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Photo: Analicia Graca Creative Direction: Jasmina Mitrovic | HOTEL FAMY
Photo: Analicia Graca Creative Direction: Jasmina Mitrovic

東京近郊、クールなラブホテル7選

英語編集部が厳選、都会の喧騒をすり抜ける非日常の別世界を紹介

Jasmina Mitrovic
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タイムアウト東京 > ホテル > 東京近郊、最高にクールなラブホテル7選

日本のラブホテルは、単なる宿泊施設という枠を超え、街のいたるところで強烈な存在感を放つ「多機能エンターテインメント空間」へと変貌を遂げている。ちょっとした仮眠や出張時の宿としてはもちろん、充実のフードメニューを頼んで女子会を楽しんだり、コスチュームをレンタルして非日常のキャラクターになりきれたりする場所としても機能しているのだ。

中には、感度の高いファッション写真のロケ地に選ばれたり、アートプロジェクトとコラボレーションを展開したりする名店も存在する。用途を限定しないその自由度の高さから、本来の目的で一度も使ったことがない若者たちの間でも、現在はカルト的な人気を博すほどだ。

ラブホテルが提供するもの、それは「ファンタジー」にほかならない。昨今流行の無難なミニマリズムをあっさりと投げ捨て、掲げたコンセプトの世界観をこれでもかと徹底的に作り込む。万人受けする均一なホスピタリティーばかりが目指されがちな都市において、過剰さや好奇心、最高の意味での「悪趣味(バッドテイスト)」を堂々と全肯定してくれる空間なのだ。

日常を抜け出して刺激が欲しいなら、今週末はラブホテルでステイケーションを決め込んでみるのはどうだろう。世間の行楽シーズンや休日でも変わらない安心のシステムで迎えてくれる。いつもと違う刺激的な冒険を求め、これから紹介するユニークな空間へ一歩足を踏み入れてみてほしい。

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ヨーロッパの美学をこれでもかと詰め込んだ「ホテルブルージュ」。館内を彩る調度品は、すべて本物だ。ベッドフレームからシャンデリアに至るまで、あらゆる家具が海外から直接買い付けられたもので、1998年にファミリー経営として創業して以来、その徹底した世界観づくりへの情熱は少しもブレていない。

例えば、あるフロアは美しいベネチアングラスの照明とカーニバルの仮面だけで埋め尽くされている。中でも「007号室」は、専用の屋外プールに加え、2つのベッドルーム、そして「スイート」の名にふさわしい広大なリビング&ダイニングスペースまで完備する。

全室にカラオケも導入されており、ここはまさに「大人のためのディズニーランド」といえるだろう。

春には、敷地内に本格的なバラ園の迷路が登場し、7月から9月にかけてはプールも開放される。ラブホテルでありながら家族連れでの利用も歓迎しており、アーケードゲームやレンタルゲーム機が揃う「パーティールーム」は事前予約も可能だ。

実際、リピーターの多くはパーティー目的の女子会グループだという。

1979年に旅館として産声を上げ、その後ビジネスホテルへと転身した「ALPHA-IN(アルファイン)」。しかし、フェティッシュライターをなりわいとしていた先代オーナー(現オーナーの父)の決断によって、その運命は激変する。

東京屈指の超一等地であり、各国の大使館がひしめくエリアのど真ん中。そこに突如現れる小ぶりな灰色の石造りの城こそが、このホテルの正体だ。

館内に足を踏み入れると、全26室すべてがBDSMとフェティッシュプレイのために設えられた濃密な空間が広がる。部屋のテーマに合わせ、つり下げ用の天井フックや緊縛用フレーム、拘束台、レザー製の各種SM器具などが完璧に完備されている。

その唯一無二の世界観は、カナダ人写真家のナタリー・ダウスト(Nathalie Daoust)が数カ月にわたって客室や常連客の姿をカメラに収めたほか、名だたるファッションブランドのルック撮影のロケ地としても愛されてきた。2024年末にリリースされたホテルの公式アートブックには、あの「HYSTERIC GLAMOUR」のデザイナーもインタビューを寄せている。

