1. 約80万冊の大型書店が歩んだ11年を振り返る。


三省堂書店池袋本店がグランドオープンしたのは、2015年12月のこと。場所は「西武池袋本店」の別館・書籍館で、かつて「リブロ池袋本店」が営業していた場所だ。リブロ池袋本店は、約40年にわたって池袋の読書文化を支えてきた書店。2015年7月に閉店し、その跡地に三省堂書店池袋本店が開業した。
開業当初の売り場面積は約3300平方メートル、蔵書数は約80万冊。池袋駅に直結する大型書店として、幅広いジャンルの本を揃え、雑貨売り場やブックカフェも展開。本を買うだけでなく、店内を巡りながらさまざまな楽しみ方ができる場所だった。
アートに触れる売り場や、書店員の個性が表れる選書も同店ならではの魅力。3階にはアート・芸術書籍専門コーナー「ARS LOCUS(アルス・ロクス)」を設け、オープニング時には「感じるTOKYOプロジェクト」と題してクリエーターによるオリジナルグッズの展示・販売も行った。
書籍館地下1階には、書店員が独自の視点で本を紹介する「tanakanata(棚彼方)」も設置。一般的なジャンル分けにとらわれず、一見つながりのなさそうな本同士を並べ、普段なら手に取らない一冊との出合いを生み出していた。
しかし、2022年には2〜4階が閉鎖されるなど、売り場は大幅に縮小。大型書店は少しずつ姿を変えていく。













