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9月12日~10月17日、「戦争の記憶」を軸に約60年の創作を紹介

「渋谷アクシュ」3階に、現代アートギャラリー「NANZUKA」の新たなフラッグシップギャラリー「NANZUKA」が2026年9月12日(土)にオープン。2005年に「NANZUKA UNDERGROUND」として渋谷に設立され、ポップカルチャーと現代美術の接続を追求してきたNANZUKAが、約20年を経て再びこの地に拠点を構える。開設を記念するこけら落としとして、同日から10月17日(土)まで、田名網敬一(1936~2024年)の個展「DO NOT BOMB」が開催される。
フラッグシップギャラリーでは、「NANZUKA UNDERGROUND」の精神を受け継ぎ、「Social Friendship」をコンセプトに、より多くの人に開かれたギャラリーを目指す。新ロゴには、田名網が生前に手がけたデザインを採用。渋谷アクシュで展開してきたパブリックアートプロジェクト「NANZUKA PUBLIC」や、アートバー「NANZUKA TAKEN」とも連動し、さまざまな企画展を実施していく。
幕開けを飾る「DO NOT BOMB」では、約60年にわたる田名網の創作活動を、「戦争の記憶」を軸に紹介。2024年制作の同名作品や未発表の新作をはじめ、1960~70年代のシルクスクリーン、コラージュ、ペインティング、アニメーション、立体・映像作品などを展示する。
田名網の創作の原点には、幼少期に経験した第二次世界大戦がある。防空壕から見上げた照明弾、爆撃の轟音、焼け野原となった戦後の東京。そうした記憶は、アメリカンコミックや広告、映画、漫画、特撮などのポップカルチャーと結びつき、鮮烈な色彩とユーモアを備えた独自の表現へと昇華された。
1960年代後半のベトナム反戦をテーマにした「NO MORE WAR」シリーズの精神を受け継ぐ本展のタイトル作品「DO NOT BOMB」では、爆弾が金魚へと姿を変え、画面には「DO NOT BOMB」というメッセージが大きく描かれている。一方、爆発による破片は薔薇の花弁として表現される。戦争が続く現代において、この言葉は田名網が生涯を通して発し続けた平和への願いを象徴するメッセージとして響く。
記憶と向き合いながら創造を続けた、一人の芸術家の歩みを振り返る本展。20年にわたるNANZUKAの歴史を受け継ぎ、新たな展開へと踏み出すフラッグシップギャラリーの始動を印象づける展覧会となるだろう。
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