1. サムニコン バイ シュロ
    Photo: Kensuke Yamamoto
  2. ジェラテリア ジーナ
    Photo: Kensuke Yamamoto「チョコミント」
  3. 希須林 軽井沢
    Photo: Kensuke Yamamoto

ここは東京24区? 山本憲資の軽井沢おすすめスポット6選

東京の延長線上で楽しめる軽井沢のこなれた店やギャラリーを紹介

編集:
Genya Aoki
寄稿:
Kensuke Yamamoto
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東京駅から新幹線で1時間、昨今は移住者も増えている軽井沢。私、筆者の山本憲資は大学時代から東京生活を20年余り過ごしてきたが、2020年の夏から軽井沢に拠点を移して、現在は森の中で生活している。

東京からのアクセスの良さや洗練された、たたずまいの店舗や施設が多いことから、軽井沢は「東京24区」といわれることもある。この一言を真に受けて、東京の延長線上で楽しめるこなれたスポットを毎月紹介していこうと立ち上げた連載企画が、「軽井沢は東京24区?」だ。

ここでは、この企画で紹介してきたスポットをダイジェストで紹介しよう。中軽井沢の駅前で昼飲みできるブルワリー併設型タップルーム、ジェラートの名店、蔵前の人気セレクトショップの姉妹店、リヒターの常設スペースなど、都内からわざわざ行きたいヴェニューばかり。ぜひチェックして、旅の行き先リストに加えてほしい。
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軽井沢は東京24区?
  • アート

2023年7月29日に、軽井沢駅から徒歩20分ほどの場所に画家・ゲルハルト・リヒターの常設展示空間「リヒター ラウム(richter raum)」が誕生した。

展示は4つの部屋で構成されているほか、リヒター ラウムのために作られた屋外作品「Strip Sculpture Karuizawa」がガーデンに鎮座している。木々が映り込む様子もここならではで、時間や季節によって見え方の変化が楽しめる。

リヒターの世界観を自然の中で堪能できる、世界でも唯一無二の空間。このために軽井沢を訪れる価値は十分にあるだろう。

なお完全予約制なので、注意してほしい。

  • レストラン

ビール醸造所「カルイザワキュー(karuizawa Q)」の2階にあるこの店は、昼からウマいビールが味わえる場所だ。軽井沢で根強いファンの多い「バード(Bird)」「酒場8」の新業態で、カウンター越しにあるタップから全10種類のクラフトビールを出来たてで提供してくれる。

メインのセゾンはフルーティーで爽やか、甘さはなくドライ感がきいていて、昼からでも飲みやすいテイストだ(オンタップのビールは日によって異なる)。

「ビールに合いそう」というコンセプトで新たに考案したフードメニューも見逃せない。昼の時間帯(12〜15時)なら「自家製ソーセージのホットドッグ」(900円)をセレクトしてみてほしい。たっぷりとかかったタマネギとピクルスが程よいアクセントとなっている。付け合わせのフライドポテトもまた、ビールとの相性は抜群である。

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  • ショッピング

台東区鳥越にある人気のセレクトショップ「シュロ(SyuRo)」が長野県御代田に家具と日用品のギャラリーショップ「サムニコン バイ シュロ(SAMNICON by SyuRo)」を2023年5月に新設した。

オーナーは、デザイナー、スタイリストとして活躍する宇南山加子。宇南山が手がけるオリジナルブランド「SyuRo」の食器、コスメティック、小物のほか、彼女の審美眼でセレクトされた雑貨など、暮らしを豊かにするアイテムがラインアップされている。

彼女のパートナーであり、デザイナーの松岡智之が全国各地の家具メーカーと協業して、デザインした家具も並ぶ。デンマークへの留学経験がある松岡のデザインは北欧の空気感をまとっており、ジャパニーズモダンな雰囲気との相性も良い。

さらに、自然に囲まれた景観との一体感も感じられる。こうした独自の融合を生み出す宇南山の世界感も、同店の魅力の一つだろう。

営業は週末が中心だが、不定期なので訪れる際は公式Instagramで確認してほしい。

  • レストラン

軽井沢北口から徒歩3分にあるジェラートの名店。10時から22時まで営業し、夜はワインやつまみも提供している。ジェラートを手がけるのは、ジェラートチャンピオンの下など、2度のイタリアでの修行を経験し、3度のコンクール受賞歴を誇る常田光秀。

ショーケースには、信州産の旬のフルーツといったジェラートが12種類ほど用意されており、どれを選ぶか迷うのも楽しい。夏場なら「チョコミント」や「ヨーグルトブルーベリージェラート」が人気だ。

