1. 虎ノ門ヒルズ ステーションタワー
    Photo: Kisa Toyoshima
  2. tokyo node ラリーベル 「Pinky」
    Photo: Kisa Toyoshima'Pinky' by Larry Bell
  3. tokyo node Syn : 身体感覚の新たな地平 by Rhizomatiks × ELEVENPLAY
    Photo: Kisa Toyoshima'Syn: Unfolded Horizon of Bodily Senses' by Rhizomatiks and Elevenplay
  4. Tokyo node
    Photo: Kisa ToyoshimaSky Garden & Pool
  5. ステーションアトリウム
    Photo: Kisa Toyoshima

虎ノ門ヒルズ ステーションタワーでしかできない8のこと

地上250メートルの屋上インフィニティープール、最高のグルメ、没入体験ができる文化施設など

Mari Hiratsuka
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Mari Hiratsuka
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2023年、東京には個性が際立つ商業施設が続々とオープンしてきた。このほど「都市を創り、都市を育む」をスローガンに掲げる森ビル創業の地に、「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」が2023年10月6日(金)に開業する(一部施設は11月から順次オープン)。

同施設は、地上49階、地下4階建てで、日比谷線「虎ノ門ヒルズ」駅と一体的に開発された高さ約266メートルの超高層タワー。延べ床面積は79万2000平方メートルと、その規模は六本木ヒルズ級だ。

地下鉄駅前広場と一体となったフードホールと商業施設、東京初進出のホテルなどに加え、建物最上部には、新しい価値や体験、文化を発信する「トウキョウ ノード(TOKYO NODE)」を開設する。

2014年に誕生した「虎ノ門ヒルズ 森タワー」を起点に、進化を続けてきた虎ノ門周辺の一大プロジェクト。今回の開業によって、多様な都市機能が複合したコンパクトシティとして完成を遂げた。ここでは、施設の魅力を8つに絞って紹介しよう。

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地下鉄駅前広場で憩う。「ステーションアトリウム」
Photo: Kisa Toyoshima

1. 地下鉄駅前広場で憩う。「ステーションアトリウム」

地下2階から地上7階フロアは、約70店舗が出店する商業施設ゾーン。そんな同施設の顔となるのが、開放的な3層吹き抜けの地下鉄駅前広場「ステーションアトリウム」(地下2階)だ。

広場直結の「T-マーケット」には、新進気鋭のシェフが手がける27店舗が集結。7〜23時営業し、時間帯によってさまざまな用途に対応する。タイやフレンチ、モダン居酒屋、カフェバーなどが揃う。

今回のオープンで注目したいのは、夜にはバー営業も予定する日本橋の人気ベーカリー「ビーバー ブレッド(BEAVER BREAD)」の新業態、クラフトビール醸造所併設のブルワリーレストラン「ダムブルワリー レストラン(dam brewery restaurant)」、おでんとつまみが気軽に味わえる「角打ちKAN」などだ。

11月24日(金)オープンには、フレンチビストロ「ネキ(Neki)」などを手掛ける西恭平とバーテンダーの野村空人による居酒屋「ウケ(Uké)」など、気になる店が揃う。

一息つくなら、懐石料理の達人・荻野聡士が手がける和スイーツ店「赤坂おぎ乃 和甘」も見逃せない。

ステーションタワーの象徴的な存在となるのが「トーキョー ノード」。約1万平方メートルを誇り、最上部(45~49階、一部8階)に位置する新たな情報発信拠点だ。

皇居を臨む東京の眺望を背景に、音楽ライブやディナーパーティー、プレゼンテーションができるメインホール(46階)のほか、45階には単体での利用のみならず、連結した回遊型の会場として一体的な利用もできる3つのギャラリーが入居している。

360度の没入空間を演出できるドーム型天井などを備えたギャラリーでは、新たな作品のプレゼンテーションが生まれることだろう。

屋上階には、スカイガーデンとプール、レストラン、8階には共同研究などを行うラボも併設する。

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都会の絶景を眺める。「スカイ ガーデン&プール」
Photo: Kisa Toyoshima

3. 都会の絶景を眺める。「スカイ ガーデン&プール」

注目は、地上250メートルという都内随一の高さで圧倒的な眺望を誇る、49階の「スカイガーデン&プール(SKY GARDEN&POOL)」。オープンエアの広大な天空のスペースには、象徴的なインフィニティプールが存在感を表している。今後の用途は未定だが、更衣室も備えているそう。

この階には、フランスでアジア人初となるミシュランフレンチ三つ星を獲得した小林圭によるガストロノミーグリルフランセーズ&バー「ケイ コレクション パリ(KEI COLLECTION PARIS)」と、ユニークな仕掛けも楽しめるフレンチガストロノミー「アポテオーズ(apotheose)」が入居。ロケーションもあいまって、特に見逃せないレストランになるだろう。 

