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海が見える文化財建築に「スターバックス コーヒー 横浜海の公園店」がオープン

野口英世ゆかりの洋館、歴史を学べる展示スペースも

Karin Minamishima
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Karin Minamishima
Writer/Editor
スターバックス コーヒー 横浜海の公園店
Photo: Kisa Toyoshima | 当時の色合いを復元した外観
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2026年8月10日(月)、神奈川県横浜市金沢区の「海の公園」に「スターバックス コーヒー 横浜海の公園店」がオープンする。国の登録有形文化財「旧長濱検疫所一号停留所」を活用した店舗で、横浜市内で登録有形文化財に出店するのは初めて。また、公園内へのスターバックスの出店も横浜市内では初となる。

歴史ある洋館の趣を感じながら、海辺ならではの開放的な景色とともにコーヒーを楽しめる新たなスポットだ。

日本の検疫史を伝える歴史的建造物 

スターバックス コーヒー 横浜海の公園店
Photo: Kisa Toyoshima外観

旧長濱検疫所一号停留所は、海外から横浜へ入港した船の船客や船員が、検疫のために滞在する施設として1895(明治28)年に建設された。日本最古の検疫施設の1つで、明治中期・大正期のホテル建築を伝える貴重な存在として登録有形文化財にも指定されている。関東大震災での被災や世界大戦をくぐり抜け、2025年3月に現在の海の公園へ移築・復元された。

スターバックス コーヒー 横浜海の公園店
Photo: Kisa Toyoshimaかつて食堂だった休憩室。明治期の壁紙が現存する

同施設は医学者・野口英世ともゆかりがある。野口英世は1899(明治32)年に海港検疫医官補として勤務し、入港した「亜米利加丸」からペスト菌を検出するという大きな功績を挙げた。この功績が彼の名を一躍広める契機ともなった。

横浜とシアトルとの出合い

スターバックス コーヒー 横浜海の公園店
Photo: Kisa Toyoshima海が見える廊下

店内に足を踏み入れると、洋館の趣にあふれた空間が広がる。元の建築の色彩を再現した緑色の腰壁や青色の床材を取り入れ、建物に残る当時の壁紙なども保存・活用されている。かつて食堂として使われていた休憩室には、当時をイメージした大きなコミュニティーテーブルと曲木の椅子を配置する。

一方で、店内にはスターバックスらしい現代的なデザインも盛り込まれている。航海を思わせるロープや帆布をモチーフにした装飾、シアトルの風景や港をテーマにしたアートを取り入れ、スターバックス発祥の地であるシアトルのコーヒー文化と、横浜の港町としての歴史を重ね合わせた空間に仕上げられた。

スターバックス コーヒー 横浜海の公園店
Photo: Kisa Toyoshimaスターバックス発祥の地・シアトルに氷川丸が入港する様子を捉えた写真

中でも印象的なのが、窓の向こうに広がる海の公園の景色だ。全ての部屋から公園の豊かな自然や海辺の風景を眺められるため、映画の中でドリンクを楽しんでいるような気分が楽しめるだろう。

建築と地域の歴史を伝えるスペース

スターバックス コーヒー 横浜海の公園店
Photo: Kisa Toyoshima店内

また、かつて客室だったスペースに「歴史・魅力の増進スペース」も設置。横浜市や海の公園指定管理者と連携し、「旧長濱検疫所一号停留所」や地域の歴史を紹介するパネルを展示するほか、地域の人々が交流したり、さまざまな活動に利用したりできるスペースとして活用されるという。

スターバックス コーヒー 横浜海の公園店
Photo: Kisa Toyoshima海と自然に囲まれ、夏の風を全身で感じられるロケーション

展示では、歌川広重の浮世絵「乙艫の帰帆」にも描かれた金沢八景の歴史や、横浜唯一の海水浴場を持つ海の公園の成り立ちについて学べ、コーヒーを片手に、この土地の歴史や文化に触れられる場所となっている。

かつて人々が海を越えて横浜を訪れた場所は、今では地域の人々や観光客が気軽に集う新たな交流の場へと生まれ変わった。海の公園を散策する際には、歴史に思いを馳せながら、ここでゆっくりとコーヒーを楽しんでみては。

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