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「Week 2」も楽しめる見どころを紹介

「東京都現代美術館」で開催されている「TOKYO ART BOOK FAIR 2025」の「Week 1」へ行ってきた。今年は「2Week制」を導入。各週末に約280組、合計約560組の出版社・ギャラリー・アーティストが国内外から集結し、Week 1とWeek 2では出展者が完全に入れ替わる。
Week 1を歩いてみて、この2Week制は「体験して初めて意味が分かる仕組み」だと思った。ここでは、Week 1で感じた同イベントの見どころを8つに分けて紹介する。
オープン時間に合わせて到着すると、すでに長蛇の列ができていた。会場には個性的なアート系の装いの人が多く、ファッションを眺めているだけでも楽しい。出展者も個性派揃いで、海外勢も多い。多言語が自然に飛び交う光景に、このフェアの国際性がにじみ出ている。
地下2階の「ZINE’S MATE」は、まず足を運びたくなるエリアだ。個人制作のZINEを中心に、リトグラフ、手製本の写真集、ステッカーやキーホルダーなど、多様な表現が並ぶ。
フランス・韓国・台湾・インドネシア・クロアチアなど国籍もさまざまで、作り手の「好き」がそのまま形になっている。どれを選ぶか迷う時間そのものが貴重な体験である。季節柄、2026年のオリジナルカレンダーを販売している出展者が多く、世界で一つのものに出合えそうだ。
毎年、一つの国や地域に焦点を当てて出版文化を紹介する企画「ゲストカントリー」。今年スポットライトが当たったのはイタリアだ。
インターネットが普及する前の紙の出版物が展示され、デザインの中に激動の時代が映っていた。さらにイタリアの企業が自らのアイデンティティーを多面的に出版物で表現する「Marchette」では、カタログの域を越えたクオリティーの高いものを手に取って観られる。
また、イタリアにちなみ、ブルーノ・ムナーリ(Bruno Munari)らの絵本の展示をはじめ、自由に絵本が読めるスペースや工作コーナーもあり、家族連れも十分に楽しめる。どんな絵本に出合えるか分からない「ART BOOK VENDING MACHINE」は、大人も思わず足を止めてしまう仕掛けがたくさんある。
印刷技術や、紙そのものに焦点を当てた出展も見逃せない。実際に触れるからこその自分の感覚に出合える。同時に専門店の技術の高さも必見で、紙という古いメディアが、今も新しい表現を宿していることに気付かされるだろう。
ほかにもデザイナーによるアートブックやプロダクトが並ぶ。「そんなところに目を向けるのか」と思わされる視点が多く、気づけば3時間が過ぎていた。
自由に表現できるアートブックの祭典の一角に、写真家のホンマタカシによる「SONGS」と名付けられた空間がある。そこには、今も避難生活を余儀なくされる1億2000万人の難民が、それでも手放さなかった「大切なもの」が静かに浮かび上がっていた。
また、クリスマスシーズンに合わせてムナーリら3人による、TOKYO ART BOOK FAIRオリジナルのラッピングペーパーを使った梱包(こんぽう)サービス「BOOKWRAPPING CORNER」も会場の2カ所に設置。とっておきのプレゼントを包んでもらえる。
そのほかトークショー、ワークショップ、ライブパフォーマンスなど、展示以外も驚きの充実ぶりだ。
12月19日(金)〜21日(日)のWeek 2は、Week 1の延長ではない。全ての出展ブースと2つのスペシャルブースの内容が入れ替わるので、並ぶ本も、人も、会場の空気も変わるはずだ。
Week 1の熱量を体験したからこそ、Week 2にも期待が高まる。財布のひもを締めていたつもりだったが気がついたら緩んでおり、会場を出る頃にはわずかの小銭しか残っていなかった……。時間とお金に余裕を持って出かけてほしい。
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