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三島喜美代 《作品 92-N》 1990-1992年 陶にシルクスクリーン印刷 227×490×390 cm撮影:小川重雄  画像提供:美術資料センター(東京)

東京、正月に行ける展覧会

ハリー・ポッター、民藝、バンクシーなど年始に観られる展示

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Time Out Tokyo Editors
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東京の正月は、おせちを食べたら後はNetflixざんまい……ではもったいない。暇を持て余しそうなら、美術館巡りの計画を立ててみてはどうだろうか。

本記事では、2022年1月5日までに都内で訪れることができる展覧会をピックアップした。新型コロナウイルス「オミクロン株」流行の兆しもあってなかなか観に行きにくいだろうが、万全の感染対策の上、訪れてもいいかもしれない。

歴史に残る作品を実見する

  • アート
  • 丸の内

大英図書館史上最大の成功を収めた『ハリー・ポッターと魔法の歴史』の巡回展が、東京ステーションギャラリーで開催。

大英図書館が誇るコレクションから、ハリーが通ったホグワーツ魔法学校のカリキュラムに沿って、薬学、錬金術、天文学、フェニックスやドラゴンといった想像上の動物などにまつわる貴重な資料が紹介されるほか、著者であるJ.K.ローリングの直筆原稿やスケッチなどが展示される。

作品には欠かせない呪文「アブラカダブラ」の起源や、賢者の石の作り方など、魔法学校の生徒になったつもりで学んでみては。

  • ミュージアム
  • 上野

干支にまつわる展示や伝統芸能を楽しめるイベントが開催。曽我直庵『龍虎図屏風』など2022年の干支である寅(とら)にちなんだ作品が展示される。本館に所蔵されている国宝『松林図屏風』(長谷川等伯筆)や『古今和歌集(元永本)下帖』など新春にふさわしい美麗な作品も必見だ。

ミュージアムシアターではVR作品も上映、2022年1月2日(日)、3日(月)に鑑賞するとプレゼントも付いてくるほか、1月2日~16日(日)には正門と本館玄関、本館大階段において、真生流の山根由美による生け花が展示される。正月を彩るにふさわしい、華やかな展示を鑑賞しに出かけよう。

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  • アート
  • 用賀

「グランマ・モーゼス」の愛称で親しまれ、アメリカ人なら誰もが知る国民的画家、アンナ・メアリー・ロバートソン・モーゼスの生誕160年を記念した展覧会が、世田谷美術館で開催される。

モーゼズはアメリカ東部の出身で、農家の主婦として家庭を支えてきたが、76歳のころに初めて本格的に筆を握り、働く農民の姿や田園生活風景などのフォークアートを描くようになった。80歳の時には、ニューヨークで初個展を開催。農家の一主婦としての堅実な暮らしを守りながらも101歳で死去するまで絵を描き続け、約1600点の作品を残した。

Life is what we make it, always has been, always will be.(人生は自分で作り上げるもの。これまでも、これからも)」という彼女の名言からは、決して楽なことばかりではない中でも喜びにあふれる日々を送る大切さを感じられる。「人生100年時代」の今だからこそ、彼女の作品が心に染みることは間違いないだろう。

アーティストの目線に立ってみる

  • アート
  • 原宿

2018年からモスクワ、マドリード、香港、ニューヨーク、ロサンゼルス、日本各都市を巡回する『BANKSY GENIUS OR VANDAL?(バンクシー展 天才か反逆者か)』が、ウィズ原宿で開催。今回は、バンクシーのルーツを探るオリジナル企画コンテンツが、日本で初登場する。

バンクシーは、アンディ・ウォーホルによるマリリン・モンローの肖像画やキャンベルのスープ缶からインスピレーションを受けて制作したアイロニックな作品、ジャン=ミシェル・バスキアの代表作をオマージュした『ジョウボーン・オブ・アン・アス』を発表してきた。本展では、バンクシー本人の作品とインスピレーションの源になった作品の比較を通じて、彼の制作背景を読み解いていく。

世界のアートシーンに大きな衝撃を与えてきたバンクシーは、世界をどのように見ているのだろうか。そのヒントを作品から見つけ出したい。

  • アート
  • 上野

今にも動き出しそうな金魚アートを楽しむ展覧会が、上野の森美術館に登場。金魚の持つ美しさを追求する現代美術家、深堀隆介の300点にも及ぶ作品が集結する。

本展を彩るのは、透明な樹脂の上に魚体の一部を描き、それを重ねていく技法を施した展示の数々。皿や傘、木の升(ます)の中で泳ぐカラフルな金魚を味わえる。それぞれの大きさ、形、柄など細部に目を向けるのもいいだろう。「金魚救い」とも呼ばれる深堀の表現を体感してみては。