現オーナーの今関さおりは、ここを単なる宿泊施設にとどめず、クィアやフェティッシュコミュニティーのイベント発信地としてさらに発展させていこうと、情熱を注いでいる。

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  • ホテル
  • 幕張

「自分たちの客が何を求めているか」を完璧にハックしているのが、幕張本郷駅から徒歩5分の「HOTEL FAMY(ホテル ファミー)」だ。

城のような外観に、バリエーション豊かなテーマ型ルームの数々。もはや宿泊施設というよりは、本格的な「撮影スタジオ」と呼ぶ方がしっくりくるだろう。ホテル側もその需要を完全に自覚しており、1回の滞在で複数の部屋をハシゴして撮影が楽しめる、レイヤーや「撮影ガチ勢」のための専用プランまで用意されている。

もちろんコスプレ衣装のレンタルも充実。部屋に直接届くフードやドリンクのメニューも、SNSでの「映え」を意識したインフルエンサー好みの華やかなルックスばかりだ。

もしバズるコンテンツを狙ってここを訪れるなら、HOTEL FAMYはその撮影体験が最高にスムーズに進むよう、完璧な舞台を用意して待ってくれているだろう。

日本最大級のテーマ型ホテルチェーンが手がける「HOTEL SARA GRANDE(ホテル サラ グランデ)」。ここは、ゲストを楽しませるアイデアを全方位から詰め込んだ、凄まじい熱量を感じさせる空間だ。

五反田駅から徒歩数分という立地にたたずむ、全50室の強烈なコンセプトを誇る同ホテル。客室のラインアップには、電車の車両、クリニック、フィットネスジム、例のマジックミラー付きのバン、魔法魔術学校、ポップな「キャンディルーム」、そしてそしてゲームの世界観を再現した「無限1UP」ルームなどが名を連ねる。

最大の目玉の一つが、病院をテーマにした部屋。壁に設置された本物のレントゲン読取機に至るまで、世界観の作り込みに一切の妥協がない。

全室にカラオケが完備されているほか、用意されたアメニティーもハイグレードなものばかり。常に多くの利用客でにぎわっているため、目当ての部屋があるなら事前の作戦と、満室時に待つ覚悟を持って足を運ぶのが賢明だ。

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等々力渓谷公園」は、東京の隠れたオアシスだ。この近くにたたずむ「HOTEL 大和 RESORT」もまた、都会の喧騒(けんそう)から切り離された秘密の隠れ家として完璧な機能を果たしている。

同ホテルが打ち出すのは、単なるロマンチックな夜ではなく、心身を癒やす「セルフケアウェルネス」の滞在スタイル。客室には日焼けマシンやスチームサウナ、高気圧酸素カプセルが完備され、なかにはスロットマシンが置かれた部屋まである(ギャンブルも立派なメンタルケアになり得る、というわけだ)。

屋上には、アジアンリゾートのスパを彷彿(ほうふつ)とさせる貸切露天風呂があり、都内でこの料金帯を考えると信じられないほどのクオリティーを誇る。加えて、客室に専用の露天風呂が付いた贅沢なプランも用意する。

フロントには30〜40種類ものシャンプーやボディソープのバーが並び、フードメニューも充実している。ここは、たまたまラブホテルという形態をとっているだけの、実にリーズナブルな1泊2日のセルフケアスポット。長く滞在すればするほど、「ここがどんなホテルか」という境界線はどうでもよくなっていくはずだ。

創業30年を超え、過去2回の全面リニューアルを経た今も、東京の下町情緒を愛する人々を引きつけてやまない、レトロなノスタルジーを漂わせる「HOTEL Papion(ホテル パピヨン)」。数あるコンセプトルームの中には、本物のグランドピアノを設置した部屋が2室あり、プロの音楽家がわざわざ練習に訪れるほどの本格派だという。

だが、多くの利用客が目指す最大の目玉は「レトロカー」の部屋だろう。クラシックカーの車内を完全に再現した空間で、運転席に腰掛け、どこへ行くでもなくただハンドルを握るという、贅沢な時間が堪能できる。

館内では、「Uber Eats」で客室へ食事を直接配送してもらうこともできる。脳内ロードトリップの真っ最中に、車内でジャンクフードをつまむのは至極当然の流れだろう。

人気のコンセプトルームは事前予約ができず週末は混み合うため、特定の部屋を狙うなら平日を狙うのが鉄則だ。ホテル側も写真撮影を大いに歓迎しており、世間におけるラブホテルの価値観や用途が変わっていく現状をポジティブに捉えている。

