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非日常で刺激的な仕掛けで五感を刺激するフードフェスティバル「脳汁横丁」が「ベルサール秋葉原」で初開催される。2025年7月4日(金)から6日(日)までの3日間、会場には、あの手この手で「脳汁」を大量分泌させる工夫が満載だ。

イベントを手がけるのは、イベントプロデューサーやDJとして活躍するアフロマンス。これまで、マグロ解体ショーと音楽を融合させた「マグロハウス」や、巨大スピーカーの中で卓球を楽しむ「低音卓球」など、型破りなイベントを数多く手がけてきた。

彼が今回プロデュースするのは、納涼祭ならぬ脳涼祭。「イキすぎた愛と混沌のフードフェス」というキャッチコピーのもと、日常ではなかなか味わえない興奮を演出する。

そもそも「脳汁」とは、インターネット掲示板などから生まれたスラングで、強い達成感や興奮を覚えたときの感覚を表現した言葉。実際に脳から液体が出るわけではないが、その感覚には、エンドルフィンやドーパミンといった快楽物質が関係しているとされる。

普段なかなか分泌されない脳汁だが、このフェスティバルでは、五感を揺さぶる仕掛けの数々で強制的に呼び起こす。会場は、妖しげなネオンカラーの照明に包まれ、「脳汁!脳汁!ドッバドバ!」という音頭が永遠ループで流れ、まるで異世界の夏祭りのようだ。

中央には、脳みそを模した巨大バルーンが鎮座する「脳汁やぐら」がそびえ立つ。やぐらを囲むように、謎解きをしないとメニュー名が読めない唐揚げ店「なぞのからあげ」や、外来種の魚介類をおいしくアレンジして提供する「外来食堂」など、一癖も二癖もある異色の屋台が軒を連ねる。

全10店舗の屋台は、それぞれ人気フードインフルエンサーがこのイベントのために考案した特別メニューを提供しており、企画への気合いの入れようが感じられる。実際に食べてみると、奇抜な見た目やテーマとは裏腹に、味は意外にも本格派だ。

中でも、おすすめは「台湾食堂 パオズヤ(包子家)」の「汁だく小籠包」。色によってフレーバーの異なるカラフルな小籠包がうまみたっぷりのスープに浸かった一品は、ぜひ試してほしい。

音楽面にもぬかりはない。ステージの壁面には、子ども番組「シナぷしゅ」のアニメ映像を手がけたクリエーターチーム「最後の手段」によるストップモーションのアニメーションが映し出される。DJ KOO、珍盤亭娯楽師匠、食品まつり a.k.a foodmanらによるパフォーマンスが、来場者の聴覚と視覚をさらに刺激する。

そのほか、会場ではつい我を忘れて熱中してしまうミニゲームも展開。遊び疲れて脳汁がカラカラになったら、ガソリンスタンドを模した「脳汁スタンド」でエネルギーを補給しよう。

これだけ濃い内容でありながら、イベントへの参加は無料。ただし、公式LINEアカウントからの事前登録が必須だ。

たまには非日常に飛び込んで、自分を開放してみては。
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『脳汁横丁』
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