大石始
地域と風土をテーマとする文筆家。 旅と祭りの編集プロダクション「B.O.N」。著書に『盆踊りの戦後史』『奥東京人に会いに行く』『ニッポンのマツリズム』『ニッポン大音頭時代』など。2022年11月に『南洋のソングライン 幻の屋久島古謡を追って』(キルティブックス)を刊行。
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2020年以降、新型コロナウイルス感染拡大の影響から各地の盆踊りは開催自粛を余儀なくされた。昨年の夏はいくらか再開ムードが高まったものの、さまざまな規制がとられ、やはり完全復活とはいかなかった。しかしこの2023年、多くの団体が規制のない開催へと踏み切り、いよいよ盆踊り復活の機運が高まってきた。
本稿執筆時は「東京最古の盆踊り」とされる「佃島の盆踊」(中央区佃)など、開催が決定していないところがあるものの、どの会場も大きな盛り上がりが見られることだろう。東京では各地で大小さまざまな盆踊りが行われているため、ここで全てを網羅することはできないが、その一部を厳選して紹介しよう。