『#逃げるな自民党 LGBT差別抗議デモ24時間シットイン』
Photo: Kunihiro Miki

積年の思い噴出、LGBT法案提出見送りに自民党本部前で抗議デモ

差別発言に対する謝罪を求めて「LGBT差別抗議デモ24時間シットイン」

作成者: Genya Aoki
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今国会での成立を目指すとされていた、LGBTなど性的少数者への理解増進を図る法案が提出見送りになったことを受けて、各当事者団体を中心に抗議の声が広がっている。

2021年5月30日の夕方からは、早期の法整備の要求や、自民党議員の差別発言に対する謝罪を求める抗議デモ『#逃げるな自民党 LGBT差別抗議デモ24時間シットイン』が自民党本部前で行われている。差別発言のなかには、衆議院議員の簗和生が自民党の会合で発した「(LGBT)は種の保存に背く」との発言や、参議院議員の山谷えり子がトランスジェンダー女性のトイレ利用や競技参加を「ばかげたこと」とした発言したことなどが挙げられる。

抗議デモには当事者、学者、弁護士、大学教授などさまざまな分野の有識者たちがスピーカーとして参加し、リレートークを実施した。

トークを行った、看護師で認知症ケア専門士の浅沼智也は「私たちがこれまで、どれだけ我慢をしてきたかを考えてほしい。不当な差別にあって仕事を失ってしまったり、自殺を考えるところまで追い詰められている人が僕の周りにはたくさんいるんです。自殺をしてしまった人のほとんどはニュースにすらなりません」と痛ましい現状を語った。

「彼らを自殺に追い込んだ人たちは、平然と生きています。今こそ法案を通して、何が差別なのか、なぜ差別をしてはいけないのか、法律が盾となって当事者たちを守っていけるようにしていただきたいと思います」と浅沼は続けた。

また、フォトグラファーでエディターのKotetsu Nakazatoは「もし、僕が14歳の時にこんな発言をテレビで目にしていたら、どんなに苦しんだことか。自分を心から嫌っていたかもしれない。最悪の選択をしてしまうかもしれない。そんなことがこれから起こるような世の中ではいけないんです。それを、今日ここに来て伝えたかったです。僕たちに必要なのは分断ではなく、連帯です」と語り、差別発言が看過されていることの危険性を訴えた。

スピーカーのなかには、涙が込み上げてしまい沈黙してしまう人も。今回、法案に盛り込む「差別は許されない」といった規定の解釈について懸念を示している議員がいることなどが、提出の見送りにつながったとされている。しかし政府が出したこの結論を、積年の思いを抱える当事者たちがどう受け止めたのか、考えてみる必要があるだろう。

『#逃げるな自民党 LGBT差別抗議デモ24時間シットイン』抗議デモは、5月31日(月)20時まで。ツイキャスでの配信も行っている。

テキスト:三木邦洋

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