東京都現代美術館

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  1. Metropolitan Museum of Contemporary Art
    Photo: Museum of Contemporary Art Tokyo
  2. Metropolitan Museum of Contemporary Art
    Photo: Museum of Contemporary Art Tokyo
  3. Metropolitan Museum of Contemporary Art
    Photo: Museum of Contemporary Art Tokyo
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タイムアウトレビュー

絵画、彫刻、ファッション、建築、デザインなど幅広く現代美術を紹介、展示する美術館。2019年3月末、約3年の大規模改修工事を終えてリニューアルオープンした。併設する美術図書室には子ども向けのライブラリーを備え、一新された飲食店では季節に応じた離乳食を提供するなど、親子でより楽しめる施設へと生まれ変わった。

国内外から集められた5400点ものコレクションも好評だが、ここに多くの人々を呼び寄せるのは、魅力的な企画展の数々だろう。美術関連図書資料27万冊を誇る美術図書室も備えており、充実した映像ライブラリー、雑誌やカタログのコレクションも見逃せない。

詳細

住所
東京都江東区三好4-1-1
Tokyo
アクセス
東京メトロ半蔵門線『清澄白河』駅(B2出口)徒歩9分/都営大江戸線『清澄白河』駅(A3出口)徒歩13分
営業時間
10時00分〜18時00分(入場は閉館の30分前まで)/休館日は月曜

開催中

クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ

2017〜2018年に行われた「パリ装飾芸術美術館」での成功に続き、2019年にロンドン、ニューヨークと世界を巡回してきた「クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ」展がついに日本に上陸する。 同展は、建築家の重松象平が日本文化へのオマージュとして新しい空間演出をデザインし、フロランス・ミュラーがキュレーションを担当。創設者クリスチャン・ディオールが刺激を受けた芸術や、ディオール初期からのコレクションに影響を与えていた日本の魅力など、75年を超える情熱にスポットが当てられており、ほとんどが初公開となるアーカイブ資料によって映し出される。 過去から現在までのアクセサリーやオートクチュールモデルのほか「レディ ディオール」「ミス ディオール」といったフレグランスの世界など、斬新なアイコンが展示される。 チケットなどの詳細情報は公式ウェブサイトで随時更新予定だ。 関連記事 『「クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ」展が東京都現代美術館で開催』

さばかれえぬ私へ Tokyo Contemporary Art Award 2021-2023 受賞記念展

東京都とトーキョーアーツアンドスペース(TOKAS)が、中堅アーティストを継続的に支援し、その成長を促すことを目的に設けた現代美術の賞「Tokyo Contemporary Art Award(TCAA)」。2018 年から実施している本アワードの第3回「TCAA 2021-2023」の受賞者である志賀理江子と竹内公太の受賞記念展が、2023年3月18日(土)から6月18日(日) まで「東京都現代美術館」で開催される。 2008年に宮城県へと移住した志賀は、2011年の東日本大震災後から始まったあらゆる分野での復興計画に圧倒された経験を、人間が「歩く」営みとして捉えた作品を発表。会場には、新作の映像を中心に、東京から三陸を通り、青森の太平洋側先端までの沿岸部の地図を土台にした大型コラージュ作品も展示される。 コラージュ作品には、写真や絵のほか、志賀が過去に残したメモなども混在。震災からの12年間、そして変化し続ける自身の内面や思考を可視化することを試みた本作からは、人間の性質や自然との調和、規制と自由、喪失と悲しみなど、現代社会が抱える本質的な要素を感じ取ることができるだろう。 一方の竹内は、第二次世界大戦末期の日本軍の兵器「風船爆弾」を題材にした作品を展示する。今回は、アメリカでのさらなるリサーチを経て、風船が落ちた地面の写真を使った、実寸大の風船による新作インスタレーションを発表する予定だ。 この作品は、東日本大震災の余波により、保存が不可能となった福島県いわき市の「三凾座(みはこざ)」が解体されるまでの過程を映した映像のインスタレーションとともに展示予定。いわき市は、風船爆弾がアメリカへ向けて発射された場所の一つでもある。この両作品の鑑賞体験は、過去の出来事、アーティスト、そして鑑賞者による「憑依の連鎖」を作るだろう。 今回、「TCAA」の受賞記念展として初めて展覧会タイトルに「さばかれえぬ私へ/Waiting for the Wind」という言葉が付けられているが、これは志賀と竹内の対話の中から生み出されたものだという。作品の方向性は違えど、東日本大震災の爪痕が今も残る宮城県と福島県を拠点に活動する2人。作品が重なり合うように構成された展示空間にも注目してほしい。 各作品に込められた思いをより詳しく知りたいという人は、3月19日(日)に開催されるアーティスト・トークへの参加がおすすめ(入場無料、事前予約制)。作品画像に加え、制作についての作家のテキストや専門家による寄稿などが掲載されたモノグラフ(非売品)も併せて発行される。モノグラフの一部は3月下旬から公式ウェブサイトに公開される予定なので、展覧会に足を運べないという人はのぞいてみるといいだろう。 主催:東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 トーキョーアーツアンドスペース・東京都現代美術館

デイヴィッド・ホックニー展

イギリスを代表する画家、デイヴィッド・ホックニー。日本では27年ぶりとなる大規模個展が、「東京都現代美術館」で開催する。2021年にパリの「オランジュリー美術館」で公開され話題を呼んだ、コロナ禍に描き上げた全長90メートルにも及ぶ新作風景画が初来日する。 1960年代にアメリカの西海岸で描いた初期の代表作はもちろん、近年の集大成というべき故郷ヨークシャー東部の自然を描いた大型絵画のシリーズなど100点以上の作品を展示する。 2010年の発売時から、iPadをドローイングツールとしていち早く使用してきたホックニー。多岐にわたる表現方法を探求する、彼のエネルギーを目の当たりにしたい。

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