

Metanoia
「NANZUKA UNDERGROUND」で、カリフォルニアを拠点に活動するアーティスト、クリスチャン・レックス・ヴァン・ミネン(Christian Rex van Minnen)の新作個展が開催。彼の特徴であるグロテスクで魅惑的なスタイルをさらに発展させた作品群に加え、作家自身が「Straightforward」と呼ぶ、より古典的な静物画のアプローチを試みた新作ペインティング、計15点が披露される。
ヴァン・ミネンは、17世紀バロック美術の古典的油彩技法、20世紀シュルレアリスム、そして現代アメリカのアンダーグラウンドカルチャーを、ブラックユーモアを交えて融合させる独自の作風で知られる。
会場には、17世紀のオランダ・スペイン・イタリアを中心に発展したヴァニタス画の系譜を想起させる静物画シリーズのほか、荘厳で幻想的に装飾された花のアレンジメントや、ブドウのような顔を持つ肖像画が並ぶ。これまで長年にわたる試行錯誤を繰り返して発展させてきた、「グロテスクさと美しさ、身体性と崇高を超越した美学」を照らし出そうとする実践でもある。
さらに、グミの形態に象徴される現代アメリカ文化の幻影が織り込まれたこれらの作品は、混沌(こんとん)とした現代社会に生きる我々自身の姿を暗示しているかもしれない。そして、伝統の安らぎに立ち返るべきか、それとも新奇性へ疑問を抱かず進むべきかという根本的な問いを、鑑賞者に投げかけるだろう。
※11〜19時/休廊日は日・月曜/入場は無料





オルタナティブな視点でまだ日本では無名のアーティストや次代を担うアーティストなどを積極的に招聘(しょうへい)し、アートシーンに一石を投じ続けてきたコンテンポラリーアートギャラリー「NANZUKA UNDERGROUND(ナンヅカ アンダーグラウンド)」。これだけ尖った作品たちを入場無料で鑑賞できる機会はなかなかないだろう。
気軽に足を運び、時代の最先端を目撃しよう。