なおスカイガーデンにはレストラン利用者および対象イベント参加者のみが入場できる。

没入型のアート体験に引き込まれる。
Photo: Kisa Toyoshima

4. 没入型のアート体験に引き込まれる。

トーキョー ノードでは、開館を記念して2つのイベントを開催する。第1弾は「“Syn:身体感覚の新たな地平” by Rhizomatiks × ELEVENPLAY」。真鍋大度と石橋素が主宰するクリエーティブ集団「ライゾマティクス」と、MIKIKO率いるダンスカンパニー「ELEVENPLAY」による新作だ。

高さ15メートル、総面積1500平方メートルもの巨大空間を生かした没入型のパフォーマンスで、観客は実際に舞台へ足を踏み入れ、ダンサーと同じ空間を歩き進む。非言語で進行する物語を探索できるという未知の体験ができる。

そして第2弾には、写真家・映画監督の蜷川実花による「Eternity in a Moment」が控えている。

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パブリックアートを探す。
Photo: Kisa Toyoshima

5. パブリックアートを探す。

これまで森ビルは、人々の生活に豊かさをもたらしてくれるという考えから、「森美術館」をはじめとし、文化やアートに力を入れてきた。

ステーションタワーには新たに4つの作品が登場。「国際新都心・グローバルビジネスセンター」として広く世界に発信していくことを強く意識して選定された作品が並ぶ。

見逃せないのは、「T-デッキ」(2階)から見えるタワー天井部にある、「サンフランシスコ・オークランド・ベイブリッジ」のライトアップで注目を集めたレオ・ビラリール(Leo Villareal)のLEDアート「Firmament (Mori)」。そのほか、ラリー・ベル(Larry Bell)の「Pinky」など、感性を刺激する作品と出会える。

「トラのもん」新作グッズを手に入れる。
Photo: Kisa Toyoshima

6. 「トラのもん」新作グッズを手に入れる。

2014年の誕生以来、親しまれる虎ノ門ヒルズのキャラクター「トラのもん」。今回のオープンを記念して、新作グッズが「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」はもちろん、「虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー」などで順次発売される。

トラのもんデザインの手土産にもぴったりな限定スイーツ、Tシャツやウォーターボトルなどの新作グッズのほか、限定商品も登場する。

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施設内には順次オープンするものもある。その中でも特筆したいのは、12月6日(水)に誕生する「ホテル虎ノ門ヒルズ」。何より、東京タワーを見下ろすでもなく、見上げるでもなくベストポジションで見られるロケーションも素晴らしいホテルだ。

東京初進出となる「アンバウンド コレクション by Hyatt」が手がける新ホテルで、1階と、11階から14階までのフロアには、205室の客室を備えるほか、街に開かれたレストランやカフェ、ラウンジなど、さまざまなシーンに対応する。価格帯は1泊5万円ほどからだ。

料飲施設を含む全てのインテリアデザインは、今回が日本における初プロジェクトとなるデンマークのデザイナーユニット「スペース・コペンハーゲン(Space Copenhagen)」が担当した。

8. 2024年のオープンを心待ちにする。

ステーションタワーはまだまだ進化途中だ。2024年1月16日(火)には、虎ノ門エリア最大級のレストランフロア(4階)が完成し、主にディナー向け、高価格帯のレストランが並ぶ。

そして、2月29日(木)には、ベイクルーズのブランドを横断的にチェックできるエリア初の大型セレクトショップ「セレクト バイ ベイクルーズ(SELECT by BAYCREWʼS)」(2・3階)がオープン。ファッションはもちろん、アート、趣味、食が楽しめるエリアとなる予定だ。

4月には「東急スポーツオアシス」による、ジムと温浴、サウナ、メディテーションなどを提供する都心最大規模の総合ウェルビーイング施設「カラッポ(CARAPPO)」(5階)などが誕生する。

虎ノ門をもっと知るなら

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会社員の街頭インタビューの定番の場所として知られるSL広場前を有する新橋は「サラリーマンの聖地」と呼ばれて久しい。徒歩圏内の隣駅、虎ノ門含め、このエリアで日々頑張る人々の腹を満たし、活力を与える絶品レストランはどこなのか。以下、タイムアウト東京が選んだオススメ店舗を紹介する。

  • Things to do

最近、虎ノ門周辺が何かとアツい。2020年に虎ノ門ヒルズ駅、「虎ノ門ヒルズビジネスタワー」が立て続けにオープン。同ビル内にある「虎ノ門横丁」は今もなおにぎわいを見せる人気スポットだ。虎ノ門駅の方へ向かえば、2022年の寅年に誕生したネオ横丁、「小虎小路」もある

「ニューオープンの店が続々オープンするオフィス街」というイメージが強い街だが、周辺には渋い老舗料理店なども多い。それもそのはず、街の歴史を江戸時代にさかのぼると、地名の由来は江戸城の南端にあった門の名前といわれている。つまり、今も昔も江戸、東京の要ということだ。

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2016年ごろから定着してきた東京のネオ横丁ブーム。かつての、大通りから一本入った横丁でサラリーマンがひっそり飲むイメージから一転。令和時代の「横丁」と言えば大人はもちろん、インスタ映えを狙う若い女性も楽しく飲める、オープンな場所に変わった。

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