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7月4~19日、時代を映し出す名品が並ぶ

単なる服にとどまらず、その時代のメッセージやカルチャーをグラフィックに刻み込んできたTシャツ。持ち主に大切に受け継がれ、経年による風合いが加わることで、一点物の魅力をまとっていく。そんな、最も身近でありながら奥深いビンテージTシャツの世界に迫る展覧会「大Tシャツ展 2026」が、2026年7月4日(土)〜19日(日)に「表参道ヒルズ」の地下3階「スペースオー」で開催されている。
会場は3つのセクションで構成されており、多角的な視点からTシャツの奥深さをひもとく。右手のエリアには、オークションでも入手困難なほど希少性の高い20枚のTシャツが展示されている。
中でも注目なのが、1985年の「STUSSY」の一枚だ。創始者であるショーン・ステューシー(Shawn Stüssy)がデザインの変更指示をペンで直接書き込んだ跡が残る、歴史的にも貴重なアイテム。一方、1980年代に製造された「AKIRA」のTシャツは、当時の「週刊ヤングマガジン」の読者プレゼントとして配布された非売品であり、こちらも非常にレアな一枚である。
会場中央では、各界の第一線で活躍するクリエーター10人による、思い出の一枚が公開されている。藤原ヒロシが選んだのは、1970年代後半にマルコム・マクラーレン(Malcolm McLaren)とヴィヴィアン・ウエストウッド(Vivienne Westwood)がロンドンで展開した伝説のブランド「SEDITIONARIES」の1990年代の一枚だ。
あえて裏返しにしたTシャツの表面には、大量消費社会やポップカルチャーを痛烈に批判するマニフェスト的なアートワークが描かれており、藤原は同ブランドから政治・哲学・ユーモアを学んだというエピソードを寄せている。なお、ここに展示されているTシャツは残念ながら非売品だが、Tシャツに宿る個人の物語からもう一つの価値を感じ取ってほしい。
同展の最大の魅力は、展示されている貴重なビンテージTシャツを実際に購入できる点だ。会場左側に設けられた3つのブースには、販売用のTシャツがハンガーラックにずらりと並び、一枚一枚手に取れる。サイズ展開は幅広く、女性でも着用できるものからオーバーサイズのものまで揃っており、価格帯も1万円以下のものから高額なレアアイテムまでさまざまだ。
取り扱うジャンルは、大きく分けて「アート」「ムービー」「ミュージック」の3つ。アルヴァ・アールト(Alvar Aalto)の1990年代モデルや、マイク・ケリー(Mike Kelly)のアートワークをプリントしたものなど、マニア垂涎(すいぜん)のラインアップが、コレクター心を強く刺激するだろう。
weber代表の池田仁は開催に当たり、「今年も多くの来客が見込まれますので、お目当てのアイテムがある方は早めに足を運んでいただけたらと思います。今年はアクセスの良い場所で開催されるで、多くの方にご来場いただけるとうれしいです」と語った。
同ブランドの公式Instagramでは、会場に並ぶ商品の一部が紹介されている。ぜひ事前にチェックしてみてほしい。なお、入場には事前に「アソビュー!」で購入できるほか、会場入口のチケットカウンターでも販売する。
Tシャツの奥深き世界に触れられるだけでなく、とっておきの一枚が見つかる同展に、足を運んでみては。
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