PAGER TOKYO
Photo: Kisa Toyoshima

スケートボーダーの交流拠点、ペイジャートーキョーが神保町にオープン

スケートメディアのVHSMAGが運営、店内で90年代のVHSビデオ鑑賞も

テキスト:
Genya Aoki
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スケートボードが東京2020オリンピックの初競技として採用、日本勢が輝かしい成果を残し、多くの魅力を日本中に届けたことはまだ記憶に新しい。観戦していた中には、素直にスケートボードをやってみたいと思った人も多いのではないだろうか。

そんな人に朗報だ。2021年9月11日、神保町に初心者からベテランまで安心して交流できるスケートショップ、ペイジャートーキョー(PAGER TOKYO)がオープンした。同店は、2011年に発足以来、国内外のスケートボード情報を日英バイリンガルで発信してきたオンラインスケートメディアの『VHSMAG(ブイエイチエスマグ)』が「スケーター同士のハブになるようなリアルな場所」を目指して作ったもの。

PAGER TOKYO
Photo: Kisa Toyoshima

「ハードグッズ」と呼ばれるメインのデッキ、トラック、ウィール、ベアリングなどから専用のシューズまで一式がそろうほか、シャツやキャップといったアパレルグッズを販売。デッキは日本ならではのメーカーやアメリカ、ヨーロッパから輸入したブランドの品を常時100枚ほど陳列している。

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アーティストや写真家として活躍する梅川良満とVHSMAGによるコラボレーション商品も並ぶ(Phoo: Kisa Toyoshima)

アパレル品は、スケーターとしてつながりのあるドメスティックなミニブランドやデザイナーの商品を扱っており、1点ものの商品も多い。またTシャツやエコバッグ、小銭入れといったオリジナル商品も並ぶ。

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Photo: KIsa Toyoshima

同店の特徴的な点は、奥にある展示スペースとレジ前に並んだVHSのビデオテープ。なんと、今は見ることが難しくなってしまった80〜90年代のスケートボードビデオを店内のモニターで鑑賞できるのだ。「ただ商品を購入する場所ではなく、歴史やカルチャーもディグれる場所にしたい」との思いから設置。若手のスケーターが観て、刺激を受けることもしばしばあるそう。

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Photo: Kisa Toyoshima

展示スペースには、スケートボードにゆかりのある人々による個展やポップアップショップが不定期で展開しており、開催中はコアなカルチャーに触れられる。過去にはスケートフィルムメーカーのTORIOTOKOによる個展や、コレクターによるレアな雑誌やデッキなどの私物販売を行い、盛況を博した。10月3日から、スケートボーダー目線の古着屋「Blues Market in PagerTokyo」を展開している。

これからスケートボードを始めたい人は、どんな風にデッキを選べばいいか店主の玉城和明に聞いたところ「デザインっすね。フィーリングが一番大切です」と一言。「スケボーはカルチャー」を改めて感じさせたが、それぞれのこだわりや好みに合わせて相談しながら一つ一つのギアも決めていくことも可能だ。リーズナブルに始めたいなら、無地のセットも販売しているので試してみてほしい。

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店主の玉城和明(Photo: Kisa Toyoshima)

同店のウィットに富んだ内装も見逃さず。天井に表示された数字はある方向から見ると、ある英語のセンテンスを読むことができたり、入り口横に置かれたはしごにはさまざまなスケーターが名刺がわりに渡すステッカーが無数に貼られている。来店したら、ぜひお気に入りのステッカーを仲間入りさせよう。

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Photo: Kisa Toyoshima

玉城は「買い物目的だけでなく、ふらりと立ち寄って一息つけるような場所になれば」と抱負を語る。スケートボードが気になっている人は、この機会に足を運んでみては。

ペイジャートーキョーの詳細情報はこちら

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