本展のために描き下ろした金魚あめが付く前売券も販売(なくなり次第終了)。訪れる際は、公式ウェブサイトなどで最新情報を確認してほしい。

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  • Things to do
  • 芦花公園

『孤独のグルメ』で広く知られる漫画家、谷口ジロー。世界でも有名な漫画家の仕事の全貌に迫る大規模個展が、世田谷文学館に登場する。

本展は、活動初期の1970年代から2010年代まで全6章を用意。それぞれの時代を代表する作品を一挙公開していく。自筆原画などを集めた200点以上もの展示品は見応え抜群だろう。精巧な物語を持つ『「坊っちゃん」の時代』にフォーカスした特設エリアにも着目したい。「漫画にできないものはない」という信念のもと、漫画表現を追求し続けた谷口の情熱を感じてみては。

混雑時には入場を制限する場合もある。訪れる際は、事前に公式ウェブサイトを確認してほしい。

キュレーターの選球眼を吟味する

  • アート
  • 工芸
  • 竹橋

国立美術館で、民藝品の展覧会が開催。「民藝運動の父」と呼ばれる柳宗悦の没後60年を記念した同展では、柳らが各地で収集した400点以上の作品や資料が並ぶ。

「美術館」「出版」「流通」という3つのテーマを設け、民藝の歴史的な変化と社会の関係、民藝運動を推し進めた柳のデザインや編集手法の分析、衣食住から景観保存まで拡張した取り組みなどを紹介していく。

作品は、1910~20年代初頭の「民藝」前夜から、太平洋戦争後の1950〜70年代の期間までを6章に分けて、それぞれの時代とテーマに沿って展示。全国のコレクションから選りすぐった陶磁器や、染織などの暮らしの道具類と大津絵をはじめとする民画、雑誌や書籍、写真などを新たな目線で堪能してみてほしい。 

  • アート
  • 立川

染色家兼芸術家の柚木沙弥郎による展覧会が、立川にある複合文化施設PLAY!で開催。「くらし」と「人生」をテーマに、コロナ禍で人生をいかに大切に生きるのかを、ダイナミックな展示空間を通じて探る。

本展には、柚木が1990年代から手掛けている絵本作品の原画約80点のほか、紙粘土と布を使って制作した人形や型染めされた染色作品が登場。ユーモラスで色彩豊かな作品は、鑑賞者をワクワクさせるような愉快な世界へ連れていってくれるだろう。

なお入場料には、同時開催の『ぐりとぐら しあわせの本』展の料金も含まれている。来場の際は、こちらもぜひ鑑賞してほしい。

ほかにもアート情報を知りたいなら

  • アート
  • アート

『東京都コレクションでたどる〈上野〉の記録と記憶』が2022年1月6日(木)まで、東京都美術館無料開催中だ。この展示は、東京都が所蔵する美術コレクションの中から「上野」に関する約60点の作品や資料を展示するもので、「第1章 戊辰戦争と博覧会の時代」「第2章 関東大震災と復興」「第3章 戦争と上野」「第4章 昭和30年以降」の4章で構成される

 

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  • Things to do
  • シティライフ

世界各国の人形を所蔵する博物館である横浜人形の家で、ぬいぐるみ作品を中心に制作を続ける片岡メリヤスによる展覧会『片岡メリヤス10周年記念展「メリヤスの人形の家」』が2022年3月13日(日)まで開催されている。創作活動10周年を記念して、当館に収蔵する民族人形や民芸品、ビスクドールなど100点をモデルにしたぬいぐるみの数々が登場。ここでは、展覧会の見どころを紹介する。

  • アート
  • 公共のアート

無数の美術館やギャラリーが存在し、常に多様な展覧会が開かれている東京。海外の芸術愛好家にとってもアジアトップクラスの目的地だ。しかし、貴重な展示会や美術館は料金がかさんでしまうのも事実。そんなときは、東京の街を散策してみよう。著名な芸術家による傑作が、野外の至る所で鑑賞できる。特におすすめのスポットを紹介していく。

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