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ブルックリン植物園、盆栽コレクションの100周年を記念してイベント開催中

10月19日まで、希少な樹種や漫画などを公開

Laura Ratliff
テキスト
Laura Ratliff
翻訳:
Time Out Tokyo Editors
brooklyn botanical garden bonsai
Photo: Michael Stewart
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ニューヨークの「ブルックリン植物園」は、日本国外で最も歴史があり、最大規模の盆栽展示を誇る施設として知られている。同園では、盆栽コレクションが100周年を迎えるに当たり、園全体を挙げての記念事業「100 Years of Bonsai at Brooklyn Botanic Gardenを展開している。

2025年10月19日(日)まで開催される本イベントでは、新しい展示や週末ツアー、屋外インスタレーション、ワークショップなどが行われており、盆栽をテーマにした漫画も公開中だ。

「ブルックリン植物園は、園芸、美術、デザイン、そして忍耐が等しく求められる盆栽という営みを100年にわたり育んできたことを誇りに思っています」と、同園の代表であるエイドリアン・ベネペは述べ、こう続けた。「今年はさらに多くの、まさに芸術作品そのものである盆栽が紹介されます。一部の盆栽は屋外に展示され、周囲の大木との対比によって、その魅力が一層引き立つ演出になっています」

盆栽のメイン展示場所である「The C.V. Starr Bonsai Museum」では、普段は公開されていない希少な樹種や園内で最も小さな盆栽など、えりすぐりのコレクションを定期的に入れ替えて紹介する。野外展示はマグノリア広場で実施され、季節ごとに樹齢500年のロッキー・マウンテン・ジュニパー、年に4回色を変えるダイミョウオーク、そして岩を抱き込むように根を張るイロハモミジなどが見られるという。

また、温室内のギャラリーでは、グラフィックノベル作家のミサコ・ロックス!による、盆栽の一生が軽やかに描かれている作品「The Mountain, the Tree, and the Man」がフィーチャーされ、漫画パネルで読むことができる。本展示では、伝説的な盆栽管理者であるフランク・オカムラの業績にも光を当て、彼の活動を記録した1971年の短編映像も修復された上で上映される。

週末の盆栽ツアーと実演などの毎月各種プログラムは10月まで続く。秋には、来場者が自ら盆栽づくりに挑戦できるワークショップも開催される予定だ。

ドリンク片手にイベントを楽しみたい人には、園内の「Yellow Magnolia Café」がおすすめ。ここでは、和のテイストを取り入れた料理が提供されるほか、9月にはチケット制による日本酒ディナーも企画されている。ショップ「Terrain」では、盆栽入門キット、プランター、オカムラのイラストをあしらった限定トートバッグなども取り扱う。

特記がない限り、全てのイベントは入園料のみで参加可能。熟練のコレクターから、盆栽に興味を持ち始めたばかりの人まで、「小さな世界」に大きく飛び込むには、まさに今年がそのチャンスなのだろう。

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Celebrate 100 years of bonsai at Brooklyn Botanic Garden's beautiful new exhibition(原文)

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