Artist's impression of manmade island with ocean pools proposed for Sydney Harbour
Photograph: Supplied/Andrew Burges Architects for the City of Sydney

シドニー市長がシドニー・ハーバーを「水の楽園」に変える計画を発表

水質改善後、湾に公共プールを導入

テキスト:
Alannah Maher
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シドニー・ハーバーはシドニーにおいて最も有名な観光スポットの一つであるが、同時に流域に307万人の人々(予想では2041年までに435万人に増加)が暮らす場所でもある。

ただ「泳げるの?」と問われたら、難しいと答えるしかないのかもしれない。シドニー・ハーバーと聞いて、『ファインディング・ニモ』でドリーとマーリンが危険な旅をする際に泳いだ、曇り空の下の汚染された海水を思い出す人も多いだろう。残念ながら今はそのような湾なのだ。しかし、今後はそのイメージが変わるかもしれない。

シドニー市長であるクローバー・ムーアが、シドニー・ハーバーの水質を改善して泳げるようにし、新しいインフラやしゃれたデザインの公共プールを導入するという、先進的な計画を発表したのだ。ムーアは、シドニーウォーター(ニューサウスウエールズ州営公社)が主催した第1回イノベーションフェスティバルで次のように述べた。

「この湾で泳ぐことは夢物語ではありません。世界中の都市では、新たな設備を整備するよりも、自然の港を利用しています。コペンハーゲンでは15年かけて、汚染の進んだ水路だった港を、野生動物が生息する泳げる楽園に変えました。かつて汚染された工業港の街だったコペンハーゲンが、今では人々を水路で泳がせ、清潔で豊かな水環境を楽しんでいるのです」

Artist's impression of new ocean pool planned for Sydney foreshore.
Photograph: Supplied/Andrew Burges Architects for the City of Sydney

協議会では、シドニー郊外にある大規模なAquatic Leisure Centre Parramattaを手がけたAndrew Burges Architectsに、泳げるシドニー・ハーバーを実現するための選択肢や可能性の検討を依頼。アイデアの中には、シンプルで最小限の介入しか必要としないものも含まれる。例えば、ベア・パークでは、ネット、土台、スイミングレーンを導入するだけで、すぐに人々が泳げるようになるかもしれないという。一方、グリーブ・フォーショア・パークスの近くに人工島を作り複数のプールを設置して、浜とは歩道橋でつなぐというプランも出ている。

しかし、ムーア自身が強調しているように、この構想は水質の改善が前提だ。ムーアは、この計画には「市政府全体でのアプローチ」が必要であり、今後30年間にシドニーで予想される劇的な人口増加、そして気候変動で(シドニー郊外の)グラフトンを思わせるような暑さになるかもしれない未来の夏に対応するための計画であることを訴えた。

「港の一部は非常に汚染されています。これらの水路をきれいにして、レクリエーションに利用したり、生物多様性を向上させたりするには、市政府のあらゆるレベルでの協力が必要。市は雨水管理の取り組みや、シドニーウォーターとの協力関係を強化することで、この実現に向けて役割を果たしていくつもりです」

「私たちの街はより暑くなり、より多くの人々が集まり、レクリエーションのためのスペースを巡る競争が激しくなるでしょう。この湾を人々が泳いだり、運動したり、くつろいだりできる安全な場所にすることは、論理的なネクストステップといえます」

計画の今後の進展が楽しみだ。

原文はこちら

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