ニュース

激レア本から郷土玩具までずらり、神保町で「日本最大級の古本市」が開催

4月16日〜19日の4日間で数百万冊が出揃う

Genya Aoki
テキスト
Genya Aoki
Editor
「全ニッポン古本博覧会 in 千代田のさくらまつり」
Photo: Genya Aoki
広告

神保町の街全体が本であふれる日本最大級の古本市「全ニッポン古本博覧会 in 千代田のさくらまつり」が開催中だ。東京の古書店だけでなく、京都や大阪、さらには北海道から熊本まで、日本全国から130軒以上が参加。出品数は数百万冊に上る。商品も文芸書、江戸時代の古書、浮世絵、著名作家の生原稿、古地図、写真集、雑誌、漫画、土人形や郷土玩具まで、幅広い年代の多様なジャンルが一堂に介し、「東京古書会館」と「小川広場」のほか、靖国通りの古書店街にずらりとブックワゴンが軒を連ねた。

「全ニッポン古本博覧会 in 千代田のさくらまつり」
Photo: Genya Aoki

オープニングセレモニーには、千代田区長の樋口高顕と東京都知事の小池百合子も登壇。東京都古書籍商業協同組合(東京古書組合)の理事長で、神保町で「夏目書房」と「ボヘミアンズ・ギルド」を経営する夏目滋は、古書組合らと千代田区との会合の中で「世界一の古書の街で、世界一の書物の祭典を開きたい」と、発言したことをきっかけに同イベントは開催されたという。

「全ニッポン古本博覧会 in 千代田のさくらまつり」
Photo: Genya Aoki「はりはりや」の店主

小川会場に出店している茨城県の「はりはりや」は、主にオンライン販売の古書店で、今回東京の屋外即売会は初出店だ。一般の方が手書きで書き上げた「戦車ノート」や、ほぼ完品のリカちゃんハウス、「荒木経惟」の豪華版写真集など昭和レトロなラインアップだ。普段は訪れることが難しいような店舗の商品を覗く絶好の機会だ。

「全ニッポン古本博覧会 in 千代田のさくらまつり」
Photo: Genya Aoki「はりはりや」の戦車ノート

Jエリアは京都ブース、Iエリアは東北ブースなど地域でまとまっているので見やすい。山形県の「禅林堂」では、山形名物の土人形や郷土玩具なども置かれている。東京では骨董市などで見かけることがあるが、古本市でこうした商品まで集まっているのは珍しい。

「全ニッポン古本博覧会 in 千代田のさくらまつり」
Photo: Genya Aoki禅林堂の土人形

 東京古書会館会場は、通常一般公開されない3〜4階を開放。開始時間の11時前には、上りの階段に長蛇の列ができていたのが印象的だった。開場と同時に堰を切ったように会場になだれ込む姿や熱心に書棚を眺める人々を見て、規模感だけではなく、一人一人の期待に応える密度の濃いイベントなのだと実感した。

「全ニッポン古本博覧会 in 千代田のさくらまつり」
Photo: Genya Aoki東京古書会館の4階
「全ニッポン古本博覧会 in 千代田のさくらまつり」
Photo: Genya Aoki神保町の研究をしているスーザン ページ テイラー博士。夫が店主を務める「かげろう文庫」は絵本や挿絵本を中心とした古書店

なお、最高額の商品は京都の「キクオ書店」が出品した司馬遼太郎の直筆原稿『翔ぶが如く』(ペン書き、1560枚)で、2750万だという。

「全ニッポン古本博覧会 in 千代田のさくらまつり」
Photo: Genya Aoki東京古書会館 地下1階
「全ニッポン古本博覧会 in 千代田のさくらまつり」
Photo: Genya Aoki司馬遼太郎 草稿『翔ぶが如く』(ペン書き)

4月18日(土)からは、「春の神保町ブックフェスティバル」が始まり、すずらん通りに131台のワゴンが並ぶ。こちらは古書だけではなく、新刊も対象だ。あらゆる道が本で埋め尽くされる「本の街」と呼ぶに相応しい光景になるだろう。ぜひ訪れみてほしい。

関連記事

神保町でまもなく開催、国内最大級の古書フェスティバル参加店主のいちおし品を一挙紹介

神保町で「春の古書フェスティバル」が初開催、2026年が特別な3つの理由

三省堂書店 神田神保町本店でしかできない5のこと

神保町が2025年「世界で最もクールな街」ランキング第1位に選出

神保町、「ほぼ日」スタッフおすすめの文房具店3選

東京の最新情報をタイムアウト東京のメールマガジンでチェックしよう。登録はこちら  

最新ニュース
    広告