ブルーノート プレイス
Photo: Keisuke Tanigawa
Photo: Keisuke Tanigawa

東京、5月に行くべきジャズイベント5選

名手や気鋭の若手による演奏を青山・池袋・江古田で聴く

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新緑の風が心地いい5月、ジャズの旅に出かけてみるのはどうだろうか。名手から気鋭の若手まで、今月も東京で聴くべきライブが盛りだくさんだ。

本記事では、情熱的なラテンジャズから実験的なサウンドアートまで、初心者から通まで響くであろう5公演を厳選して紹介する。

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  • 音楽
  • 池袋

「隠れ家的な」という枕詞で紹介されがちだが、今やジャズ愛好家によく知られた存在となっているリノベーションカフェ「カクルル(KAKULULU)」。2025年4月には11周年を記念したアニバーサリーイベントが行われ、未来を担う若手アーティストが多数出演した。

老若男女問わず多くの才能を紹介する、同店の公演として今月紹介したいのがトランペット奏者・類家心平とベーシスト・千葉広樹のデュオユニット「KaYak」によるライブだ。紹介文によれば内容は「電化された音楽表現で挑む地下実験工房」ということで、エフェクターなどを多用した演奏になることが予想される。「いい湯加減なジャズ」とは方向性が異なるが、ぜひ冒険的な音楽でクリエーティブな刺激を得て帰ってほしい。

  • 音楽
  • 江古田

太くてウォームな音色を持つサックス奏者・中島朱葉。そのトーンだけで十分なほど魅力的なプレイヤーといえよう。石若駿のプロジェクト「Answer to Remember」のメンバーとして夏に「FUJI ROCK FESTIVAL '25」にも出演予定の彼女が主役となるのが、本公演だ。

参加メンバーは中島のほかにギター・杉内浩介、オルガン・長田信慶、ドラムス・柳沼佑育。「ファンキー」と聞けばギラギラしたファンクを想像しがちだが、オルガン入りの編成ならば1950~60年代に流行したファンキージャズを指す。うねるグルーヴの中の熱狂を味わいたければ、ぜひ参加してみてほしい。

そして会場となる江古田「ジャズバー そるとぴーなつ」は明瞭会計に定評があり、ジャズ初心者も安心して通える東京のジャズスポットの一つだ。この日のミニマムチャージは2,500円(税込み)ということで、間違いないコストパフォーマンス。満足度の高い夜となるだろう。

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  • 音楽
  • 恵比寿

20代のうちから卓越したテクニックと表現力で多くの演奏と作品を発表してきたピアニスト・桑原あいは現在、米国に拠点を移して活動している。その彼女が5月に3週間ほど一時帰国し、その期間に行われるいくつかのライブの一つがこのピアノソロだ。

自身3度目となる「ブルーノート プレイス」での単独演奏となるので、場所にも慣れてリラックスした演奏が聞けるのだろうか。ちょうど彼女の10作目のアルバム『Opera』は、ピアノだけで構成された作品。前もってチェックするといい。

本アルバムに際してのインタビューで彼女は「邪念があると、特にソロピアノは弾けなくなってしまう。強いエゴが出ると、音楽から遠ざかる」と語っている。これはリラックスどころではない。一人でピアノに向き合う葛藤と、それを抜けた先にある自由を目撃しよう。

  • 音楽
  • 青山

ジャズは静的でナイーブな演奏ばかりではない。情熱的でダンサブルな演奏を聴きたいなら、1988年のメジャーデビュー以来、71歳になっても高いエネルギーでピアノを弾き続けるミシェル・カミロ(Michel Camilo)のトリオ公演を勧めたい。

昨年、5日間で10ステージという驚くようなスケジュールを駆け抜けた彼が、今年も4日間にわたってベースのリッキー・ロドリゲス(Ricky Rodriguez)、ドラムスのダフニス・プリエト(Dafnis Prieto)の気心知れたメンバーと再来日。得意とするラテンのグルーヴ、メランコリックなメロディーで必ずやフロアを高揚感で満たすはずだ。

音楽的にキャッチーな瞬間も多いと予想されるので、「『ブルーノートデビュー』をしたい」 と考えているジャズ初心者やカップル、ロックファンなど、多くの人に体験してもらいたい。

