東京プライド
Photo: Keisuke Tanigawa | 2025年度の様子
Photo: Keisuke Tanigawa

「Tokyo Pride 2026」でしかできない5つのこと

世界のプライドマンスである6月を通して開催されるLGBTQ+の祭典

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日本最大級の性的マイノリティーへの差別や偏見に反対し、セクシュアリティーやジェンダーの多様性を祝福するイベント「Tokyo Pride」が開催される。メインとなるのは、2026年6月7日(日)の「代々木公園」から渋谷・原宿エリアを進行する「Pride Parade」だが、6月3日(水)から28日(日)まで、渋谷・新宿エリアを中心にさまざまな催し物が実施される。

本記事では、Tokyo Prideを満喫できる5つの楽しみ方を、目的別に紹介する。

6月6・7日

1. 「Pride Festival」の野外ステージを楽しむ。

代々木公園のイベント広場と野外ステージでは、11〜18時に「Pride Festival」が開催。ステージでは、当事者やアライ(ally=仲間や同盟を語源とし、セクシュアルマイノリティー当事者を支援する人々を指す)のアーティストによるパフォーマンスやスピーチのほか、著名ゲストや有識者のトークが予定されている。

シンガーソングライターのAIやSIRUPなど、17組150人以上の過去最大規模となる出演者が参加予定とあり、同イベントの盛況ぶりがうかがえる。

去年に引き続き、新宿二丁目発のDIVAユニット・八方不美人や、国内外の数々のトップアーティストの振り付け師でダンサーのAya Satoが出演。Rachel D’Amour、肉乃小路ニクヨ、ブイヤベース、ビビー・ジェローデルなどのドラァグクイーンによるステージ「DRAG QUEENS SHOW」も行われ、華やかでパワフルなイベントとなりそうだ。

一方で、同イベントは華やさだけにとどまらない。パレードを開催する7日には、同性婚の法制化、すなわち「結婚の平等」の実現を目指してアクションを続ける「Marriage For All Japan – 結婚の自由をすべての人に」をはじめ、各政党の政治家や各国の駐日大使館大使らによるスピーチが行われる。

3月25日には最高裁判所が全国で続く同性婚訴訟について、大法廷で審理・判断する方針を示した。2027年には判断を下すと見られており、今後の動向に改めて注目したい。

2. 「Tokyo Festival」の多彩なブースをチェックする。

代々木公園の野外ステージ周辺やケヤキ並木通りには、多彩なブースが登場。会場内はカラーごとにエリア分けされており、性的マイノリティー当事者が運営するブースは「YELLOWエリア」と「BLUEエリア」に多く集まっている。

子どもや若者を支援している「にじーず」はBLUEの19、関西の当事者団体である「G-FRONT関西」はYELLOWの2だ。その隣には「性的少数者×メンタルヘルス」を掲げ、情報発信する「campanula」が並ぶ。

子どもを育てるLGBTQ+当事者が集まって始まった「にじいろかぞく」のブースはYELLOWの37にあるので、気になる人はのぞいてみては。7日には、REDの24付近にある主催ブースで、Tokyo Prideのスペシャルサポーターである人気クリエーターユニット「午前0時のプリンセス」が登場する。

飲食ブースは、代々木公園駅方面にあるGREENエリアと、YELLOWエリアの一部だ。GREENのF16に出店する新宿二丁目の人気店「ALAMAS CAFE(アラマスカフェ)」の本格的なメキシカンフードは試さない手はないだろう。

気になるブースは、会場で配られるマップを見てチェックしてほしい。会場でしか知り得ない情報や出合いがきっとあるはずだ。

6月7日

3. 「Pride Parade」の列は途切れさせない。

Tokyo Prideで最も注目されるコンテンツの一つが「Pride Parade」である。2025年には60梯団(ていだん)、1万5000人が参加。7色に彩られた人々が途切れなく続く光景は、まさに壮観の一言に尽きるだろう。

