338 Pitt Street at dusk
Photograph: FJMT

10年後のシドニーの景色を変えるかもしれない9の建築プロジェクト

都市開発ブームに湧くシドニー

作成者:
Maxim Boon
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シドニーでは今、都市開発ブームが起きている。この街を代表する建築といえば、オペラハウスとハーバーブリッジが揺るぎなかったが、今後10年、この2つから注目を奪う新たなスターが現れるかもしれない。未来のシドニーっ子たちが見る景色における「新たな象徴」となり得るのは、どんな開発プロジェクトか。すでに建設中か、最終承認段階にあるプロジェクトから、印象的なものを見てみよう。  

Central Place

Central Place
Photograph: SOM

現在チッペンデールとセントラル駅間の区画は、あまり活用されていない。しかし、この場所を21世紀にふさわしいテクノロジーとイノベーションのハブ、つまり、シドニーにおける「シリコンバレー」へと変えるべく、積極的な開発が進行中だ。24ヘクタールあるこの敷地には数年のうちに、プリンス・アルフレッド・パークを見下ろすように、主要なビルがいくつも建設される。

その中で目玉となるのが、セントラル駅に隣接するリー・ストリートとジョージ・ストリートの交差点にできるツインタワーだ。39階建てで、総工費は25億豪ドル(約2,721億円)。完成後に誕生する商業スペースは、15万平方メートルを超える。シドニーの新しいテクノロジーパークの中心となるこのビルは、デザインも最先端。100%再生可能エネルギーで運営できるよう、環境に配慮した設計になっている。 

 

Atlassian Tower

Atlassian Tower elevated view
Photograph: Atlassian/SHoP Architects

このビルは高さ180メートルで、総工費は10億豪ドル(約847億)。完成すれば世界で最も高い木質ハイブリッド構造の建造物となる。建設場所はセントラル駅に隣接する新しいテクノロジーパーク。各階には多くの屋内庭園、屋上には緑が豊富なテラスが設置される。

再生可能なエネルギーの生産、自然換気技術、そのほかの革新的な技術を採用することで、二酸化炭素排出量を可能な限り少なくし、完璧な環境保全の実現を試みるという点にも注目したい。 

 

55 Pitt Street

55 Pitt Street
Photograph: Atlus Group

ピット・ストリートの海側にあるサーキュラー・キーに建てられるこの高層ビルは、未来のシドニーのスカイラインを際立たせる建造物になるだろう。総工費は10億豪ドル(約847億)。高さは232メートルで、小売店や商用オフィス向けスペースは6万平方メートルを超える予定だ。最も特徴的なのは屋上の庭園で、完成後は市内で高い場所にある緑地の一つになる。 

 

338 Pitt Street

338 Pitt Street
Photograph: FJMT

ハイドパークと、その中にある美しいアールデコ調の戦争記念碑を見下ろせる場所にできるレジデンスタワー。「スカイブリッジ」で連結される80階建てのビル2棟から成り、住宅の総戸数は592。58室のホテル、大規模なショッピングモール、地下5階まである駐車場も併設する。敷地は広大で、Liverpool Street、Castlereagh Street、Pitt Streetの3つの番地にまたがる。

 

One Sydney Harbour

One Sydney Harbour
Photograph: Lendlease

バランガルー再開発を締めくくる主要プロジェクトの一つ。シドニーで最も高いビルであるクラウンタワーに隣接する敷地に、シドニーで最も豪華な住居向け高層ビルとなる3つの棟が建てられる。30階建てのタワーには210戸、60階建てのタワーには297戸、72階建てのタワーには327戸の住宅スペースができる予定だ。いずれのタワーからもダーリング・ハーバー、またはシドニー・コーブの素晴らしい眺めを楽しめるという。40億豪ドル(約3,385億円)を投じるこの開発は、2023年半ばに完成する予定。 

 

505 George Street

505 George Street
Photograph: Mirvac

ジョージ・ストリートで愛されてきた映画館、イベントシネマの跡地に建設される高層ビル。地上81階、総工費10億豪ドル(約847億)の洗練されたこのビルは、完成すれば住宅向けとしては、シドニーで一番の高さを誇る建物となる。ビルには5万1000平方メートルを超える住居スペースに加えて、大規模な商業施設も誕生。その中には、何十年にもわたってこの場所で親しまれてきたイベントシネマに変わる新たな映画館も含まれる。シドニー中心業務地区(CBD)の中心に位置し、物流面での課題があることから、建設期間は少なくとも5年はかかると予想されている。早ければ2022年に着工する予定だ。

 

Quay Quarter

Quay Quarter
Photograph: BNV

再開発されるCBDのウォーターフロントに建てられるビル。高さ200メートルで、50階建て。5つのガラスボックスを角度をつけて積み重ねたような存在感のあるデザインが特徴的だ。建物の大部分をガラス張りにすることで、抜群のロケーションから最高の眺めが楽しめるだけでなく、光をたくさん取り込めるようになっている。

ビルの敷地は市内で最も魅力的な地区の2区画にまたがり、面積は約1万1000平方メートルにも及ぶ。下層階はショッピングモールとなり、周辺の路地には新しい飲食店や小売店スペース、集合住宅も作られる。完成は2022年初頭。


One Circular Quay

One Circular Quay
Photograph: Kerry Hill Architects

ジョージ・ストリートとアルフレッド・ストリートの角に建てられる57階建ての住宅向けビル。CBDのウォーターフロント再開発計画における、もう一つの主要プロジェクトでもある。2つの棟には300戸以上の高級賃貸住宅とホテルの客室が作られる。

このプロジェクトは4年以上前から進められていたが、土地の所有者が変更されたことで、何度か中断。ゴールドコーストにおいてJewelの開発を手がけたYuhu Groupが、2018年にこのプロジェクトを管理するようになってから、ようやく建設が開始された。

 

Cockle Bay Wharf 

Cockle Bay Wharf redevelopment
Photograph: Supplied

かつて荒廃し過小評価されていたダーリング・スクエアとバランガルー。この2つのエリアは、過去10年間で大規模な投資が行われ、ホスピタリティー産業、小売、住宅が集まる、市内でも人気の場所に生まれ変わった。次に行われるのが、両エリアをつなぐコックル・ベイ・ワーフの再開発だ。このプロジェクトは、CBD西側に位置するウォーターフロントの再開発の最終段階として位置づけられている。

コックル・ベイ・ワーフにおける再開発の中心となるのは、ピアモント・ブリッジを見下ろす場所に建てられる40階のビル。上層階には2万4900平方メートルの店舗やホスピタリティー産業向けのスペースができる予定。再開発されるコックル・ベイ・ワーフ既存の建物は、全て取り壊されるという。その中には、シドニーに残ってた古いモノレール駅の一つも含まれるというから残念だ。 

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