Recycle Gallery News Karasuyama
Photo: Recycle Gallery News Karasuyama
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千歳烏山でしかできない8のこと

無添加ベーカリーから大規模リサイクルショップ、ジャズ喫茶まで

テキスト: Kanon Yagi
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タイムアウト東京 > Things To Do > 千歳烏山でしかできない8のこと

世田谷区の北西部に位置する千歳烏山。二子玉川や三軒茶屋、下北沢といった同区内のほかのエリアと比べると知名度はやや控えめだが、実は魅力がぎゅっと詰まった街だ。

甲州街道沿いには、巨大倉庫のようなリサイクルショップ「リサイクルギャラリーNEWS 烏山店」があり、掘り出し物を見つけるのも楽しい。ほかにも、1978年にオープンした老舗ジャズ喫茶「ラグタイム」や、地元産の食材にこだわったジェラート店「世田谷ジェラート ダーリンドルチェ」など、歩く度に新たな発見が待っている。

本記事では、千歳烏山の奥深い魅力を8つ紹介する。

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  • ベイカリー・パン屋
  • 世田谷区

千歳烏山駅から徒歩1分ほどの場所にある「ポフ ベーカリー」。都心部からは遠いが、ぜひ立ち寄ってほしい一軒だ。

同店は都内で焼きたてのサワードウを提供している数少ない店の一つでもある。パンは全てオーガニックで、カリカリのサワードウからふわふわの食パンまで提供する。

そして、本格的な「ライ麦パン」だ。ポフでは、オーガニックのライ麦パンと、よりボリュームのある雑穀ライ麦パンを製造している。

そのほか、卵とバターを使ってブリオッシュのような食感に仕上げた角食など、さまざまな種類の食パンが並ぶ。そのほか、パンオショコラやイチジクのルバーブパン、季節のクロワッサンといったスイーツ系もおすすめだ。

  • ショッピング
  • リサイクルショップ・中古品販売店
  • 世田谷区

甲州街道沿いに建つ、都内でも有数の規模を誇るリサイクルショップ「リサイクルギャラリーNEWS 烏山店」。2階建ての店内は巨大な倉庫のようで、中古の家具から冷蔵庫や洗濯機のような本格的な家電製品まで、ありとあらゆるものが所狭しと並べられている。

1階には骨董品、陶磁器、和食器、家電製品などが揃い、楽器コーナーや古着コーナーもある。ベッドフレーム、テーブル、ソファなどの大型家具は2階だ。

宝探しをするつもりで店内をじっくりと見て回れば、素敵な商品との思いがけない出合いがあるかもしれない。

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  • ラーメン
  • 世田谷区

京王線の千歳烏山駅前にあるラーメン店「中華そば華塩」。芦花公園駅にある塩ラーメンの人気店「成城青果」のセカンドブランドとして2024年6月にオープンした。

看板メニューは「牡蠣そば」と「煮干そば」。牡蠣そばのスープは、カキをベースに、シジミ、ハマグリ、アサリなどの貝に、鶏ガラを加えたもの。スッキリとしながらも深みのある味わいが特徴だ。

麺は細麺で、基本の具材は少しだけあぶられたチャーシューに、しっかりと味が染み込んだメンマ、青ネギとシンプルな構成。「味変」のアイテムとしてカキペースト、レモン、宇治抹茶パウダーが添えられ、混ぜ合わせることで濃厚さが増す。

「トッピング全盛」を注文すると、濃厚な甘みの味玉、チャーシュー、カキなどのトッピングを加えることができる。サイドメニューの「釜めし」も人気の逸品なので、ぜひ試してみてほしい。

  • ショッピング
  • 食料品店
  • 世田谷区

JA東京中央による店舗型市。毎朝生産者から届けられる採れたての新鮮な野菜や花卉が、リーズナブルな価格で購入できる。

大根など、店で扱う商品の多くが地元世田谷で収穫された野菜だ。店には豆腐やソース、ヨーグルト、ジュースなど全国のJAの手による素材の持ち味を生かした加工食品も充実している。

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  • アイスクリームパーラー
  • 世田谷区

世田谷にある、地元産の食材にこだわったジェラート店「世田谷ジェラート ダーリンドルチェ(DARLIN’ DOLCE)」。その土地にゆかりのある素材や文化を生かしたえりすぐりの「もの」や「こと」を認定する制度「世田谷みやげ」にも認定されている。

農家から直接仕入れた新鮮な野菜やフルーツを使用し、イタリア製の専用の機械から作られるジェラートは、舌触り滑らか。店内のショーケースには、旬の食材や定番のフレーバーなど9種類が並び、隣の冷凍ケースには、テイクアウトができるふた付きのジェラートが常時36種類販売されている。

同店では、材料に含まれる甘味料を最小限にすることで、素材の味を最大限引き出す。一番人気の「牧場ミルク」は、粘り気のある濃厚さを備えながらも、雑味のないすっきりとした味わい。低温殺菌されたミルクにこだわり、より生乳本来の風味とコクを感じられる一品だ。

