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アニメと没入型ライブを掛け合わせた世界初の試み

2026年10月10日(土)、高輪の「MoN Takanawa」で、アニマーシブライブ『竜とそばかすの姫 - PROJECT LAYRA -』が幕を開ける。アニメとイマーシブ(没入型)を掛け合わせた世界初の試みだ。
物語の舞台は、映画から5年後の仮想世界〈U〉。歌姫ベルが姿を消した世界で、ベルをプロデュースしたヒロちゃんが、新人の「LAYRA(レイラ)」を見出し、〈U〉史上最大の音楽フェス「Utopia」を開催する。観客は、この祭典に熱狂する60億人の一員として客席からステージまでを体験する。
アニメ映画『竜とそばかすの姫』を監督した細田守は、初めて一観客として見た感想をこう語った。「ライブというか、演劇というか、ミュージカルというか、なんとも言えない体験をしたなという気分です」。バーチャルと生身の現実、その両方を出演者が力強く演じる姿が「非常に感動的」だったという。
LAYRAを演じるのは、ASCA、昆夏美、miwa、みきまりあ、鈴木このみの5人。同じ役を、異なる出身と個性を持つ5人が、それぞれの形で歌い、演じる。5者5様のレイラの演出やキャラクターがあるのが同作の魅力の一つだ。映画を劇場で見て「歌の力をもう一度信じさせてくれた」と語るASCAは、5年後の物語を届けられることを心からうれしいと話す。
舞台初挑戦のmiwaは「自分のライブよりも何百倍も緊張した」と明かした。LAYRAはソニーミュージック系Echoesから、初のバーチャル歌姫としてデビューする。
制作陣も豪華だ。クリエーティブディレクターは、劇団ノーミーツを旗揚げした広屋佑規。脚本は小御門優一郎、映像監督は篠田利隆、舞台演出は山崎彬、音楽監督はAdo「踊」を手がけたTeddyLoidが務め、本作のために書き下ろした新曲『わたしはLAYRA』の一部はすでに公開されている。キャラクターデザインはMika Pikazoとしまぐちニケ。広屋は「アニメの世界の中に没入する体験」を目指したと語った。
本作はアニメであり、演劇であり、ライブであり、リアルであり、バーチャルである。全てがそのいずれかの呼び水になっており、つながっている。どれでもあるが、そのどれかだけを追いかけるとどこか霧散してしまうような感覚は、日本人の曖昧さの象徴であり、それを良しとしてしまう大らかさとも言える。企画プロデューサーの日本のアニメと音楽の文化を新しいパフォーミングアーツとして世界へ発信する、
アニメの観点から言えば、アニメ内のバーチャル歌姫と現実世界の歌手を物語の力によって繋ぐという試みは、アニメ『竜とそばかすの姫』の核心そのものであり、その点、この世界初の試みはきちんと続編と言える。この超異色の続編をどう楽しむのかは各々の感性と主体性にかかっている。MoN Takanawa企画プロデューサーの蒔野真彩は、日本のアニメと音楽の文化を新しいパフォーミングアーツとして世界へ発信する、その「最初の挑戦の一歩」だと語る。
チケットは6,600円から。特設ウェブページで購入できる。会期は11月15日まで。この秋は音楽に染まる高輪へ足を運んでみては。
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