[title]
「東京タワー」「レインボーブリッジ」「東京スカイツリー」をはじめとする東京の絶景を眺めながら、銀座のミシュラン一つ星店「鮨 むらやま」が監修した寿司を味わえる屋形船「鮨 おりがみ」が、2025年6月30日にオープンした。本記事では、ここだけしか味わえない特別なひとときが過ごせる船旅をレポートする。
わずか8席の特等席で職人技を堪能
鮨 おりがみは、東京で江戸時代から続く屋形船文化と江戸前寿司を融合させた、8席限定の屋形船。船内には、香り高いヒノキの無垢(むく)材を贅沢に使用したL字型カウンターが配され、老舗の雰囲気が広がる。


移り変わる東京の風景を眺めながら、目の前で繰り広げられるのは江戸前の技。シャリの握りなど、カウンター越しで磨き抜かれた職人技が楽しめる。

銀座「鮨 むらやま」監修の至極の逸品
提供するのは、確かな技術と独自の感性で美食の世界に名を刻む銀座の名店・鮨 むらやまの監修による上質のコース。酢や醤油に至るまで全て自家製にこだわり、季節を味わう旬の食材と妙技を凝縮した逸品を堪能できる。
コースは、豊洲の仲卸「石司」から仕入れる天然本マグロや、新鮮な魚介を使用したつまみと贅沢な握りで構成されている。

丁寧な火入れでうまみが凝縮された蒸しアワビや、いぶして香りを付けたカツオに白髪ネギや酒盗餡(しゅとうあん)を合わせたもの、タコの柔らか煮といった繊細な一品料理。そして、寿司は赤酢を混ぜたシャリに、甘味が強いスミイカや中トロの漬けなどの魚介が合わさる。全て熟成や昆布締めといった伝統技法で、素材のうまみが最大限に引き出されている。

バフンウニとムラサキウニが豪勢に盛られた軍艦は、一気に口福が満たされる絶品だ。

マグロのたたきと奈良漬の手巻きは、カウンターからそのまま手渡され、パフォーマンス感も味わえる。厳選された素材と、職人技が光る料理の数々により五感が刺激されるだろう。

アトラクション気分で東京の絶景に包まれる
昼間は陽光がきらめく水面と街並み、夜には幻想的な夜景に包まれながら、都心のランドマークを巡る同船。天王洲から出航し、築地大橋から隅田川へと東京タワーを眺めながら、夜には青くライトアップする永代橋江や東京スカイツリーを横切る。そして、豊洲を抜けてレインボーブリッジをくぐり、お台場などを巡っていく。

重要文化財である「勝どき橋」をはじめ、スケールが大きな橋の下をくぐる場面もあり、橋が好きな人にはたまらない。途中、漫画・アニメ界の巨匠、松本零士がデザインした、全面ガラス張りの観光船「ヒミコ」や、貨物船に乗る山積みのコンテナなどを横目に通り過ぎ、この乗船体験だけで別の世界を旅したような気分になるだろう。
また、揺れが続く箇所もあり、アトラクションのような高揚感も味わえる。船のデッキに出て、外の心地よい風を浴びるのも気持ちがいい。

料金は、11時30分に出航し14時に帰着する昼の部が2万7,500円、17時30分に出航し20時に帰着する夜の部は4万1,800円(各税込み)。ドレスコードは、スマートカジュアルが推奨されている。
東京での至福のひとときを過ごせる同船。この夏をスペシャルなものにしてくれるだろう。
関連記事
『浜松町に犬が「最高ハピネス責任者」を務めるホテル「フェアモント東京」が誕生』
『浜松町「GREEN WALK」エリア内に飲食3店舗がオープン』
『東京のベイエリアを⼀新、芝浦に高さ約230メートルのツインタワーが誕生』
『文化財の記憶を継ぐ「帝国ホテル 京都」が祇園に2026年春開業』
『高輪に「HOTEL Rin TOKYO」がオープン、昭和民家が紡ぐ新たな宿場町体験』
東京の最新情報をタイムアウト東京のメールマガジンでチェックしよう。登録はこちら