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10月25日、代官山ヒルサイドテラスを会場に実施

2026年10月25日(日)、「代官山ヒルサイドテラス」の「ヒルサイドテラス・アネックスA棟」で「セルビアフェア2026」が開催される。セルビアはかつてのユーゴスラビアを構成した国の一つだが、国名を聞いても、地図で正確に位置を指せる人は、そう多くないだろう。
歴史上最も成功したテニスプレーヤーである、ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic)の出身国として耳にしたことがあるかもしれない。電気自動車メーカー、テスラの社名の由来となった発明家ニコラ・テスラ(Nikola Tesla)も、セルビア系の人物として知られる。日本との交流は明治期の1882年にさかのぼり、今年で144年。除虫菊の原産地で、除虫菊を使って蚊取り線香を発明した日本の
バルカン半島の内陸にあるセルビアの首都ベオグラードは、古代ローマの時代から、ビザンティンそして、オスマン帝国の都イスタンブールへ続く街道の起点だった。後にはウィーンからイスタンブールへ向かうオリエント急行の路線の一つも通り、東西を行き交う人と物の要衝であり続けた。
東からはビザンティン帝国・オスマン帝国、西からはハプスブルク帝国が特に北部に勢力を及ぼし、東西の文化が幾重にも重なった。それが最も豊かに結晶したのが食といわれる。いちばん分かりやすく見せてくれるのが、同フェアでも味わえる「チェバプチチ」だ。
小さく成形したひき肉を焼いたケバブに似た料理で、セルビアでは国民食の一つ。旧ユーゴスラビアの国々からハンガリー、ウィーンまで国境を越えて親しまれ、帝国がいくつも通り過ぎた土地の料理が、国の枠を超えて広がった一皿ともいえる。刻みタマネギや「アイバル」を添えて食べる。
アイバルは焼いた赤パプリカとナスで作るペースト状の薬味で、香ばしく、ほのかな酸味と甘みがあり、パンに塗って食べるだけでも馳走になる。さらにセルビアのワインを合わせれば、家族や友人と食卓を囲む現地のひとときが、代官山で味わえる。
もう一つの主役が、民族舞踊「コロ」だ。ページトップの写真の通り、踊り手が手をつないで鎖のように連なり円を描いて進む集団の踊りで、結婚式や洗礼式などの祝いの席では、年齢を問わず誰もが輪に加わる。2017年にユネスコの世界無形文化遺産に登録され、地域コミュニティーの一体感を育む存在として、国の象徴にもなっている。フェアでは実演のほか、ワークショップもあるので、輪の一員に加わるのもいいだろう。
フルートやバイオリン、ピアノによるセルビア音楽の演奏も会場を彩る。ニコラ・テスラの紹介やコーヒー占いの体験のほか、レトルト食品、土産の販売、旅行会社による観光案内、トークイベント「セルビアってどんな国?」が開催されるなど、朝から夕方までプログラムはもりだくさん。東京でセルビアの魅力に触れられる、2年ぶりのイベントに足を運んでみては。
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