虎ノ門横丁
虎ノ門横丁(Photo: TimeOutTokyo Editor)

東京、絶対に外さない新型横丁6選

令和を象徴する飲食街を練り歩く

テキスト:
Genya Aoki
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近年、東京では毎夜多くの人が詰めかける話題の横丁が次々と誕生している。人を引きつけて止まない特徴的な六つの新型横丁を紹介しよう。予約困難な名店が集う横丁や、国際色豊かで意外性抜群のカオスエリア、乾杯で盛り上がる郷土愛に満ちた47都道府県のドリンクや料理を満喫できるなど、その魅力は多様で奥行きのある場所ばかり。気安く、おいしく、楽しい時間を過ごせる横丁ライフを満喫しよう。 

1. ザ・レストラン(イート プレイ ワークス)

イート プレイ ワークス
Photo: Kisa Toyoshima

広尾駅前に生まれた新しいワークスタイルを提案するイート プレイ ワークス(EAT PLAY WORKS)をコンセプトにした複合施設。1、2階には、ブルックリンでミシュランを獲得したメキシカン料理店のオショモコモダンベトナミーズの火付け役アンディの新業態アンコムなど予約困難な高級店のセカンドブランドが一堂に会する。コアなファンが多いひと癖ある店舗ばかりで、食通ほど何度も通ってしまう新たなタイプの横丁である。店同士の関係がフランクなので別店にいても頼めば席の交換や、時には出前までしてくれる柔軟さもこの横丁の魅力だ

イートプレイワークス
オショモコでは、和歌山県那智勝浦町のもちもちの食感が特徴的なビンチョウマグロを使用し、多様な唐辛子から作られるオリジナルのソースと合わせ、揚げたコーントルティーヤに乗せたトスターダ(1,650円)がおすすめ(Photo: THE RESTAURANT)
イートプレイワークス
アンコムの看板メニューは『海老の生春巻き』、しば漬けが中に入っており、ハタハタで作った魚醤(ぎょしょう)「しょっつる」をベースにしたオリジナルソースをつけて食べる和と融合したモダンベトナミーズが堪能できる(Photo: THE RESTAURANT)

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2. 虎ノ門横丁

虎ノ門横丁
虎ノ門横丁( Photo: TimeOutTokyo Editor)

虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー3階の飲食店エリア。創業70年の歴史を持つ鳥茂の分店などこれまでに多店舗展開をしてこなかった東京の名店が26店舗入居している。本店ではコース制の店がアラカルトで注文できるなど入りやすく、値ごろに楽しめるところが魅力だ。ほかにもクラフトジンの蒸留所がある酒食堂 虎ノ門蒸留所やクラフトビールバーの虎ノ門ブルワリー、ワインセラーでありワインバーのハンドピッキングワインなど、本格的なこだわりの酒をはしごできるので、酒好きも満足できるだろう。 

虎ノ門横丁
酒食堂 虎ノ門蒸留所の店内で造られたオリジナルジン『COMMON』、季節ごとにカモミールなど旬のボタニカルを加えており、シーズンごとで異なる味や香りが楽しめる(Photo: Lim Chee Wah)
鳥茂分店
刺し身でも食べられるほど鮮度抜群のレバーを使用しているという、やきとんの概念を覆す『レバー』(鳥茂分店)

  

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3. 渋谷横丁

渋谷横丁
渋谷横丁


渋谷のミヤシタパーク1階にある昔懐かしい商店街がテーマの渋谷横丁。恵比寿横丁のプロデュースを行う浜倉好宣が手がけ、北海道から九州、沖縄まで、地域に根付いたソウルフードが楽しめるほか、元力士が実際に食べていたメニューを提供する、力士めし 萬や昭和レトロな純喫茶やスナックなど、さまざまなエンターテインメント要素が満載。それぞれの地域や店の特色をユニークな視点で打ち出した乾杯ドリンクは、必ず注文してほしいメニューだ。