毎月17日は「ジーナの日」として、通常にはないスペシャルメニューがラインアップされるので、タイミングが合えば、ぜひ訪れてみてほしい。

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  • レストラン

青山に本店を構え、赤坂にも支店を持つ人気中華料理店の軽井沢店。「ハルニレテラス」内にあり、2019年にはカウンター9席でシェフと会話しながら話せるスタイルへリニューアルした。同時にメニューもシェフ・佐野太一の独自色が強くなり、青山店と同じメニューでも、別のレシピで作られているという。

レギュラーメニューの中でもいちおしは「麻婆茄子」(1200円、以下全て税込み)。おそらく、これまで食べた麻婆茄子の中で最もおいしい。

自家製の唐辛子を発酵させた泡辣醤(パオラージャン)と挽肉のあんがナス茄子と見事に絡み合い、口の中で抜群のハーモニーを奏でる。

佐野のおすすめは「希須林のレバニラ」(1,200円)。毎週新鮮なレバーを牧場から取り寄せており、普段はレバーを食べないけどここでは食べるという常連の客もいるという。新鮮でシャキっと炒められたニラとの相性が抜群だ。

  • ホテル

軽井沢駅から車で20分ほど、千ヶ滝エリアにある「ししいわハウス」は建築好きならぜひとも訪れてほしいスモールラグジュアリーホテルだ。

現在3棟あり、1、2棟目はともに著名建築家である坂茂が設計。2023年6月にオープンした3棟目「SSH No.03」は、「金沢21世紀美術館」などで知られる建築ユニット「SANAA」の西沢立衛が建築設計を手がけている。

館内には客室が11部屋。中庭を囲むように設置された縁側が、回廊のように部屋同士をつないでいる。エントランスには、西沢がセレクトしたというピエール・ジャンヌレの椅子、トーネットのスツール、浮世絵が飾られた小さなロビースペースがゲストを出迎える。

ディナーは、エグゼクティブシェフの岡本将士が手がける地元の食材を生かしたコースが堪能できる。

執筆者プロフィール

山本憲資

Sumally Founder&CEO

1981年生まれ、神戸出身。 広告代理店・雑誌編集者を経て、Sumallyを設立。 スマートフォン収納サービス「サマリーポケット」も好評。 2020年夏から軽井沢に拠点を移し、スマートリモートライフを実践している。音楽、食、舞台、アートなどへの興味が強く、週末には何かしらのインプットを求めて全国各地を飛び回る日々を過ごす。

もっと軽井沢観光したいなら……

  • トラベル

都心からもアクセスしやすい自然豊かな軽井沢は、日本屈指の高原リゾートタウンだ。東京駅から新幹線に乗れば約70分ほどで着くことができ、ぶらり旅にもぴったり。夏はゴルフやハイキング、秋には色とりどりの紅葉、冬はスキーやアイススケートなど、年間を通してさまざまなアクティビティを楽しめる。

軽井沢が避暑地として栄えたのは明治時代のこと。当時は東京から暑さを逃れてきた外国人宣教師やその家族が多く移り住む、国際的な雰囲気だったという。その後は日本人富裕層のリゾート地として繁栄し、今でも街には美しい洋館や教会など、当時の面影を感じられる建物も多く残る。

ここでは、グルメや最新リゾート施設など常に注目が集まる軽井沢の魅力を紹介する。

  • トラベル

明治時代から栄えた歴史ある避暑地の軽井沢。ハイエンドなイメージだが、気軽に、しかも質のいい、まさにコスとパフォーマンスに優れた穴場的スポットもある。目利きの別荘族も毎週通うジェラートやリカーショップ、あの高級リゾートの新形態のホテルなど、話題のスポットもたくさん。今回は駅や旧軽井沢の中心地からアクセス抜群の、車でなくても行きやすい、今、通うべき軽井沢を案内する。

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  • アート

東京の銀座8丁目にある建築『中銀カプセルタワービル』を知っている人は多いだろう。箱の形をしたカプセルを積み重ねたような外観の建物は、黒川紀章による設計で1972年に完成した。建築や都市に成長と変化を取り込むことをもくろんだ「メタボリズム」という運動を代表する建築とされる。

日本のみならず世界中の人々から関心をもたれていて、新型コロナウイルスが広まる以前までは、建築の前でカメラを持った外国人観光客の姿を多く見かけたものだ。

その有名建築の影に隠れ、もう一つのカプセル建築が翌年に完成していた。黒川が自らの別荘として建てた『CAPSULE HOUSE-K』だ。この別荘が宿泊施設として公開されることになったと聞いて、オーナーである黒川未来夫(くろかわ・みきお)に見学させてもらった。未来夫はMIRAI KUROKAWA DESIGN STUDIOの代表取締役で、黒川の息子に当たる。

 

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