1. ジェーズベンダー
    Photo: Keisuke Tanigawa
  2. ザ ダァプス フェイマス フード ジョイント
    Photo: Aya Ueno
  3. ニューニューヨーククラブ
    Photo: Keisuke Tanigawa
  4. オウカ ザ ベストデイズ
    Photo: Aya Ueno

東京、チキンオーバーライス5選

ニューヨークのストリートフードが吉祥寺・原宿・中目黒などで進化中

編集:
Genya Aoki
寄稿:
Aya Ueno
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タイムアウト東京 > レストラン&カフェ > 東京、チキンオーバーライス5選

ニューヨーカーが愛してやまないソウルフードといえば、チキンオーバーライスだ。多くは惣菜などがイートインできるスーパーのような存在の「デリ」と「ストリート・ベンダー」(屋台)で提供される。名前通りのシンプルな一皿だが、その味は店によって千差万別である。

東京都内で本格的なチキンオーバーライスとユニークな派生メニューが楽しめるレストラン5軒を紹介する。空間や味にこだわった店ばかり。お気に入りの一軒を見つけてみては。いずれもテイクアウトできるので、晴れた日はピクニックに持っていくのもうってつけだ。

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  • レストラン
  • 原宿

ジェーズベンダー

音楽を通してニューヨークのカルチャーに感銘を受けたという、DJ JUSTYがオープンさせた本格派チキンオーバーライス専門店、「ジェーズベンダー(J's Vendor)」。同店の看板メニュー「Chicken Over Rice」(750円、以下全て税込み)は、JUSTYがアメリカでDJ活動をしていた頃、クイーンズ区で行きつけだったというベンダー「SAMMY'S HALAL FOOD」で食べた味に影響を受けたという。

10種類以上のスパイスを調合したものに2日間漬けたチキンを、オーブンで焼き上げる。ライトな肉の食感の後、スパイスの香りが立ち上がり、さっぱりとして爽やかなホワイトソースが味を引き締める。50円で付けられる甘辛いホットソースはマストアイテムだ。

日本では珍しいカレーフレーバーの「THE SOHO」(850円)もぜひ味わってみてほしい。ほかのメニューではジャスミン米を使用しているのに対して、同メニューでは、よりパラパラとした食感を楽しめるバスマティ米を使用。優しいカレーの風味が食欲をそそる。一度食べたらやみつきになるだろう。

「THE CARDI B」「THE BEASTIE BOYS」といった、アーティストにちなんだメニューも面白い。それぞれの特徴をチキンオーバーライスに見立てた店主のユーモアにも、ぜひ触れてみてほしい。

  • レストラン
  • 吉祥寺

ザ ダァプス フェイマス フード ジョイント

「デリ×バーバー」をテーマに、「デリ」とバーバーショップ「Chill Chair」が併設された珍しい店。積み重ねられたれんがの好きな場所に座って食べられるのもユニークだ。ピーク時を過ぎても人々が集まり、街のハブとなっている。

アメリカ帰りのオーナー三人のうちの一人、宮本佳和が働いていたニューヨークの人気デリ「Hajji's」の味を再現したサンドイッチメニューが同店の看板。カリっと香ばしいバゲットに贅沢な具材を挟んだボリューミーでジューシーな味わいを堪能したい。

このほか、密かに「おいしい」と評判なのがチキンオーバーライスだ。あえてダイスカットしたジューシーなチキンと、酸味がきいた自家製ホットソースとホワイトソースが絡み、抜群の相性を発揮する。さらに、「UPTOWN COMBO」(+350円)を注文すれば、チップスやソーダが付けられる。

「B Side Chicken Over Rice」(1,050円、以下全て税込み)という商品名は、「マイナーな流派だけど、こっちの方がおいしいよ」というオーナーの思いを込め、レコードのB面にちなんで名付けられたそう。

ドリンクは、定番はもちろん「BUD LIGHT」や「DEATH ROW」といった珍しい銘柄まで、世界各国のビールが楽しめるのも常連が通う理由の一つ。時期によって入荷する銘柄が変わるので、公式SNSをチェックしてみてほしい。

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  • ショッピング
  • 原宿

​​ブックスバニー

原宿の細い路地を曲がり、ウサギが描かれた看板が見えたら、それが異色のブックカフェ兼バー「​​ブックスバニー(Books Bunny)」だ。地元民に愛され、ランチの時にはひっきりなしに客が出入りする。

店内の壁面の棚に並ぶ2000冊以上の洋書は、全て店主の伊藤沙帆がアメリカで買い付けたもの。アート、音楽、ファッション、料理など多岐にわたるコレクションだが、全て購入もできる。

フードメニューはアメリカを中心に、さまざまな国のストリートフードを展開。中でも、店主がニューヨークのベンダーで食べた味にほれ込んだという「CHICKEN OVER RICE」(1,100円)は、10年以上にわたって愛される人気メニューだ。

ターメリックライスの上にたっぷりと盛られたチキンは、注文を受けてから焼くため、プリプリとしたジューシーな味わいが楽しめる。赤と白の色鮮やかなトッピングはサラッとしたヨーグルトソースやサルサソース、パプリカパウダー。サイドに酢漬けの野菜が添えられる。「Fried Egg」(+50円)を追加して、半熟の黄身を崩しながら食べると、まろやかな味わいに変わる。

  • レストラン
  • 目黒

ニューニューヨーククラブ デリ & グロサリー 中目黒店

麻布十番、自由が丘に店舗を構える「ニューニューヨーククラブ(New New York Club)」が2023年1月にオープンした新店。同店では、オーナーの振角勇輔がニューヨークで買い付けたアパレルや雑貨を幅広く取り揃え、食だけではなく同地の世界観が楽しめる空間だ。

