Aburi-en Next Meats
Photograph: Aburi-enKalbi don

世界初の焼き肉用代替肉がシンガポールに上陸

日本のネクストミーツ社が開発

Fabian Loo
テキスト:
Fabian Loo
広告

一般的に代替肉といえば、ひき肉状もしくはブロック状ものが多い。しかし、日本を拠点とするネクストミーツ社は、世界初となる植物性の焼き肉用の代替肉を開発。2021年4月から7月まで、シンガポールにある和食チェーン、Aburi-EN各店舗で、同製品を使った期間限定メニューが提供されている。

この代替肉の主原料は大豆。含まれるタンパク質は通常の肉に比べ2倍で、脂肪は半分だという。ネクストミーツ社の最高経営責任者(CEO)である佐々木英之はオンライン記者会見で、「肉の代替品はたくさんありますが、スライス肉を模したものはありません。日本の焼き肉の本質を表現したかった」と述べている。

Aburi-ENで楽しめる焼き肉用代替肉を使ったメニューは、カルビ丼セットとキャベツと炒めたものに沖縄産の卵を乗せたスタミナ定食。同チェーンの料理長によると、この代替肉は1分以内で調理でき、事前の準備もあまり必要ないそうだ。

Aburi-en Next Meats
Photograph: Aburi-enStamina Teishouku Set

他社の代替肉は価格が高い傾向にあるが、ネクストミーツの焼き肉用代替肉は、比較的安価だ。日本での販売価格は80グラム入りで390円。シンガポールでも同水準の価格で販売されるのであれば、肉の摂取を控えたい人にとって、財布にも優しい代替肉になるかもしれない。

また、グリルで焼かれることで程よい焦げ目が付き、スモーキーな香りを楽しめるという利点もありそう。ただ食感に関しては、牛肉の焼き肉に近いというわけではなく、中国のモックミートやセイタンに近い。いずれにしても、この製品は代替肉料理において、調理法や食べ方を広げてくれるものになりそうだ。

ネクストミーツ社は今後、シンガポールでより多くのレストランや飲食店に同社製品を売り込んでいく予定。同社は焼き肉用以外にも、ハンバーガーや牛丼用の代替肉も開発している。

原文はこちら

関連記事

イケア渋谷に都市型初のスウェーデンレストランが4月21日オープン

東京、テイクアウトできるビーガンレストラン10選

ポストコロナ、食産業に求められる変化

マクドナルドが植物由来のパティを独自開発へ

スターバックス、アメリカでビーガンソーセージサンドイッチを発売

東京の最新情報をタイムアウト東京のメールマガジンでチェックしよう。登録はこちら

最新ニュース

    広告