沿道からエールを送るだけでも十分楽しめるが、渋谷の中心街の車道を練り歩く経験は、Tokyo Prideでしか味わえない特別なものだ。公式ウェブサイトでは60の参加グループが公表され、個人で参加できるグループも用意されている。

5月25日現在、2グループが事前公募を行っているほか、当日参加を受け付ける団体も多数ある。興味がある人は、渋谷側ゲート近くに設置されるパレード受付へ足を運んでほしい。

当日7日の10時からも受付できるが、定員に達し次第終了となるので、早めの参加がおすすめだ。

パレードでは、ステージやブースとはまた異なる熱気や連帯感に触れられるはず。初めての人も気軽に参加してみては。

6月3〜28日

4. 「クィアアート」の幅広さに感嘆する。

Pride Festivalに先駆け、3日(水)から28日(日)まで、性的マイノリティー当事者のアーティストたちによる展覧会「Queer Art Exhibition」が「Queer Space Tokyo」で開催される

公募によって選ばれた30人のアーティストが参加。アーティストのOTOKONOKOTOをはじめ、ゲイの表現活動とパートナーシップを応援する場としてスタートしたバー「タックスノットのオーナーである大塚隆史など、多彩な顔ぶれが名を連ねる。参加アーティストの詳細は公式ウェブサイトで確認してほしい。

また、27日(土)には、かつて日本で実際に起きた性別適合手術(当時の呼称は「性転換手術」)を巡る裁判を題材とした映画『 ブルーボーイ事件』の監督・飯塚花笑と、俳優でありトランスジェンダー表現監修としても知られる若林佑真によるトークイベントも開催される。

「風変わり」「奇妙な」といった意味を持ち、かつては侮蔑的な言葉として用いられていた「クィア」。しかし現在では、その言葉をあえて引き受けることで、自らのアイデンティティーに誇りを持つ概念として広がりを見せている。

プライド月間だからこそ、クィアアーティストたちの多様な表現に触れてみたい。

6月14・15日

5. 「Youth Pride」でコミュニティーへの理解を深める。

Pride Festivalの翌週末に当たる13日(土)・14日(日)には、若い世代の運営メンバーを中心に企画・開催する「Youth Pride」が昨年に引き続き「WITH HARAJUKU HALL」で開かれる。2026年のコンセプトは「One Friend, One Love, One Future」で、「交流会」をメインに据えた、人との出会いにフォーカスしたイベントとなる。

ステージにはLGBTQ+当事者たちが登壇し、仕事や家族、子育てについてのトークを展開する。さらに、2025年にも好評だった公募で集まった50人によるランウェイショーも実施される予定だ。

会場内には2つの交流ルームが設けられ「もやもやを話そう」をテーマにLGBTQ+について詳しい当事者と話せる場や「高校生×大学生」「大学生×社会人」といった世代を超えた交流、さらには登壇者との対話の機会が用意されている。

代々木公園で開催されるフェスティバルとはまた異なる、より近い距離感のコミュニケーションが楽しめるだろう。

Tokyo Prideの魅力は、代々木公園だけにとどまらない。ぜひ自分に合ったスポットを訪れ、LGBTQ+コミュニティーへの理解を深めよう。

LGBTQ+についてもっと知る……

  • LGBT

セクシャルマイノリティーの友人を増やしたい、よりリアルな知識を得たい。そう思っても、一体何から知ればいいか悩む人も少なくないだろう。ここでは、セクシュアルマイノリティー自身も、アライ(ally=「仲間」や「同盟」を語源とし、セクシュアルマイノリティー当事者を支援する人々を指す)にも、ビギナー向けの新宿二丁目スポットを紹介する。

一見さんや一人客、アルコールが飲めない人でも、安心して楽しめるはずだ。カラフルな魅力を持つ新宿二丁目エリアを堪能しよう。

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