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  • 音楽
  • 渋谷

現代ジャズ最前線とされるイギリス。そこで今最も注目されるアーティストの一人が、ドラマーのユセフ・デイズ(Yussef Dayes)だ。本公演はチルな質感のビートの中に繊細な超絶技巧を忍ばせた、彼の音楽をスタンディングで体感するチャンスである。

過去何度も来日しているデイズだが、今年公開された動画では富士山の前で三線とボーカルで城南海をゲストに招いて演奏し、和の文化へのリスペクトを表明。さらには下北沢のジャズ喫茶「トンリスト(tonlist)」にバンドメンバーと訪れ、ジャズ喫茶のカルチャーにも賛辞をおくるなど美しい内容だった。

親日家である彼が、今回どんな演奏を届けてくれるのかに期待したい。アグレッシブで目まぐるしい展開ではなく、スキルフルなプレイヤーたちが演奏する心地よいビートの中で、フワフワと踊りながら非日常に浸ってみては。

5月に出かけるなら......

  • Things to do

ゴールデンウィークも近づいてきたが、天然温泉が楽しめる健康ランド&スパで日頃の疲れをリセットさせるのはどうだろう。都内には、サウナや岩盤浴と併せて気軽に天然温泉に浸かれる健康ランドやスパがいくつもある。銭湯とはまた違った良さがあり、バリエーションに富んだ数種類の風呂を体験できたり、プールやエステ、食事も併せて楽しめたりするのがうれしい。

ここでは、時間を気にせずリラックスできる新宿にある24時間営業のスパや、都内では珍しいうぐいす色のにごり湯の源泉掛け流し温泉が楽しめる施設など10軒を紹介する。

  • Things to do

人気海外旅行先ランキングでは例年上位に君臨するほど、ファンが多い台湾。台湾の魅力はたくさんあるが、やはりグルメは外せない。

サクサクとした食感がやみつきなる台湾からあげ「大鶏排(ダージーパイ)」や、甘くてジューシーなフルーツがたっぷり乗った「台湾かき氷」など、バリエーションは多彩だ。

そんな台湾の魅力をたっぷり詰め込んだイベントが、5〜7月にかけて各所で開催される。中には夜まで開催されるイベントもあり、赤いランタンが醸し出す雰囲気は現地の夜市さながらだ。

ぜひ気になるイベントを見つけて、プチ台湾旅行に出かけてみては。

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  • 音楽

いよいよ春フェスシーズンの到来だ。ハウス、テクノDJを集めた「Rainbow Disco Club」を筆頭に、ジャンルもスタイルも異なる音楽の祭典が次々と開催される。

9年ぶりの復活を遂げる「NANO-MUGEN FES.」には、BECKがバンド編成で登場。幕張の海辺で初開催される「THE BEACH」では、ケミカル・ブラザーズ(The Chemical Brothers)がロングセットを繰り広げる。

今年20周年を迎える「GREENROOM FESTIVAL」は開催日数を3日間にスケールアップするなど、それぞれの個性が光るフェスティバルが目白押しだ。

自分に合ったフェスティバルを選んで、心が踊り出す瞬間を見つけてほしい。

  • 音楽

国内外の音楽ファンにとって魅力的なスポットが次々と登場する東京。特にインバウンド客には、リスニングバーやジャズ喫茶など、音楽をじっくり楽しむ場所が注目されている。飲んで踊るだけでなく、アートを鑑賞したり食事を楽しみながら音楽に浸れるヴェニューが音楽との距離を縮め、ナイトライフの楽しみ方の幅を広げているのだ。

ここでは2024年にオープンし、東京の音楽シーンに新風を吹き込む、注目のミュージックヴェニューを紹介する。自分らしい、音楽との付き合い方を見つけられるだろう。

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  • Things to do

現在、東京では「100年に一度」と言われる大規模再開発が進行中。新しい建物が次々と誕生している。

2025年には、注目すべき新施設のオープンが相次ぐ予定だ。特に、高輪エリアで進行中の大規模なまちづくり計画高輪ゲートウェイシティ」の完成や、歴史上初となる「西武池袋本店」の全面リニューアルには、大きな期待が寄せられている。 

 進化を続ける東京から、2025年も目が離せない。

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