魚利喜 クーラーボックスガリ酎
寿司屋のガリ(ショウガの甘酢漬け)が入った酎ハイ。ガリの甘酸っぱさが癖になる『クーラーボックス ガリ酎』(2,499円)(魚利喜)
四国食市 骨付き鶏一本焼き
独特なスパイスで味付けした濃厚な味わいが楽しめる鳥もも肉、うどんに匹敵する香川のソウルフード『骨付き鶏一本焼き』(1,299円)(四国食市)

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4. カオス キッチン(渋谷パルコ)

渋谷パルコ
米とサーカス(Photo: Kisa Toyoshima)


渋谷パルコ
地下1階に広がる、飲食店と物販店が混在したレストランフロア。「ノンエイジ」「ジェンダーレス」「コスモポリタン」を掲げるパルコの個性が感じられる魅惑の空間だ。ジビエと昆虫料理店、米とサーカスに始まり、ビーガン仕様で大衆居酒屋メニューを提供する真さか、横丁物件には珍しい甘味処、甘味おかめ、新宿二丁目から抜け出したかのような純喫茶兼ミックスバーのキャンピーバーなど、多様なジャンルの21の飲食店に加えて、レコードショップ ユニオンレコードや占いコーナーなどが混在している。ここに来れば、酒好きやグルメのみならず、カルチャー色を求める人も満足できるだろう。 

はまの屋パーラー/キャンピーバー(Campy Bar!)
女装パフォーマーのブルボンヌがプロデュースしており、個性的なバースタッフが朝の5時までもてなしてくれる(はまの屋パーラー/キャンピーバー)
渋谷パルコ
スイーツを求めるならここに決まり。有楽町に本店を構える老舗甘味処だ。ミルク味のソフトクリームとこしあんのマリアージュが疲れた体に優しく溶け込む名物『蔵王あんみつ(大正金時豆こしあん)』(850円)を召し上がれ(甘味おかめ)

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5. 東京大塚 のれん街

東京大塚 のれん街
東京大塚 のれん街

大塚で空き家になっていた古民家をリノベーションし、9区画に11店舗の飲食店が並ぶ昭和を現代にアップデートしたのれん街。ほぼ新宿のれん街を手がけたスパイスワークスが運営している。軒を連ねるのは、別館でスナックスタイルの貸し切りカラオケが楽しめる餃子酒場、アガリコ餃子楼や酒の創作アテ寿司を提供する魚寿司、たこやき専門店の名匠 上木家など、懐かしさと新鮮さが同居したネオ大衆酒場たち。すぐ近くを都電荒川線が通るレトロな町並みを眺めながら、はしご酒に興じよう。  

大塚のれん街
アガリコ餃子楼 もちもちの皮と肉汁たっぷりのもちもちの皮と肉汁たっぷりのあんが特徴的な『手作り餃子』(350円)(アガリコ餃子楼)
東京 大塚のれん街
『マグロロッシーニ風』や『飲めるサーモン』などの創作寿司が自慢(魚寿司)

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6. 日比谷オクロジ

日比谷オクロジ
日比谷オクロジ(Photo: Kisa Toyoshima)

有楽町駅から新橋駅間の高架下空間に、日比谷オクロジ(OKUROJI)が2020年9月10日(木)開業した。手がけるのは、JR東日本グループ。名古屋で行列のうなぎ店、炭焼 うな富士やビンテージボトルの味わいをブレンド技術によって現在によみがえらせるクラシックバー、ミクソロジーヘリテイジ、モダンな和の甘味とオーガニックコーヒーや、無農薬の烏龍茶とのペアリングを楽しめるスイーツスタンド和菓子 楚々など、こだわりの飲食28店舗が出店している。コリドー街へと連なる高架下の新たな大人の遊び場に足を運んでみよう。

炭焼 うな富士 有楽町店
手作業で丁寧に焼かれた肉厚なうなぎは、表面をパリパリッと香ばしく、中はふわふわでジューシー。東京でも行列必至だが、その価値は十分にある(炭焼 うな富士 有楽町店)
ミクソロジーヘリテージ
ビンテージボトルの味わいを豊富な知識とブレンド技術によって現在によみがえらせた、究極のクラシックカクテルを提供する(ミクソロジーヘリテージ)

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