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ジブリ、今敏、ティム・バートンらの名作をスクリーンで味わう

一度観た作品も、スクリーンで観ると違った発見があるかもしれない。だから映画館はいい。誰にも邪魔されず、物語の世界に没頭する時間は、やはり特別だ。
ジブリの名作から、1980年代の青春映画、サイコサスペンス、社会派ドラマ、カルト的人気を誇る日本映画まで。2026年10月は、国内外の傑作・話題作がリバイバル上映でスクリーンによみがえる。「4Kリマスター」や「IMAX」「Dolby Cinema」など、今の上映環境だからこそ味わえる映像体験にも注目したい。
本記事では、この秋改めて観たい6作品をピックアップする。
何度も見たお気に入りのジブリ作品を、今度は大スクリーンで観たい。『耳をすませば』と『借りぐらしのアリエッティ』の2作品が、スタジオジブリの監修による4Kデジタルリマスター版として堪能できる。
『耳をすませば』では、月島雫が空想する物語の世界と日常の風景や天沢聖司が自転車を押す夜道を、『借りぐらしのアリエッティ』では、小人の視点だからこそ生まれる圧倒的なスケール感や草花、水滴などの繊細な描写を、より鮮明な映像で楽しめる。
※10月23日(金)~11月2日(月)、全国のIMAX劇場/10月30日(金)~11月12日(木)、全国47都道府県で拡大上映・Dolby Cinema上映
巨人、魔女、サーカス、黄色い花畑。現実ではありえない光景が次々と現れ、一人の男の人生がまるでおとぎ話のように紡がれていく。映画監督のティム・バートン(Tim Burton)による『ビッグ・フィッシュ』が、2000年代の名作を再上映する「REVIVAL by THE RIVER」の第3弾としてスクリーンに登場する。
主人公は、自らの人生を大げさな物語として語り続けるエドワード・ブルームと、そのほら話を嫌い、父親の本当の姿を知ろうとする息子のウィル・ブルームだ。未来を予見する魔女、旅をともにする巨人、怪しげなサーカス、不思議な町・スペクター。一面を黄色い花で埋め尽くす光景や、時間さえ止まったような恋の瞬間など、色鮮やかで幻想的なイメージが、エドワードの人生を夢のように彩っていく。
やがて病に伏した父を前に、ウィルはこれまで聞かされてきた物語をたどりながら、その奥にある父の人生と向き合うことになる――。
奇想天外なファンタジーと現実を自由に行き来しながら、父と息子のすれ違いと愛情を描いた感動作。ユアン・マクレガー(Ewan McGregor)、アルバート・フィニー(Albert Finney)らが出演する。
※10月23日(金)~29日(木)、「ヒューマントラストシネマ渋谷」
「テレビのナイターを最後まで放送しろ」。原子爆弾を手にした一人の青年が、国家を相手に大胆な要求を突きつける。1979年、そんな前代未聞の設定と圧倒的な熱量で一大センセーションを巻き起こしたのが、映画監督・長谷川和彦の『太陽を盗んだ男』だ。公開から47年を経た今、4Kデジタルリマスターで上映される。
無気力な中学校の理科教師・城戸誠が、自ら原爆を作り、「9番」と名乗って警察に要求を突きつけていく。沢田研二が狂気と孤独を併せ持つ城戸を演じ、菅原文太ふんする警部の山下満州男と壮絶な攻防を繰り広げる。「坂下門」の前や「国会議事堂」での撮影、公道でのカーチェイスなど、現在では考えられない破天荒なロケも見どころの一つだ。
『青春の殺人者』に続く長谷川の劇場用長編第2作にして、最後の作品となった本作。助監督には相米慎二、制作スタッフには黒沢清と、後の日本映画を担う才能たちも参加している。今なお色あせない伝説的な作品を、映画館で堪能したい。
※10月16日(金)~、全国で順次公開
『千年女優』『東京ゴッドファーザーズ』『パプリカ』などで世界を魅了した、アニメーション映画監督の今敏。その長編監督デビュー作として1998年に日本で公開され、国内外で熱狂的な支持を集めたサイコサスペンスの傑作が『PERFECT BLUE』だ。4Kリマスター版として、10月2日(金)から1週間限定で上映される。
アニメーション映画としては異例の、本格的なサイコサスペンス。劇中劇を交えながら、虚構と現実、夢と幻、そしてサイバースペースが「だまし絵」のように複雑に絡み合い、「今目にしているものは現実なのか」という感覚を観る者に突きつける。唯一無二の世界観を、4Kで改めて体感したい。
※10月2日(金)から1週間限定上映、「新宿ピカデリー」
高層ビルから落下する男の寓話(ぐうわ)から始まる、若者たちの24時間。1995年公開のマチュー・カソヴィッツ(Mathieu Kassovitz)による監督作品『憎しみ』が、4Kで10月9日(金)から全国で順次公開される。
舞台はパリ郊外のバンリュー。警察による発砲事件をきっかけに緊張が高まる街を、ヴィンツ、サイード、ユベールの3人がさまよう。当時27歳だったカソヴィッツが、差別や貧困、警察による暴力を背景に、鮮烈なモノクロ映像とヒップホップなどのユースカルチャーを交え、若者たちの怒りを描き出した。
中でもヴァンサン・カッセル(Vincent Cassel)演じるヴィンツの、そり上げた頭とストリートファッション、挑発的なたたずまいは強烈な存在感を放つ。本作をきっかけに世界的に知られるようになった、カッセルの出世作でもある。
「第48回カンヌ国際映画祭」では監督賞を受賞。公開から30年を経た今も、映画のみならず音楽やファッションなどに影響を与え続ける一作だ。
※10月9日(金)~、全国で順次公開
『すてきな片想い』『ホーム・アローン』などの監督・脚本を手がけたジョン・ヒューズ(John Hughes)。1980年代アメリカ青春映画の金字塔『ブレックファスト・クラブ』が、公開40周年を記念して4Kでよみがえる。10月16日(金)から2週間限定で全国リバイバル上映される。
スポーツマン、お嬢様、秀才、不良、不思議ちゃん。タイプの異なる5人の高校生が、それぞれ問題を起こした罰として休日に登校し、「自分とは何か」というテーマで作文を書くことに。やがて、それぞれが抱える悩みや葛藤を語り合ううちに、5人の間に友情が芽生えていく。
スクールカーストやレッテルを超えて本音で向き合う姿は、公開から40年を経ても色あせない。当時「ブラット・パック(Brat Pack)」と呼ばれた若手俳優たちのみずみずしい演技も、魅力の一つだ。
※10月16日(金)から2週間限定上映、全国公開
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