ブラッドオレンジなど、フルーツの酸味と甘さが絶妙にバランスのとれたシャリッと食感のフレーバーも外せない。暑い日にぴったりな爽やかな味わいは、大人から子どもまで愛され、その時々の季節も感じられる。注文に迷ったら、ダブルのカップでミルク系フレーバーとの両方を一度に欲張るのもよいだろう。

地産地消のため、店舗での販売が難しい規格外のフルーツなども取り入れることで、フードロスにも貢献している同店。ほかでは味わえない珍しいフレーバーも含めたメニューは頻繁に変わるので、年間を通していつ訪れても新しいワクワクに出合える。

その日のメニューはInstagramのストーリーズで更新されているので、ぜひチェックしてみてほしい。

  • カフェ・喫茶店
  • 世田谷区

千歳烏山駅から徒歩5分、商店街を抜けた先の閑静な住宅地にある喫茶店。2009年7月オープンだが、テーマは「昭和レトロ」だ。

1980年代の歌謡曲やポップスが流れ、店内には昭和に発売された雑誌やマンガ、グッズなどが並ぶ。昭和を懐かしむ人から、昭和のレトロかわいいグッズに興味を持った平成生まれまで、男女問わず幅広い世代が集っている。

看板メニューのクリームソーダは季節によって変動することもあるが、基本は6種類。定番のメロン味の「エメラルド」や懐かしさを感じるラムネ味の「アクアマリン」など、すべて宝石をイメージした名前が付いており、見た目にもかわいい。

王道喫茶店のメニューである「ナポリタン」もケチャップの味が効いている。ギャラリールーム「ルビーの間」も併設。予約なしでも利用できるが、確実に席を取るためには予約した方が良いだろう。

ノスタルジックな気持ちに浸りながら、ゆったりと時間を過ごしたい人にぴったりだ。

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  • 音楽
  • ジャズ
  • 世田谷区

千歳烏山駅西口を出てすぐ近くに建つビルの3階にある「ラグタイム(RAGTIME)」。ここでは、心地よいジャズソングとともに、数種類のドリンクやフードを心ゆくまで楽しめる。

1978年にマスターの天川充治が店をオープンさせ、現在はその妻である純子と、息子の新一が交代で切り盛りを担当。今もなお、変わらず地元の常連客を中心に親しまれている。

使用しているアンプは「マランツ」から「デノン」に最近切り替えたが、スピーカーは一度も新しくすることなく「JBL」の機器を長年使用しているという。常連客に調整してもらいながら定期的にメンテナンスし、当時から変わらない素晴らしい音色を奏で続けている。

カウンター奥には約3800枚のレコードが隙間なくぎっしりと並べられ、さまざまなジャンルのジャズを流すよう心掛けている。ジャズ好きはもちろん、あまり親しみがない人もお気に入りの楽曲にきっと出合えるだろう。

来日イベントなどの貴重なポスターが天井や至る所に飾られ、歴史が刻まれた落ち着いた空間でジャズを聴きながら過ごす空間は、何時間でも滞在したくなってしまう。思い思いの過ごし方で贅沢なひとときを堪能してみては。

  • ショッピング
  • 酒屋・ワインショップ
  • 世田谷区

1931年に創業した米店が原点の「島田宇平商店」が、2022年に千歳烏山にオープンした。角打ちで酒を提供するほか、ブレンド米「織り米」や創作ポン菓子、米麺、アートなど、幅広く販売する。

神奈川県の丹沢大山の麓にある日本酒蔵「吉川醸造」の新酒がいち早く味わえ、日本酒「雨降」は全シリーズをラインアップ。同店おすすめの日本酒をセレクトした3種類の飲み比べセットを、ブルーチーズや「季節野菜のピクルス」などのつまみとともに楽しみたい。

もっと東京を探索したいなら……

  • Things to do

江戸時代は大名屋敷や御家人の屋敷が並び、今でも風光明媚な土地として知られ、さらに学生街・ビジネスの中心地でもあり、活気溢れる現代的な街という一面も持つ三田エリア

ここでは、国の重要文化財の建物の中にあるカフェや、非日常が味わえる新感覚の温浴施設など、一風変わった店を紹介しよう。この記事を片手に、バリエーション豊かな三田の街を散策してみては。

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「全国で2番目に小さい市」として知られる狛江市。徒歩で一周できるほどのコンパクトシティだからこそ、お店同士のつながりや地域の人々の交流が深いのが特徴だ。

また、「狛江フェスティバル」や「地べた音楽祭」などの音楽イベントが開催されるなど、音楽を愛する市民性も魅力の一つ。

南西には多摩川が流れ、川沿いでテイクアウトした食事を楽しむのもおすすめ。のどかな狛江の風景に癒されながら、ゆったりとした時間を過ごしてみては。

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東東京エリアにおけるターミナル都市の一つ「北千住」。かつては江戸時代の宿場町として栄え、古き良き商店街や居酒屋、銭湯が今に残る街である。

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本記事では、センスの良いショップが集まる複合施設や、揚げたてドーナッツとジェラートが味わえるカフェ、高尾山の動植物について学べる博物館など、5つのスポットをピックアップして紹介する。

例年10月下旬から木々が紅葉に色付き始め、11月中旬ごろにはケーブルカーや山頂、薬王院などでは絶景が楽しめる。ぜひ秋の散策に訪れてみてほしい。

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