
事業者支援のためのプロジェクトリスト
店舗や施設、サービスの存続危機を救うプロジェクトを紹介
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テキスト:西山綾加、Time Out Tokyo Editor
外食、旅行、映画館、クラブ、ライブハウスなど、現在さまざまな店舗や施設、サービスが、新型コロナウイルス感染拡大による打撃を受けている。本記事では、私たちが少しの間日常を離れて楽しむことのできる、いわば「生活」のよりどころであった事業者を存続危機から守るため、いくつかの企業、媒体から発表されている支援プロジェクトを紹介。クラウドファンディングのシステムを活用し、自ら発信する飲食店、宿泊施設、ライブハウスもあれば、業界で一致団結し署名や呼びかけを行う#SaveOurSpaceや、#SAVEtheCINEMAのように新しいプロジェクトも存在する。
利用者として支援したい店舗や施設、サービスのチェックに、また苦境を乗り越えるべく対策を検討中の事業者へ、ここで紹介するプロジェクトは提携事業者を随時募集している。さまざまな支援策を知る手がかりとして参考になれば幸いだ。
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総合
キャンプファイヤー
国内最大の支援総額、支援者数、プロジェクト成立件数を誇るクラウドファンディングサイト。飲食店舗やクラブ、ライブハウスなどの施設、プロジェクトなどさまざまなクラウドファンディングを立ち上げるためのサービスを行っている。
新型コロナウイルス感染拡大に伴い、2020年2月28日からイベント中止や自粛を発表した事業者、来店客数が著しく減少した飲食店、宿泊施設などを対象とした新型コロナウイルスサポートプログラムを実施。適用資格に該当の場合、サービス手数料12%を0%でキャンプファイヤーを活用できる。
現在プログラムの期間を延長しており、4月24日までに同キャンペーンを利用したプロジェクトに集まった支援金の総額は約10億円と発表している。
※有効期限や内容はプロジェクトごとに異なる。
レディーフォー
レディーフォー(READY FOR)株式会社が運営するクラウドファンディングサイト。レディーフォーでは、困窮する事業者に対するサービス手数料の免除キャンペーンの実施を行っている。また、(公財)東京コミュニティー財団が設立した新型コロナウイルス感染症 拡大防止活動基金の運営をしており、「今資金を必要としているところにいち早く助成を」と掲げ、募った金額を医療関係機関や研究機関などへ寄附している。この基金への寄附は税制上の優遇措置を受けることも可能だ。
※新型コロナウイルス感染症拡大防止活動基金は、2020年7月2日(木)23時までを予定。
飲食
キッチハイク
「食べ歩きが趣味になるグルメアプリ」がコンセプトのキッチハイク(Kitchike)は、食べるのが好きな人が食でつながることのできるサービス。各地で開催されるオフラインのイベント「ごはん会」に参加することで、新たなつながりを築くことができるというものだ。
飲食店と長年付き合ってきた同社だから今できることとして、『未来に使える飲食代チケット』を販売する「#勝手に応援プロジェクト」をスタート。また、食べるのが好きな人が集まるサービスだからこその取り組みとして、応援したいお店を支援者側から応募することもできる。
※チケットは購入から6カ月間有効
みらいの食券
みらいの食券(旧Ticketime)は、食券をスマホで事前に購入することで飲食店の収益構造の改善や顧客のファン化につなげ、新型ココロナウイルスのような疫病や災害時など来店が難しい時の事業継続を支援できるウェブサービス。
食券には「お礼の気持ち」として、店独自の特典が用意される予定だ。2020年4月20日にベータ版がリリースとなり、現在は掲載店舗を募集中。ユーザーからのお店リクエストも受け付けている。
※食券は購入から1年間有効。
旅行・宿泊
未来に泊まれる宿泊券
『HOTEL SHE,』などを手がけるホテルプロデューサーの龍崎翔子がリリースするプロジェクト。日程を決めず先に宿泊券を購入することで、ホテルや旅館を支援することができるサービスだ。開発を進めていた「CHILLN」という宿泊予約のD2Cプラットフォームの一部を利用して購入することができる。
購入可能な施設は『HOTEL SHE,』をはじめ全国のホテル、旅館、ホステルが掲載されており、施設によってはお得な宿泊券を用意しているところもある。
※有効期限は施設ごとに異なる。


あと宿 #あとで宿泊
リゾート人材サービス会社ダイブと、旅人向けの求人サイトを運営するSAGOJOが立ち上げる、新型コロナウイルス感染拡大により苦境に立たされた観光業への支援プロジェクト。チケットは4種類(5,000円、1万1,000円、1万7,000円、2万3,000円)用意されている。利用者は好きな施設とチケットを選んで事前決済を行い、自粛期間終了後にいつでも宿泊可能なチケットを手に入れることができる。
現在はプロジェクトに参画する宿泊施設や企業を募集中。一般オープンは2020年5月中旬を予定している。
※サイトオープンは5月中旬予定。
カルチャー
#SaveOurSpace
ライブハウス、クラブ、劇場などの文化施設のための署名活動を行い、3月31日までに30万2536筆の署名が集まった。現在、「新型コロナウイルス感染拡大防止に努めるあらゆる人の仕事と生活を守る継続的な支援を求める署名」の募集を行い、文化施設だけでなく、飲食店、宿泊施設、そのほかの娯楽施設や商業施設など、 あらゆるスペースに対しての補償に対して声を挙げている。
#SAVEtheCINEMA
映画と映画館、人々をつなぐ架け橋となることを目的とし、署名活動やクラウドファンディング、全国のミニシアターのマップ作成など、ミニシアターを守るための活動を行っている。
映画監督の深田晃司、濱口竜介が発起人となって有志で立ち上げたプロジェクト「ミニシアターエイド」では、現在約2億円近い支援額が集まっており、引き続き署名とクラウドファンディングを募集している(2020年4月27日現在)。
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支援募集中、全国のミニシアターリスト
新型コロナウイルス感染症対策による休業要請に伴い数多くの業界が打撃を受けているが、ミニシアターと呼ばれる町の小さな映画館もまた、閉館の危機に立たされている。そのような状況の中、立ち上がったプロジェクト『ミニシアター・エイド(Mini-Theater AID)基金』では、目標金額に掲げていた1億円もの支援を公開からわずか3日で達成したこともあり、その規模からも人々の映画への関心と愛の深さを知る事実となった。 本記事では、ミニシアターエイドの参加以外にも支援の方法を取っている、または支援の方法がある映画館を全国規模で紹介する。我々が今できることは、パンデミック前の生活を豊かにしてくれていたものが何かを思い出し、パンデミック収束後の生活に何を残したいかを真剣に考え、文化の火を絶やさないことではないだろうか。 本記事に掲載を希望する映画館の事業者や、クラウドファンディングの情報を持っている人は、ぜひメールを送ってほしい。支援の際は、必ず公式サイトのアナウンスを確認しよう。
【随時更新】現在、支援募集中の事業者リスト
新型コロナウイルス感染症対策による休業要請、売り上げの落ち込みなど、現在数多くの業界が打撃を受けている。ここでは現在緊急支援を募集しクラウドファンディングなどを行うクラブ、ライブハウス、飲食店リストの紹介、その取り組みや支援方法のほか、関連ニュースを随時更新する。