[category]
[title]
2月14日~3月15日、Chim↑Pom from Smappa!Groupの林靖高がキュレーション

新宿歌舞伎町で2026年2月14日(土)から3月15日(日)まで、「『小さな愛の物語―豆判春画の世界―』新宿歌舞伎町春画展WA 橋渡し回」が開催される。昨年、会期を延長するほど好評を博した「歌舞伎町春画展WA」の第2回に当たる「北斎・英泉 艶くらべ ー歌舞伎町花盛りー」のプレイベントだ。
本展では、江戸時代に庶民から大名まで幅広く親しまれてきた「豆判(まめばん)春画」約100点を展示。第1回に引き続き、Chim↑Pom from Smappa!Groupの林靖高がキュレーションを手がける。会場となるのは、ホストクラブの「BOND」だ。
豆判春画は約9×12.3センチという小さな版画で、江戸の絵師・彫師・摺師(すりし)たちが技術を注いだ当時のポップアートといえる。緻密な筆致や彫り、摺りの様子は浮世絵と変わらず、手のひらに収まるサイズに彼らの卓越した技術が凝縮されている。
豆判春画は江戸時代後期に何千枚も出回っていたといわれるが、いつ制作が始まり、誰が描いたのか、はっきりとは分かっていない。何せ非合法の出版物である。大名たちが新年の暦を記した豆判春画を交換して楽しんでいたという記録が残されているというから、建前としてのルールだったと思われる。やがて豆判春画は、庶民にも広まっていった。
翻って現代、虫眼鏡で豆判春画をのぞき込む我々の心性も、江戸時代の庶民とそう変わらないだろう。性表現の規制が厳しくなり、その風潮をより内面化していく人が増えていく中で、春画は「アート」として再発見された。江戸時代の人も持っていたのと同じ、助平心とないまぜになった好奇心が思わず表出し、2015年に「永青文庫」で行われた「春画展」で21万人もの来場者を集めたのではないか。
もっとも、春画は「笑い絵」として親しまれ、人々が集い、語り合い、笑いながら、男性だけでなく女性も鑑賞していたという。豆判春画を収集するのも、野球選手カードや「ポケモンカード」を集めるような感覚に近いものだっただろう。
展示される豆判春画は、永青文庫で開催された春画展の発起人であり、「大英博物館」の春画展にも携わった世界的な浮世絵コレクター・浦上満が所蔵するもの。プレスリリースに掲載されている画像は穏やか(?)なものだが、約100点の中にはもっとエロティックな春画も見られるに違いない。
愛おしい人のおかしみがあふれる誇張された春画の性表現をにやにやと、また、笑いながらのぞいてみては。
関連記事
『人生を建築に捧げたガウディの没後100年を記念した体験型展覧会が天王洲で開催』
『30年の歴史を振り返る「大たまごっち展」が六本木ミュージアムで開催』
東京の最新情報をタイムアウト東京のメールマガジンでチェックしよう。登録はこちら
Discover Time Out original video