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アトラクションを中心に楽しむ原宿の夢幻空間

2010年代、「KAWAII MONSTER CAFE」は東京を象徴する人気スポットの一つだった。ネオンに彩られたその空間は、現実の竹下通りの中心にありながら、海外から見た「原宿ガール像」。まるでグウェン・ステファニー(Gwen Stefani)の世界観をそのまま具現化したかのような、熱狂的な幻想空間でもあった。
そこでは現実の東京にいながら、まるで別世界に迷い込んだかのような体験ができる。巨大なケーキ型メリーゴーラウンドがクラブさながらの照明の下に据えられ、空間はカラフルなゾーンに分かれ、モンスターガールズがその場全体を生きた舞台へと変える。料理さえも、キッチンで調理されたというより、ユニコーンから採取されたかのような怪しげな見た目をしていた。
2021年、同店は閉店を発表し、原宿はその強烈な個性を放つランドマークの一つを失う。そして2026年2月13日、単なる復活というよりも進化を遂げる形で、「KAWAII MONSTER LAND」として帰ってきた。カフェを再構築し、アトラクションを中心とした新たな施設としてスタートを切る。
かつての空間が魅力的なカオスに満ちていたとすれば、今回は来場者の導線がよりスムーズに設計されている。「Magic Spiral Gate」を抜けると、「Choppy’s Mel-Tea Cup Ride」や「Kawaii Monster Carnival」、ゲーム感覚の体験スポット、フード&ドリンクカウンターとバー「BAR Pink Mirage」を備えた「Colorful Snack Street」など、各エリアを順に巡る構成だ。「Harajuku Gift bazaar」ではグッズも販売されており、手ぶらで帰る人はいないだろう。
いくつかの変更はあるものの、主役は依然として「モンスターガールズ」だ。ハイパーキュートなパフォーマーたちが、原宿らしさを200%に引き上げたようなエネルギーを再び呼び戻す。スタイリングもより洗練され、現代のストリートファンタジーを想起させる世界観を表現している。
光沢感のあるサイバーゴススタイル、ブラックレースのグローブやメタル素材、大胆なグラフィックディテールに、ひと目では愛らしくに見えつつもどこか異質さを感じさせる人形のようなメイク。あるいは、ネオングリーンのレースやレインボーのフェイクファーカフス、ラインストーンをあしらったアーマーショルダーなどをまとったデコラスタイルも登場する。ハンドメイドの温もりを感じさせるレイヤードの質感が、ポップで祝祭的なムードを際立たせる。
さらに、フリルやリボン、パステルカラーのふんわりとした装飾、ハートのパッチ、キャンディカラーなど、スウィートロリータを思わせる要素も随所にちりばめられている。誇張されたウィッグやアクセサリーと相まって、原宿ならではのスタイルを色濃く反映したビジュアルが印象的だ。
KAWAII MONSTER CAFEは、もともと控えめな存在ではなかった。今回の新店舗も同じく、大胆なものでありながら2026年仕様へとアップデートされており、その本質は変わらない。モンスターたちは戻り、原宿は再び夢幻的な空間を取り戻した。そして今度こそ、この熱狂は長く続きそうだ。
営業時間は10時~21時40分。チケット情報などの詳細は公式ウェブサイトを確認してほしい。
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