都会で暮らす人にとって、自分だけの心安らぐ空間をいくつか持っておくことは大切だ。日本屈指の老舗デパートの屋上に広がる「日本橋庭園」も、その一つとして勧めたい。
屋上空間を彩るのは、皇居の植生と同じ植物たち。同デパート本館の高さが皇居の標高と同じであることから、そうした植栽が選ばれたそうだ。
庭園のもう一つの特徴は、鏡のように静まり返った水盤。水面に映り込む空や建物の景色は、心を無にして眺めてほしい。
タイムアウト東京 > Things to do > 東京、ルーフトップガーデン12選
高層ビルが立ち並ぶ東京で、群集から離れたいと思ったときは空を見上げてほしい。デパートや駅ビルなどの商業施設の屋上に、隠された秘密の庭園を見つけられるかもしれない。六本木や銀座、表参道、新宿、日比谷、目黒など、都会の真ん中にあるこれらの屋上庭園は無料で自由に入ることができる。
ぼんやりと遠くの景色や街並みを眺めたり、植物や日陰の下でリラックスしてみてはいかがだろうか。
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都会で暮らす人にとって、自分だけの心安らぐ空間をいくつか持っておくことは大切だ。日本屈指の老舗デパートの屋上に広がる「日本橋庭園」も、その一つとして勧めたい。
屋上空間を彩るのは、皇居の植生と同じ植物たち。同デパート本館の高さが皇居の標高と同じであることから、そうした植栽が選ばれたそうだ。
庭園のもう一つの特徴は、鏡のように静まり返った水盤。水面に映り込む空や建物の景色は、心を無にして眺めてほしい。
昼夜を問わず多くの人でにぎわう新宿。そんな街の喧騒(けんそう)の中に、四季の移ろいを感じられるスポットがある。
本館の屋上に広がる「アイ・ガーデン」では、日本の里山に自生する草木が植栽に取り入れられており、訪れる人にどこか懐かしさを感じさせる風景をつくり出している。
「銀座三越」9階に広がる「銀座テラス」は、買い物の合間に立ち寄りたい癒やしのスポット。四季折々の植物には手入れが行き届き、気持ちのいい空間だ。
高さ約31メートルのテラスからは、三越の象徴的なマークや、「セイコーハウス銀座」の時計台を間近に眺められる。館内のカフェでテイクアウトしたサンドイッチなどを片手に、ゆったりとした時間を過ごすのもおすすめだ。
原宿、表参道エリアで買い物の後は、隣接するカフェの飲み物を片手に、木陰で日陰を取ろう。原宿の東急プラザ6階にあるウッドデッキは、豊かな緑に彩られた円形競技場スタイルの座席に囲まれている。
ライトアップされた夜の庭園は、思わず写真を撮りたくなる風景だ。混雑した交差点を見下ろして、人間観察にふけることもできる。
ギンザ シックス(Ginza Six)でショッピングの後に休憩が必要な場合は、モールの豪華な屋上に向かおう。この広大な4000平方メートルのスペースには、小さな神社、ウッドデッキやテラス、子供たちが水遊びを楽しめる水場など、スタイリッシュで緑豊かな庭園がある。
春にはピンクの桜が咲き、秋には赤と黄色の紅葉など季節の花や草木が植えられ、建物の端を囲むガラスの壁からは、東京タワーと東京スカイツリーのライトアップを見渡せる。
渋谷で都会の喧騒(けんそう)を忘れたければ、ミヤシタパークの屋上庭園に足を運ぼう。芝生が広がる優雅な空間には、ガソリンスタンドをイメージしたというスターバックスを併設。コーヒーを片手に、憩いの時を過ごしてほしい。
園内のスケート場やボルダリングウォールでは、スポーツアクティビティも楽しめる。夕方、庭園にかかる円形のアーチから見える渋谷の街並みはとても美しい。
渋谷パルコ(PARCO)の10階にたたずむ屋上庭園は、大都会の真ん中にいるとは思えないほど静かで落ち着いた雰囲気を放っている。園内から見渡す渋谷の街は圧巻だ。
併設するレストランで軽食を味わいながら、買い物の疲れを癒やすのがいいだろう。イベントも定期的に行われ、音楽やショッピングなどさまざまな催し物を楽しめる。
六本木にある東京ミッドタウンの姉妹施設。6階には静かな緑地があり、近隣の日比谷公園や皇居外苑などの素晴らしい景色を満喫できる。ウッドデッキはライトアップもあり、ほかに軽食やドリンクを楽しめるレストランを併設している。
アトレ恵比寿本館屋上の広大なスペース。木陰が少ないかもしれないが、紫色の藤や、オリーブの木、ラベンダーやローズマリーなどの香り豊かで色鮮やかな品種が特徴のハーブガーデンを鑑賞することができる。
アトレ恵比寿にはベーカリーやデリなどテイクアウトできる飲食店がたくさんあるので、お気に入りのフードを手に入れて、屋上から東京タワーなどの景色を楽しむのもいいだろう。
アークヒルズの複合施設の間に広がるアークガーデン。春になると、周辺の通りは桜でにぎわい、絵のように美しいピンクの大通りとなる。
庭園はそれぞれが異なるテーマを持っており、まずは豊かな緑、四季折々の花に囲まれた穏やかなメインガーデンに行ってみよう。春と秋にのみアクセスできるルーフガーデンは、美しいバラで飾られた緑のアーチが特徴。上層階に進むと、イギリスの国旗のような色とりどりの花壇や、園内でのコンサート企画もある。
京王百貨店新宿店の屋上エリアは、西新宿を望める数少ない場所の一つ。足を進めると、高層ビルや東京モード学園コクーンタワーなど街のシンボルが次々と目に飛び込んでくる。
夏にウッドデッギで行うビアガーデンとバーベキューは、都心にいながら気軽にリフレッシュできると好評だ。併設されたショップで、観葉植物、ドライフラワー、アクアリウムといった自宅を飾るアイテムを探そう。
ドラマティックで濃密なエンターテインメントが目の前で繰り広げられ、物語やコンセプトの中へと没入できるイマーシブなレストラン。ゴーグルを装着してVRの世界へ潜り込んだり、プロジェクションマッピングで異空間へと導かれたり、あるいは魔法学校を体験してみたりと、一流のキャストや圧巻の映像により、店内では予想を超えた出来事が待っている。
ここでは、没入空間の中で美食やコンセプチュアルなフードが楽しめる、都内のレストランやカフェを紹介したい。
近年、大型書店に併設され広がりを見せているのが、「ブックラウンジ」とも呼べる空間だ。ブックカフェとは異なり、入場料を支払うことによって本を自由に読める。
その源は2018年、「青山ブックセンター」の跡地にオープンした「文喫」にさかのぼれる。出版取次大手の日本出版販売株式会社の子会社が運営する。また、2019年には「TSUTAYA」がプロデュースする「SHARE LOUNGE(シェアラウンジ)」が渋谷に登場し、各地に急激に展開している。
背景には、書店の生き残りをかけた収益源の多角化やコロナ禍を経てのコワーキングスペースの需要の高まりがある。書店ではこれまでもカフェを併設するケースが見られたが、比較的資金力のある取次や大手書店がそれを進化させたのが、ブックラウンジだろう。
利用者にとっては、本に触れ、読書するのに絶好の場所といえる。働いて本を読めなくなった人も、たまの休日、スマートフォンを手放した手で本を持って、デジタルデトックスのひとときを楽しんでみては。
読書のおもしろさを再確認できたなら、次は近くの街の本屋や独立系書店、ブックカフェにもぜひ足を延ばしてほしい。
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