「東京にいながらにして、まるで海外旅行に来たかのような感覚を味わってほしい」――それこそが、同ホテルが仕掛けるエンターテインメントの本質なのだ。

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  • 池袋

滞在するだけで、まるで糖分を過剰摂取したかのような興奮に包まれる「スイーツホテル池袋店」。目の前にあるものが一体何なのか脳が認識するより早く、そのド派手な外観が視界に飛び込んでくる。

壁面を埋め尽くす巨大なクッキー、チョコレートバー、そしてシュークリームの数々。ピンク色に染まった建物は、まるで建築物全体に甘いデコレーションを施したかのようだ。

館内へ進むと、それぞれの客室が菓子の世界のさまざまなモチーフを徹底的に再現している。中でも最高峰の「401」は、まさに主役にふさわしい贅沢な空間だ。屋上には実際に動くメリーゴーラウンドやペダル式のジェットコースターが鎮座し、寝室には巨大なダークチョコレートの貝殻に包まれたベッドまで鎮座している。

さらに客室へ向かう前には、チョコレートのバスソルトまで用意された無料のキャンディーバーで、好きなスイーツをバイキング形式で選べるサービスもある。童話のヘンゼルとグレーテルなら歓喜して飛びつくような空間だが、入場できるのは大人だけなので注意してほしい。

もっと東京のホテルを楽しむなら……

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  • モーテル

日本独特の文化とも言えるラブホテル。江戸時代の「出会茶屋」や、戦後の「連れ込み宿」など、古くから同様の施設は存在したが、ラブホテルと聞いてイメージするような絢爛豪華な空間が出現するのは高度経済成長期に入ってからのことだ。

回転ベッドや鏡張りの部屋、透明風呂など、淫靡で過剰な設備を備えたホテルが作られるようになり、1973年には城のような外観で一世を風靡した目黒エンペラーがオープンする。その後、豪華客船やUFO型など派手な外観のラブホテルが乱立し一種のブームを迎えるが、現在では度重なる法改正などの理由により新築や改築が難しくなっている。

そんなオールドスクールのラブホテルについては、都築響一の東京観光案内所 其ノ弐にも詳しい内容が掲載されているので参考にしてほしい。

一方で、エンターテイメント要素の強いラブホテルは、カップル以外の利用客にも歓迎されるようになり、特にブティックホテルやファッションホテルといった名称で営業を行うホテルは、セックス以外にも様々に楽しむ方法を提供するものが多くなっている。個室なので店のスタッフに気を使わなくてよく、飲食物の持ち込みも可能なのでパーティー会場としても便利だ。

本記事では、そういったセックスのみを目的としない、女子会やパーティなどに利用できるホテルを特集する。風俗営業のラブホテルに限らず、デザインやシステム、雰囲気を楽しむことのできる、実際に利用する価値のあるものを集めた。

  • ホテル

後世に伝えるために、法律によって保護されている文化財。国や地方自治体が登録する有形文化財は建造物だけでも2万5000件を超える。じつは、この中には泊まれる文化財もある。

ここでは、東京都の文化財に指定されている宿やホテル、横浜市認定歴史的建造物となったホテルなどを紹介しよう。情緒あふれる名建築の中にゆったりと身を置き、悠久の時を感じてみてほしい。

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東京には数多くのホテルがあるが、天然温泉を有する宿もあるのは知っているだろうか。絶品の朝食、くつろげる部屋に加えて、体を芯から温めて疲れを癒やせる天然温泉に浸かってリフレッシュしよう。ここでは、遠くへ行かなくても、都内でこだわりの湯を堪能できる宿を9軒紹介する。

東京の夜景を一望できる露天風呂や、食事やスパも併せて楽しめる宿など、気分に合わせてチョイスしてほしい。日帰り入浴ができる施設もあるので、気軽に足を運んでみては。

  • ホテル
  • 旅館

都会的なスタイルのホテルも魅力的だが、都心にいながら日々の喧騒(けんそう)から離れられる「和モダン」なホテルで癒やされるのもいい。畳や木、障子など、日本の伝統的を感じる和と、現代のスタイリッシュさも兼ねそろえた上品な空間で、特別な一日が過ごせる。

ここでは、天然温泉も楽しめる旅館や、広大な日本庭園にたたずむ四季を楽しめるホテルなどを紹介。日本ならではのもてなしを体験してみては。

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