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7月7日開業、1964年創業の「金沢浴場」をリノベーション

東新宿に建つ1964年創業の「金沢浴場」が、「黄金湯 新宿」として2026年7月7日(火)にグランドオープンする。長年親しまれてきた銭湯感は残しつつも、スタイリッシュで有機的なデザインと最新の設備を取り入れた「新しいけれどどこか懐かしい」銭湯だ。
金沢浴場は、錦糸町にある「黄金湯」を手がけた「大黒湯」が2023年から引き継ぎ、姉妹店となって運営されていたが、設備もリニューアルされ新たに生まれ変わる。
ブランディングは、錦糸町の黄金湯をディレクションしたアーティストでもある高橋理子(たかはし・ひろこ)、内装設計を「2025年日本国際博覧会」(大阪・関西万博)のパビリオンや「東急歌舞伎町タワー」をデザインした永山祐子が担当。これまでの銭湯をアップデートした銭湯を提供する。
リニューアルにあたり新設されたサウナは必ず体験してほしい。浴場の銭湯絵モザイクタイルに「THE CAVE」と示されたドアがあり、絵の中に入ると浴場とは全く趣向の異なる有機的なサウナワールドが広がる。
全体的に洞窟の隠れ家のような雰囲気で、溶岩石を使用したサウナ室、炭酸水に入っているかのような「美泡湯」の水風呂、草木のそばで青空を眺められる外気浴スペースを完備。夜はライトアップされ、水風呂がセーブスポットのように輝いて人々を癒やす。
錦糸町の黄金湯でお馴染みの島型番台カウンターも忘れてはいけない。自社醸造したオリジナルラガービールやフルーティーなIPAなど5種のクラフトビール(310ml、700円から、税込み)がつながったタップを併設している。中でも見逃せないのは、リニューアルオープンを記念して作られた「新宿ラガー」(750円)。ニュージーランド産のホップを使ったスッキリとしたのどごしが特徴だ。湯上がりには最適な一杯である。
DJブースも完備されており、週に1度程度は音楽イベントを実施していきたいという。ここで流れる音は浴場やサウナスペースでも聴くことができる。聞けばサウナ側の壁面には、ウーハーが仕込んであるという。一体どんな体験になるのか、今から楽しみだ。
地元の人が長年親しんでき象徴的な銭湯絵モザイクタイルはグラデーション塗装を施し、新旧共存を体現しているほか、創業当時のR天井を復元している。うぐいす色を基調にした壁面は新しい意匠だが、元々あった窓からの光や影が美しく映えるようにと再設計されたものだ。
外に出ると煙突には「金沢浴場」の文字が今も変わらず、新宿の空に伸びている。「この煙突の文字はまだ変えていないだけですか?」とスタッフに聞くと「いえ、金沢浴場の記憶としてこのまま残ります」と答えてくれた。
コンクリート仕上げの外観や番台カウンターなどモダン過ぎる変化に個人的には戸惑っていたが、近隣の常連と思しき方が入り口ののれんをサッとくぐり、「いつからやるの?」と尋ねていて、なんだかホッとしてしまった。
開業したら客層の年代も老いも若きも混ざり合い、まさに「時代の重なり」をより強く感じられるだろう。懐かしくも新しい銭湯をぜひ自分自身で体験してみてほしい。
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