京都二寧坂ヤサカ茶屋店
京都二寧坂ヤサカ茶屋店(Photo: F11photo/Dreamstime)

スターバックスが店内電力を100%再生可能エネルギーに切り替えへ

直営店301店舗は切替済み、10月末までに直営店350店舗が完了予定

テキスト:
Genya Aoki
広告

スターバックス コーヒー ジャパンは、2021年10月末までに、路面店350店舗の店内で使用する電力を、二酸化炭素(CO2)排出量ゼロの100%再生可能エネルギーへ切り替えることを自社のプレスリリースで発表した。これらの店舗は日本国内のスターバックスの約2割に当たる直接電力契約が可能な直営店だ。そのうち301店舗は4月末に既に切り替えが完了している。

同取り組みは、2021年3月にオープンした、スターバックス コーヒー 狭山市入間川にこにこテラス店を皮切りにスタートした。地域ごとに、みんな電力、中部電力ミライズ、北陸電力、関西電力、ローカルエナジーなど地域貢献につながる電力を選定し、購入している。

スターバックス
それぞれの地域の水力発電による電力を取り入れている鹿児島仙巌園店(左)と富山環水公園店(右)

例えば、日本で最も美しいスターバックスの一つといわれている京都二寧坂ヤサカ茶屋店は、学校で発電された電力を卒業生や地域住民などが購入。学校施設の改修などの応援金として還元活用される太陽光電力を、みんな電力から購入している。

スターバックス
『ソーラーシェアリング』の太陽光発電を実施している匝瑳飯塚Sola Share1号機

ほかにも、自然エネルギーと農業を両立させる『ソーラーシェアリング』や、未利用の間伐材などを活用して地域の森林を豊かにする木質バイオマス発電など、災害時に非常用電源として活用できる仕組みを備えた電力など多種多様。いずれも地球にも社会にも優しいソーシャルグッドな取り組みばかり。

この試みは、同社が2020年1月に発表した、事業運営を通じて、使用する資源を還元していく『リソースポジティブ』の実現を目指すコミットメントの一環で、そのなかで2030年までに二酸化炭素排出量、水、廃棄物の50%削減などの目標を掲げている。

2020年ごろから、続々と環境意識を持った先進企業は、自社の使用電力を再生可能エネルギーへ切り替えへ動き始めた。買い物や店選びは、どんな電力を使っているかで判断する時代が目の前に来ているのかもしれない。

スターバックス コーヒー ジャパンの『リソースポジティブ』の詳細情報はこちら

関連記事

SDGsとアートの未来とは、南條史生が語る

ゼロウェイストの町、上勝町を知る8のこと

第1回:漁業資源からSDGsを考える

東京、ベスト自転車店11選

東京、ロースタリーカフェ7選

東京の最新情報をタイムアウト東京のメールマガジンでチェックしよう。登録はこちら

最新ニュース

    広告