を行っており、midiincYouTubeチャンネル「ぷりさんぽ」で、東京のディープな魅力を紹介しているぷり(星葡萄)が、大田区出身、蒲田に親しむシンガーソングライターの町あかりとともに、おすすめの蒲田スポットを紹介する。ズンバが踊れるガチフィリピンレストランや気鋭のロースタリーカフェなど見どころばかり。

「一般的に蒲田は飲み屋が多いイメージですが、オシャレなカフェや色々な国の人が働くお店を楽しめるのも面白い。どこも活気があって散歩するだけでもワクワクします。常に発見があって、飽きのこない街なんですよね」とは町の言葉だ。ぜひ訪れて、自分自身でも発見を楽しんでみてほしい。

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「日本工学院専門学校」の裏手にある商店街には、古き良き外観を今に残しながらも、新たな飲食店が次々とオープンしている。2021年末に誕生した「蒲田カフェ」もそんな中の一つだ。

2022年12月にはクラウドファンディングを実施し、自家焙煎(ばいせん)用のロースターを購入。カフェラテにも使用している深いりの「KAMATAブレンド」の豆などを自家焙煎し、提供している。「エスプレッソコーラ」などのオリジナルメニューもぜひ試してほしい。

夜は曜日ごとに間借り営業しており、木曜日は創作餃子バーに変わるのも面白い。金・土・日曜日は週替わりの芋焼酎なども用意する。

2023年3月には、操作を誤った車が店頭に衝突する事故が発生し、店頭ガラス、ショーケース、カウンターなどが損傷してしまったが支援を募り、きれいな姿でよみがえった。当時の壮絶な外観がデザインされたオリジナルシャンパンボトルも販売中で、不運をユーモアに変えるセンスにも富んでいる。

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蒲田駅東口から徒歩5分、インドバザールのすぐ近くのビルの5階に知られざる「フィリピンコンビニ」がある。食べ放題(土・日曜のみ)のフィリピンレストランの隣で、一見店の事務所のようなたたずまいだが、勇気を持って入ってみよう。フィリピン食材や現地ではよく目にするブランドのドリンクや菓子などのほか、ズンバTシャツなどの雑貨を販売している。

フィリピン食材は客のニーズに合わせて毎週入れ替わるそうなので、海外旅行気分で一期一会の出合いを楽しんでほしい。

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蒲田駅西口、サンライズ商店街にある雑居ビルの4階にある大型フィリピンレストラン。中に入ると、100人以上の座席と照明に照らされたステージが広がっている。

金・土・日曜日は、食べ放題のバイキングスタイル。ソフトドリンクも飲み放題で1,650円(税込み)という破格な料金設計に驚く。メニューはスープ、炒め物、肉、野菜、果実、スイーツと多種多様で、いずれも家庭的ながら味わい深い。

ここで体験してほしいのは、週末の20時ごろから始まる「ズンバタイム」。DJとインストラクターがステージに上がり、ラテン系音楽を使うフィットネス系エクササイズのズンバダンスを始める。パフォーマンスかと思いきや、待っていましたとばかりに店内の客がステージ前に集まり、踊り出す。ちょっと想像していなかった異国感あふれる展開に心も躍る。

覚えやすいズンバは、フィリピンでエクササイズとして流行しているそう。日本の盆踊りのように皆の振り付けを見様見まねで踊れるので、ぜひ参加して楽しんでほしい。

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JR蒲田駅の東口側の雑居ビルが居並ぶ路地を歩くと、どこからかスパイスの香りが漂ってくる。はたと立ち止まれば、そこの3階にインド食材店「インドバザール」の看板を見つけることができるだろう。都内のインド好きの間では名の知れた隠れた名店である。

電飾の彩りが不思議な雰囲気の狭く急な階段を上がっていくと、業務用のバスマティライスや、パパド、値札のないスパイス、レトルト食品、現地の激辛スナックなどでぎっしりと埋め尽くされた売り場が現れる。

自然派の原料、非動物実験、保存料不使用などに配慮されている、いわゆる「アーユルヴェーダ製品」や化粧品なども揃っている、いわゆるヨガなどに興味がある人も楽しめるだろう。スタッフは皆インド人なので、ちょっとした異国気分も味わえる。

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雑居ビル街で、一際目を引く「ゆ」のネオン看板が目印の「ゆ~シティー蒲田」は、 1920年創業の老舗銭湯である。地下120メートルから汲み上げられ、ミネラル成分を多く含んだ半露天の黒湯温泉に加え、サウナ、水風呂、外気浴が楽しめる。

飲食できる「湯上がりスペース YCKホール」や「和室」で小腹を満たすのもいいだろう。唐揚げなどの揚げ物やビール、酎ハイ、ソフトドリンクなどのメニューが豊富に揃う。券売機はメニュー名ではなく値段のみの食券スタイルとなっており、メニュー表を見ながら自分で計算して選ぶのも醍醐味だ。

