ニュース

「アップリンク広島」が2027年春にオープン

5スクリーンと264席を完備する「ミニシアター・コンプレックス」

テキスト
Hanako Suga
アップリンク
(C)UPLINK Co. ALEF MULTIMEDIA | 「ガザからの声 Episode 1『アハマドの物語』」
広告

世界の映画やカルチャーを発信するミニシアター「アップリンク(UPLINK)」が2027年春、広島・紙屋町に「アップリンク広島」をオープンする。シアターは「基町クレド」内の商業施設「パセーラ」6階に位置し、5つのスクリーンに計264席を設ける予定だ。ミニシアターでありながら複数のスクリーンを完備する、「ミニシアター・コンプレックス」という独自のスタイルを掲げる映画館となる。

アート映画からインディーズ、ドキュメンタリー、ファミリー作品まで多彩なラインアップを上映するほか、ゲストを招いたトークショーなども積極的に企画していく予定だ。館内には映画関連のイベントの開催ができるカフェスペースやギャラリーのほか、映画関連のパンフレット、Tシャツなどのオリジナルグッズを揃えたショップを併設する。

吉祥寺、京都に続く3拠点目となる広島では、「原爆ドーム」に最も近い映画館という立地を踏まえ、「サラーム・スクリーン」と名付けた特別な上映枠を設ける。「サラーム」はアラビア語で「平和」の意味だ。この枠では、世界の問題を考えるきっかけとなるさまざまな映画を上映する。

アップリンク
(C)UPLINK Co. ALEF MULTIMEDIA「ガザからの声 Episode 1『アハマドの物語』」

アップリンクは現在、パレスチナ・ガザの映像制作会社であるアレフ・マルチメディアと共同で、ガザの人々の暮らしや声をリアルに伝えるプロジェクト「ガザからの声」をシリーズで製作している。

シリーズの取材はアレフ・マルチメディアが担い、アップリンクが編集、配信、劇場公開を担当。その第1弾であるEpisode 1『アハマドの物語』」は、現在アップリンク吉祥寺・京都、オンラインで公開している。

また、劇場公開だけでなく、英語・フランス語字幕版も併せて世界に向けて配信している。本プロジェクトは、現地で暮らす映像制作チームの視点で捉えた映像により、ガザの現状をリアルに継続して伝えるプロジェクトだ。

アップリンク広島の運営のコンセプトは「リベラルアーツ・シネマ」。広島から世界へ、映画を通じて平和や多様な価値観を見つめ直す場として、地域に根ざしていくことが期待される。

関連記事

NHK発カルトヒーローが映画に、藤井亮が明かす制作の舞台裏

IR汚職事の裏に潜んだ司法の闇、映画「冤罪のつくりかた」が制作開始

夏を感じるエモい青春映画8選

東京、最高の設備を備える映画館

この秋行きたい漫画原作舞台&ミュージカル6選

東京の最新情報をタイムアウト東京のメールマガジンでチェックしよう。登録はこちら

最新ニュース
    広告