同店の「CHICKEN OVER RICE」(990円)は、アメリカンフランチャイズ店「The Halal Guys」や、クイーンズにある「KING OF FALAFEL & SHAWARMA」の味に影響されて考案された。ターメリックなどで鮮やかに色付けされたインディカ米の上には、スパイス香るハラルチキンが細かくシュレッドされたものが乗る。

自家製のヨーグルトをベースとしたホワイトソースや甘辛いレッドソースは程よい存在感を持ち、どこか上品な味わいだ。チキンは水分が少なくさっぱりとしているため、大きいサイズでもペロリと食べられる。「マカロニチーズ」「ナチョス」「ファラフェル」といったサイドメニューも絶品なので併せて味わってほしい。

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  • レストラン
  • 池尻大橋

オウカ ザ ベストデイズ

「餃子オーバーライス」(1,100円)という一風変わったメニューを食べられるのが、餃子とクラフトビールの専門店、「オウカ ザ ベストデイズ(OHKA THE BESTDAYS)」だ。

十条にあった中華料理店「王華」の長男、板橋竜馬が夫婦で経営。「王華」直伝の手作り餃子をはじめとした6〜7種の餃子と志賀高原ビールなどをたる生で楽しめる。

自慢の餃子は、十分に蒸した後に油で焼き上げる。もっちりジューシーで肉汁がこぼれるこだわりの製法だという。自家製の皮に包まれるのは、たっぷりと詰まったあん。豚肉のうま味とキャベツやニラのシャキシャキとした食感がバランスよく合わさる。

「餃子オーバーライス」のトッピングは、サルサとライム、餃子仕様にオマージュしたホワイトソースとレッドソースだ。新感覚で唯一無二の味わいをぜひ体験してみよう。

オーナーの友人のアーティスト、ragelowが手がけたという無数に飾られたアート作品や、オリジナルグラスも見逃せない。

※通常営業は18時30分からだが、火・水・木曜は11時45分〜14時30分に「餃子オーバーライス」のテイクアウトのみ提供している

テイクアウトグルメを楽しむ……

  • レストラン

東京の「食」と言われたときに、パンは最初に思い浮かばないかもしれない。しかし、ベーカリーの魅力は多くある。まずは、真の地元の人のように食事をすることができるということ。そして、日本のパン作りの技術の高さを目の当たりにすることができることだ。

例えば、完璧な生地、軽くて風味豊かなクロワッサン、パリで見かけるどんなパンにも負けないペストリーやバゲットなどだ。 ユズカスタードタルトや明太フランスパン、アンズデニッシュ、カレーパンなど店独自の味やユニークなバリエーションも楽しめる。

パンは海外からの輸入品の一つであり、日本人はそれを取り入れただけでなく、独自のアレンジを加えて焼き上げている。ここでは、タイムアウト東京英語チームが選んだおすすめのベーカリーを紹介する。

  • レストラン
  • ピザ

ここ数年で日本のピザのクオリティは飛躍的に良くなっている。ナポリでしか食べられないような本格的なマルゲリータも、東京では簡単に味わえるようになってきているのだ。

数々の受賞歴を誇るピッツァ職人、山本尚徳が率いるピッツェリア エ トラットリア ダ イーサが、東京の暫定トップだが、ほかにも優れた「ピッツェリア」はたくさんある。 例えば、マッシモッタヴィオナポリタスカは、イタリア人ピッツァ職人による経営だし、本場イタリアで修行を積んだ日本人シェフの店も多い。アメリカンスタイルのピザが好きな人向けに、本場の味を再現した店もリストアップしてみた。

 

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  • レストラン
  • ストリートフード

東京のストリートフードはもはや、たこ焼きや焼きそばなどの祭り屋台に限られたものではない。近年、「フードトラック」のシーンが、量や質、バラエティにおいて存在感を増しており、いまやベストフードのいくつかは四駆の上にある。

新しい時代のソーシャル屋台とも言うべきフードトラックを、店舗営業するレストランの移動できるサテライトとして機能しているもの、完全に独立して活動しているものなどを紹介する。いずれも、並んででも試してみる価値があるだろう。

  • バー
  • ビールバー

普通のビールにはちょっと飽きてしまったというようなビールラバーが足を運ぶ、最も熱い店を調査した。せっかくビールで喉を潤すのなら、クラフトビールを試してみよう。

クラフトビールとは、大ざっぱに言ってしまえばフレッシュな味わいが特徴の地ビールで、醸造所、銘柄ごとに風味が異なる。特に非加熱処理のものは、提供する店側の温度・品質管理に注意が必要で、おいしく飲むためには、おいしくサーブする店を選ぶのが肝。

最近クラフトビールにはまった人も、新しい店を探しているクラフトビールオタクも、まずこの23店を押さえていれば間違いはないだろう。

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東京、ベストハンバーガー20選
  • レストラン
  • ハンバーガー

チェーン店による廉価なファストフードとしてのハンバーガーから、肉のクオリティや火入れ、合わせる素材の組み合わせから、それらすべてを挟むバンズまで、店ごとの個性が際立ったグルメバーガーまで、東京都内には百花繚乱といっていいほど、たくさんのバーガー専門店がひしめいている。東京都内のハンバーガー専門店分布としては、やはり西側に良店が多いように見受けられるが、東側にもキラリと個性が光る完成度の高い専門店も点在している。たかがハンバーガー、されどハンバーガー。ここでは、店ごとのこだわりが光る個人店を中心に、とびきり美味いバーガーを食べられる20軒を紹介する。

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