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東名阪の各会場に音楽愛あふれるローカルDJたちが登場、短編映画も同時上映

アフリカ系アメリカ人やメキシコ系アメリカ人「チカーノ」のソウルアーティストによる、忘れ去られた音楽を探し出し、保存し、共有することに人生をささげるレコードコレクターたち――。その情熱的かつ深淵な世界を描いたドキュメンタリー映画『ソウル・サーチン』の上映ツアーが、全国3カ所で3日間にわたり開催される。2026年7月3日(金)に大阪「SOCORE FACTORY」でスタートし、4日(土)が名古屋「Gallery & Bar COMMON」、そして最終日となる5日(日)は東京「晴れたら空に豆まいて」で千秋楽を迎える。
同作は、1960年代、ソウルミュージックとメキシコの伝統音楽のはざまで生まれた音楽「チカーノソウル」をはじめ、ロサンゼルスのチカーノたちによるコミュニティー「バリオ」を中心に愛されてきた音楽のコレクターに焦点を当てる。主要人物は、『チカーノ・ソウル:アメリカ文化に秘められたもうひとつの音楽史』を執筆したルーベン・モリーナ(Ruben Molina)、ジョシュア・ホイットモア(Joshua Whittemore)、アーリーン・セプルベーダ(Arlene Sepulveda)の3人。彼らはDJクルー「The Southern Soul Spinners」としての活動でも知られている。
音楽とレコードへの愛にあふれる3人の音楽観やライフスタイルを追った内容で、インタビューのほか、チカーノ発祥のカスタム車文化であり運転者である「ローライダー」も集まるバリオのパーティーなどの現地の貴重なシーン、そしてモリーナが日本でレコードをスピンした時の模様も収録。加えて、スウィートソウルデュオ「Los Yesterdays」のゲイブリエル・ローランド(Gabriel Rowland)、バンド「Thee Sinseers」のジョーイ・キニョーネス(Joey Quinones)らも登場する。
日本語字幕は、東京を拠点にチカーノの音楽だけでなく、その文化的背景まで伝えることに注力しているレコード会社・MUSIC CAMP, Inc.、レーベル「BARRIO GOLD RECORDS」の岡本美穂、そして主宰者の宮田信が担当。宮田は日本におけるチカーノカルチャーの第一人者であり、同作への出演に加えて、『アワ・マン・イン・トーキョー ~ザ・バラッド・オブ・シン・ミヤタ』というドキュメンタリーで、その奮迅ぶりが描かれている人物だ。
また、各会場には音楽愛あふれるローカルDJたちが登場。ディープな選曲で、より一層映画の世界に浸れるだろう。
さらに、1970年代にフィラデルフィアで結成された女性ソウルグループ「The Ultimates」の短編記録映画『Why I Love You: Meet The Ultimates』も同時上映。彼女たちの楽曲「Why I Love You」はリリースから数十年後、チカーノローライダーシーンで評価され、世代を超えて受け継がれることとなる。同作は、その奇跡的なストーリーを捉えた作品だ。
ボビー・オローザ(Bobby Oroza)やバンド「Thee Sinseers」「The Altons」「Thee Sacred Souls」などをはじめとする新世代のミュージシャンたち、そして「Big Crown Records」「Daptone Records」「Colemine Records」などの現行のレーベルにより、近年ますます注目を集めるチカーノソウルやビンテージソウル。そのスウィートで心地よいサウンドをただ聴くだけでなく、なぜ支持され、受け継がれてきたのか、その本当の意味を学ぶまたとない機会になるだろう。
ジャンルを問わず、レコードコレクターにも必見の内容だ。ぜひ足を運んでみてほしい。
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