舞台では定期的に歌手によるパフォーマンスも披露される。カラオケ券もあるので、気分が乗ったら一曲を歌い上げてみるのも楽しいだろう。

協力

画像提供:町あかり

町あかり

1991年、東京都大田区出身。作詞・作曲・衣装制作、全てを自分で手掛けるシンガーソングライター。2015年にメジャーデビュー。楽曲提供やイラストデザイン、紙芝居制作など幅広く活動中。2022年に日本コロムビアからアルバム「総天然色痛快音楽」リリース。昭和の歌謡曲を愛し、書籍「町あかりの歌謡曲ガイド」「町あかりの『男はつらいよ」全作品ガイド』(青土社)を刊行。

2023年4月26日に配信限定シングル「One-Way Road (for the world)」(町あかり & ア、かげろう)をリリース。町がかつて映画主題歌として作った楽曲を英語詞にリメイクし、和歌山県のバンドによる演奏で世界へ発信する一曲だ。ぜひ聴いてみよう。

ぷり(星葡萄)

浅草橋天才算数塾主催。生活芸術家・リサーチャー・オーガナイザーなど活動は多岐にわたる。著作にほしぶどう「おかおみせて」(福音館書店)「酒場のぷりンス」(トラツグミ)など。20周年の展示の企画を2023年9月に開催予定。

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蒲田、夜の散歩ガイド
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東京の南東、大田区の真ん中に位置する蒲田は、一見これといった特徴がない街だと思うかもしれない。しかし、この街には豊かな歴史やユニークでディープな店、素晴らしいレストランであふれているのだ。

かつて蒲田は、現在の原宿や渋谷と同じような流行の発信地だったことがある。戦前は映画の町として知られ、有名な松竹スタジオ(若き小津安二郎が監督デビューを果たした場所)があった。その後、松竹スタジオは1930年代後半に移転。戦後数十年にわたり、太田区の小規模工場が日本の大企業にとって重要な部品供給源となると、再び蒲田を中心とした商業活動が行われるようになり、これまでとは違った形で有名になった。

今日、蒲田エリアは活気のある店(大手手芸店のユザワヤ本店など)や黒湯、羽田空港にアクセスしやすいことなどで知られている。ここでは、蒲田に住むスタッフ2人のおすすめと取材を進めていく中で知り合った蒲田愛あふれる住人から聞いた、アフター5から楽しめる夜のディープスポットを紹介したい。

蒲田、餃子のウマい店6選
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  • 中華料理

東京の餃子の聖地といえば、なんといっても蒲田だ。蒲田駅を中心に半径500メートル圏内に20軒を超える餃子店が集中している。もともとは中国残留孤児である八木功が、日本帰国後の1983年12月に你好(ニイハオ)を創業したのが始まりといわれている。大連仕込みの焼きまんじゅうからヒントを得て、裏側にバリバリの羽根が付いた『羽根つき餃子』が完成した。你好とともに「蒲田餃子御三家」に数えられる、金春(コンパル)、歓迎(ホアンヨン)の3店はいずれも八木の兄弟が創業している。春香園は、金春の店主の息子が店主を務める。今回は、数ある店の中から、特に蒲田らしい店を紹介する。

取材してみて分かった特徴は、パリパリの羽根が付いていることに加え、価格が控えめだということ。また、『羽根つき餃子』には、ニンニクやニラを使っていないという店が多い。とはいっても、店によって少しずつ特徴は異なる。ただ、どこもボリュームはなかなかのものなので覚悟して臨もう。

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蒲田、レトロなスポット5選
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大田区の真ん中に位置する蒲田。蒲田駅で降りれば、西口と東口に広がる無数の飲み屋が酒好きを飽きさせない。また、昭和の名残を感じさせるレトロでノスタルジックな店が多く残っているのも魅力である。ここでは、そんな蒲田でレトロな雰囲気を感じられる喫茶店やジャズバーなどを厳選して五つ紹介する。

  • Things to do

東急池上線は、五反田駅と蒲田駅の区間を短い3両編成で運行している都会のローカル線ともいえる存在だ。この路線と中原街道が走る品川区荏原地区とその周辺は、住宅街が網目状に張り巡らされており、駅前には戸越銀座商店街をはじめ、活気に満ちた商店街が多く存在する。また、店主の個性が存分に発揮された訪れるべき店も多い。

そんな池上線沿線エリアの五反田ー石川台駅区間に絞ってご近所ガイドを作成した。センス抜群のアンティークショップから、アイルランド、ジョージアなどさまざまな国を感じるレストラン、老舗のソウルバーやレコードバーまで、ここにしかない、お気に入りのスポットが見つかるだろう。

なお新型コロナウイルス感染症対策のため、営業時間の変更の可能性がある。訪れる際は事前に公式ウェブサイトなどで確認してほしい。

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