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『AKIRA』『パトレイバー』『秒速5センチメートル』が大スクリーンにカムバック

昨今話題のアニメ映画リバイバル上映であるが、4月のラインナップも相変わらず豪華である。
世界を席巻する国産サイバーパンク映画の金字塔『AKIRA』、まさかのパニックホラーサスペンスという異形のスピンオフ『WXⅢ 機動警察パトレイバー』、新海誠のナルとセンチとフェチが爆裂する『秒速5センチメートル』が登場。トレンドやクオリティー、歴史的価値を踏まえれば、マストで観るべきクールジャパンのクラシックであることは言うまでもない。
今回唯一実写作で紹介している『シン・ゴジラ』もまた、クールジャパンを代表する傑作コンテンツ。劇場の大スクリーンでクールジャパンの底力を感じ、永遠のクラシックにしびれよう。
『AKIRA』
今、何度目かの世界的ブームを巻き起こしているサイバーパンクの超傑作が、4Kリマスター版でリバイバル。第三次世界大戦から復興した2019年の「ネオ東京」を舞台に、不良少年グループのリーダー・金田と、超能力に目覚めた少年・鉄雄の戦いを描く超感覚アニメーションだ。
製作費10億円、作画枚数15万枚、スタッフ1300人、制作期間3年を投じたそのクオリティたるや凄まじい。緻密な作画はいうに及ばず、芸能山城組の伝説的劇伴や、実写映画を模したリアルなカメラワーク、声優陣の熱演など、どこをとっても出色の出来だ。
もう百回観たという人も、実はまだ観たことがないという人も、この機会に大スクリーンで稀代の超傑作を目撃してほしい。
「グランドシネマサンシャイン池袋」「TOHOシネマズ新宿」ほかで、4月3日(金)から16日(木)まで上映。
『WXⅢ 機動警察パトレイバー』
世界的人気を誇る『機動警察パトレイバー』の劇場版3作目が、4Kリマスターでスクリーンに蘇る。漫画家のとり・みきが脚本を手がけており、原作エピソードを大幅に改変した異色のスピンオフ作品に仕上がっている。
馴染みの特車2課が脇役に回り、オリジナルキャラクターの刑事2人組が主役を務めるという演出は、当時ファンの度肝を抜いた。
総監督の押井守による過去2作とは異なり、サスペンス要素やモンスター・パニックをフィーチャーした本作は硬派かつ地味で、痛快アクションを期待すると肩透かしをくらうが、その実、緻密な演出と脚本が際立った隠れ名作といえよう。
「新宿ピカデリー」「MOVIX亀有」ほかで、4月10日(金)から2週間限定上映。
『秒速5センチメートル』
新海誠の出世作にして、フェティッシュとセンチメンタリスムとナルシシズムが全開に詰め込まれた傑作アニメーションがリバイバルする。
3つの連作短編からなるラブストーリーで、いつまでも初恋を忘れられない青年の葛藤と感傷を、超絶美麗作画で描かれた四季折々の景色とともにおくるという本作は、ひとことでいって童貞以外のなにものでもなく、最高に気持ち悪くて、はっとするほどに美しい。
山崎まさよしの主題歌もいいが、LINDBERGが流れるあたりも最高。本編とあわせて、新海誠監督がスタッフと制作当時を振り返ったり、ロケ地で思い出を語る様子が収録された特別映像も同時上映される。
「下北沢トリウッド」「CINEMA Chupki TABATA」ほかで、3月20日(金)から2週間限定上映中。
『シン・ゴジラ』
「還暦記念・野村萬斎映画祭」にて、2010年代邦画を代表する傑作ディザスター映画がリバイバル。
1954年に始まった「ゴジラ」シリーズの中でも異色の、ポリティカル・フィクション(政治ドラマ)に重心を置いた作品であり、超豪華俳優陣による名場面&名台詞満載の本作は多くのミームを生んだ。
野村萬斎は神的存在であるゴジラをモーションキャプチャーで演じている。総監督と脚本を務めた庵野秀明の趣味が全開に押し出されており、最初から最後まで緊張感MAXなためにカタルシスが存在しない脚本や、市川崑や岡本喜八、実相寺昭雄などの日本映画へのリスペクトを散りばめまくった演出にも注目したい。
「目黒シネマ」にて、4月5・6・7・8日上映。7日には監督の樋口真嗣と野村萬斎のトークショーも予定されている。
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